プロジェクト:ウィキメディア財団ハンドブック/ユニバーサル行動規範
注意:2020年12月9日にウィキメディア財団理事会によって承認されたユニバーサル行動規範の確定英語原文をガバナンスウィキから転記したものです。同時に日本語訳も比較の為ガバナンスウィキから転記してあります。英語原文と日本語訳版の間に意味の違いがある場合、英語原文が優先されます。ユニバーサル行動規範は年次再考察の対象となるため、最新のバージョンはガバナンスウィキでお確かめください。英語原文は承認済みですので編集はしないようお願い申し上げます。同様に翻訳はウィキメディア財団によって行われ2020年12月9日版の翻訳は既に確定しておりますので編集しないようお願い申し上げます。注釈の編集は必要に応じて行って下さって結構です。 |
英語原文 | 日本語訳 | ローカル注釈 |
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Why we have a Universal Code of Conduct[編集]We believe in empowering as many people as possible to actively participate in Wikimedia projects and spaces, to reach our vision of a world in which everyone can share in the sum of all human knowledge. We believe our communities of contributors should be as diverse, inclusive, and accessible as possible. We want these communities to be positive, safe and healthy environments for anyone who joins (and wants to join) them. We are committed to ensuring that it remains so, including by embracing this Code of Conduct and revisiting for updates as needed. Also, we wish to protect our projects against those who damage or distort the content. In line with the Wikimedia mission, all who participate in Wikimedia projects and spaces will:
This Universal Code of Conduct (UCOC) defines a minimum set of guidelines of expected and unacceptable behaviour. It applies to everyone who interacts and contributes to online and offline Wikimedia projects and spaces. This includes new and experienced contributors, functionaries within the projects, event organizers and participants, employees and board members of affiliates and employees and board members of the Wikimedia Foundation. It applies to all Wikimedia projects, technical spaces, in-person and virtual events, as well as the following instances:
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ユニバーサルな行動規範(Universal Code of Conduct)を定める理由[編集]人間の知識の総体を誰もが共有できる世界という私たちのビジョンを達成するには、できるだけ多くの人がウィキメディア・プロジェクトと空間に積極的に参加できる力をつけることの重要性を私たちは信じています。貢献のコミュニティは可能な限り多様性に富み包括的かつアクセス可能であるべきだと信じています。これらのコミュニティは参加する(また参加したいと願う)人々すべてにとって、有益で安全かつ健全な環境でありたいと願っています。その状態を確実に保つため、この行動規範(Code of Conduct)を順守し必要に応じて改訂していくことに注力します。またコンテンツを毀損あるいは歪める人々から、私たちのプロジェクト群を守りたいと願っています。 ウィキメディアの使命に準拠し、ウィキメディア・プロジェクト群と空間に参加する人々は全員、次のとおり行動するものとします。
このユニバーサルな行動規範(UCOC=Universal Code of Conduct)は期待される行動と許容されない行動について、最低限のガイドラインを規定します。これはオンラインとオフラインのウィキメディア・プロジェクト群と空間で交流し貢献するすべての人に適用されます。対象には貢献者として参加してまもない人および経験を積んだ人、プロジェクトごとの役務者、イベント主催者や参加者、提携団体の職員および理事、そしてウィキメディア財団の職員および理事が含まれます。またウィキメディアのあらゆるプロジェクト、技術空間、対面型および仮想空間のイベント、さらに以下のものごとにも適用されます:
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注 |
1 – Introduction[編集]The Universal Code of Conduct provides a baseline of behaviour for collaboration on Wikimedia projects worldwide. Communities may add to this to develop policies that take account of local and cultural context, while maintaining the criteria listed here as a minimum standard. The Universal Code of Conduct applies equally to all Wikimedians without any exceptions. Actions that contradict the Universal Code of Conduct can result in sanctions. These may be imposed by designated functionaries (as appropriate in their local context) and/or by the Wikimedia Foundation as the legal owner of the platforms. |
1. はじめに[編集]ユニバーサルな行動規範は全世界のウィキメディア・プロジェクト群における協働作業の基本線を提示します。コミュニティはこれに加筆してローカルの、かつ文化的な背景を考慮した方針を策定できるものとし、ここに列記する規定を最低基準として維持します。 ユニバーサルな行動規範は一切の例外なくウィキメディアン全員に適用されます。ユニバーサル行動規範に違反する行為の結果、制裁を受けることがあります。これらは(それぞれのローカルな文脈において認められるかぎり)選定された役務者と/または本プラットフォームの法的な主体であるウィキメディア財団により科されるものとします。 |
注 |
2 – Expected behaviour[編集]Every Wikimedian, whether they are a new or experienced editor, a community functionary, an affiliate or Wikimedia Foundation board member or employee, is responsible for their own behaviour. In all Wikimedia projects, spaces and events, behaviour will be founded in respect, civility, collegiality, solidarity and good citizenship. This applies to all contributors and participants in their interaction with all contributors and participants, without expectations based on age, mental or physical disabilities, physical appearance, national, religious, ethnic and cultural background, caste, social class, language fluency, sexual orientation, gender identity, sex or career field. Nor will we make exceptions based on standing, skills or accomplishments in the Wikimedia projects or movement. 2.1 – Mutual respect[編集]We expect all Wikimedians to show respect for others. In communicating with people, whether in online or offline Wikimedia environments, we will treat each other with mutual respect. This includes but is not limited to:
