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プレイターズ準男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

プレイターズ準男爵: Playters baronet)は、かつて存在したイギリス準男爵[注釈 1]ジェームズ1世1623年に「最後の準男爵位の創設」としてサフォークの地主トマス・プレイターズに対して与えたが、1832年第8代準男爵サー・ウィリアム・プレイターズの死をもって廃絶した。

歴史

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準男爵家の邸宅ソッターリー・ホール英語版

トマス・プレイターズ(1638年没)はサフォーク州長官を務めたほかナイトに叙された人物である[1]。彼は1623年8月13日にイングランド準男爵位の(サフォーク州ソッターリーの)準男爵(Bronet, of Sotterley in the County of Suffolk)を授けられた[1]。国王ジェームズ1世は授与に際して、この創設が最後の準男爵位の創設であると宣言している[1][2]

その子の2代準男爵ウィリアム(1590–1668)オーフォード選挙区英語版選出の長期議会議員を務めた[3]。彼の死後は弟ライオネルが準男爵位を継承、以降は廃絶までこの系統で存続した。

5代準男爵ジョン(1636–1721)が死去すると、準男爵位は同名の甥ジョンが相続した[1]。以降はその孫ジョン、その弟チャールズ、末弟ウィリアムの順で準男爵位は継承された。その8代準男爵ウィリアム(1832年没)が死去すると、他に次ぐべき有資格者もなく準男爵位は廃絶した[1]

一族の邸宅はソッターリー・ホール(Sotterley Hall)であったが、5代準男爵の代に庶民院議員マイルズ・バーン英語版に売却された[4][5]

ソッターリーのプレイターズ準男爵(1623年)

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脚注

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註釈

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  1. ^ 準男爵位は爵位と異なり、準男爵という肩書だけ与えられる(「○○準男爵」といった形では与えられない)。他の準男爵位と区別する必要がある場合にのみ姓名を付けたり、由来する地名を付けたりして区別する。

出典

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  1. ^ a b c d e G.E.Cokayne (1900) (英語). 『Compete Baronetage』(1611-1625). The Complete Baronetage. 1 (1st ed.). London, North St.: Exeter, W. Pollard & Co. pp. 220-221. https://archive.org/stream/cu31924092524374#page/n243/mode/2up 
  2. ^ 仲丸英起「準男爵位の設置とその意義」『史林』第98巻第6号、史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)、2015年11月、838-870頁、doi:10.14989/shirin_98_838hdl:2433/240432 
  3. ^ Willis, Browne [in 英語] (1750). Notitia Parliamentaria, Part II: A Series or Lists of the Representatives in the several Parliaments held from the Reformation 1541, to the Restoration 1660 ... (英語). London. pp. 229–239.
  4. ^ Suckling, A. Alfred Suckling. "Sotterley," in The History and Antiquities of the County of Suffolk: Volume 1, (Ipswich: WS Crowell, 1846), 81-96. British History Online, accessed April 27, 2022.
  5. ^ Page, A. (1844) Topographical and Genealogical History of the County of Suffolk (available online). Retrieved 2011-04-06.

関連項目

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