プレー式噴火
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プレー式噴火(プレーしきふんか、英語: Peléan eruption)は、火山の噴火様式のひとつである。粘稠なマグマ(特に流紋岩質、安山岩質)を含む場合に発生し、ブルカノ式噴火といくつかの共通点を持つ。
プレー式噴火の大きな特徴は、成長中の溶岩ドームが爆発を起こして発生する比較的小規模な火砕流(プレー型火砕流、英語: Peléean type pyroclastic flow)を伴うことである[1]。短期間の降灰や、軽石丘の形成なども見られる場合がある。
例
[編集]- プレー山の噴火(1902年) - これが最初に確認された噴火であるため、プレー式噴火の由来となった[2][3][4]。
- ラミントン山の噴火(1951年)
- ベズイミアニ山の噴火(1956年)
- マヨン山の噴火(1968年)
- セント・ヘレンズ山の噴火(1980年)
脚注
[編集]- ^ 吉田武義・西村太志・中村美千彦『火山学』共立出版〈現代地球科学入門シリーズ〉,2017年,pp.142-143
- ^ Jacques-Marie Bardintzeff, Le grand livre des volcans du monde, séismes et tsunamis, Orphie, , 155 p. (ISBN 978-2-87763-551-6, notice BnF no FRBNF42263130), p. 70
- ^ François Girault、Philippe Bouysse および Jean-Philippe Rançon, Volcans vus de l'espace, Paris, Nathan, , 192 p. (ISBN 2092608290), p. 45 à 47
- ^ 小林哲夫, 伊藤英之、「A49 プレー式噴火とは?」 『日本火山学会講演予稿集』 2002年 2002.2巻 p.49-, doi:10.18940/vsj.2002.2.0_49, 日本火山学会