2.2 – Civility, collegiality, mutual support and good citizenship[編集]We strive towards the following behaviours:
This includes but is not limited to:
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2. 期待される行動[編集]あらゆるウィキメディアンは編集の初学者および経験に富んだ人、コミュニティの役務者、提携団体またはウィキメディア財団の理事もしくは職員のいずれであるかを問わず、それぞれの言動に責任を負うものとします。 ウィキメディアのあらゆるプロジェクトと空間やイベントにおいて、尊敬、礼儀正しさ、協調、連帯性、そして良き市民であることに基づく言動をするものとします。これはあらゆる貢献者および参加者が相互に交流する上で、年齢、精神または身体の障がい、物理的な外見、国籍や宗教および民族や文化の背景、カーストや社会階層、言語が使いこなせるかどうか、性的指向や性の自認、性別または経歴のいずれの面に基づいた偏見も抱くことがないよう、それら貢献者および参加者の全員に適用されます。私たちはまたウィキメディア・プロジェクト群またはムーブメントにおける地位や技量または功績に基づく例外を認めません。 2.1 互いに敬意し合う[編集]全てのウィキメディアンは、互いに敬意をもって接するものとします。ウィキメディア環境がオンラインかオフラインかを問わず、私たちは相手に敬意を払って接します。 これには次のものが含まれこれらに限定されません。
2.2 礼儀正しさ、協調性、相互の支援および良き市民であること[編集]私たちは、次のような行動をすべく努力します。
これには、次のものが含まれこれらに限定されません。
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3 – Unacceptable behavior[編集]The Universal Code of Conduct aims to help community members identify situations of bad behaviour. The following behaviours are considered unacceptable within the Wikimedia movement: 3.1 – Harassment[編集]This includes any behaviour intended primarily to intimidate, outrage or upset a person, or any behaviour where this would reasonably be considered the most likely main outcome. Behaviour can be considered harassment if it is beyond what a reasonable person would be expected to tolerate in a global, intercultural environment. Harassment often takes the form of emotional abuse, especially towards people who are in a vulnerable position, and may include contacting workplaces or friends and family members in an effort to intimidate or embarrass. In some cases, behavior that would not rise to the level of harassment in a single case can become harassment through repetition. Harassment includes but is not limited to:
3.2 – Abuse of power, privilege, or influence[編集]Abuse occurs when someone in a real or perceived position of power, privilege, or influence engages in disrespectful, cruel, and/or violent behaviour towards other people. In Wikimedia environments, it may take the form of verbal or psychological abuse and may overlap with harassment.
3.3 – Content vandalism and abuse of the projects[編集]Deliberately introducing biased, false, inaccurate or inappropriate content, or hindering, impeding or otherwise hampering the creation (and/or maintenance) of content. This includes but is not limited to:
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3. 受け入れられない行動[編集]ユニバーサルな行動規範は不正な言動が行われている状況がコミュニティーのメンバーに見つかりやすくなるよう目差します。 次の行動はウィキメディア・ムーブメント内では受け入れません。 3.1 嫌がらせ[編集]これには他者を脅し怒らせ、または狼狽させることを主に意図したあらゆる行為、または嫌がらせが主な目的であることが合理的に最も確かだと考えられる行為を含みます。グローバルな多文化環境において特定の行為が理性的な人なら忍耐できる限度を超える場合には、嫌がらせと見なされます。嫌がらせは心理面のいじめの形をとりやすく特に立場合が弱い人に向けられがちで、そして相手を脅し当惑させる目的でその同僚や友人または家族に接触する場合を含みます。場合によって1回だけなら嫌がらせの域にしていないように見えても、繰り返しにより嫌がらせに該当する場合があります。 嫌がらせには次のものが含まれこれらに限定されません。 侮辱:これには悪口、中傷または固定観念による決めつけおよび個人の特性に基づくあらゆる攻撃が含まれます。侮辱とは知性や外見、民族や人種、宗教(または無宗教)、文化やカースト、性的指向やジェンダー、性別や障がい、年齢や国籍、政治的な帰属またはその他の特質に起因する個人の特性を対象にした思い込みや決め付けを含める場合があります。場合によっては繰り返し愚弄し、あてこすりを言い、または人格を攻撃し、個別の言動は該当しない場合でも総体として侮辱と見なされることがあります。(注記:ウィキメディア・ムーブメントは「人種」および「民族」について人々を分断する有意義な指標とは容認しません。それらを用いて人々をまとめようとすることは他者への個人攻撃の証拠であり、そのような使用を明確に禁止します。) 性的嫌がらせ:性的関心の対象となることを相手が歓迎しない、もしくは同意が得られないことが明らかな状況において、そのような事情を知っているかまたは合理的に知り得るかにかかわらず、相手を性的関心の対象としまたは言い寄ること。 脅迫:議論に勝利するため、または他者を自分の意図のままに行動させるよう無理じいするために、肉体的な暴力、不公正な辱め、不公正また不正な名声の毀損または根拠のない訴訟を散らつかせることによる脅しを明示的に行いまたは言外にほのめかすこと。 第三者に危害を加えるようそそのかすこと:これは他者をそそのかして第三者に暴力的な攻撃を加えさせることに限らず、自傷行為または自殺を教唆することが含まれます。 個人データの開示(さらし者にする行為):ウィキメディア・プロジェクト上であるかどうかを問わず、自分以外の投稿者の実名や勤務先、住所もしくは電子メールアドレスなどの個人情報を第三者と共有し、またはその人のウィキメディア・プロジェクト外の活動に関する情報を第三者と共有すること。 つきまとい行為:特定の人を狼狽させまたは意思を混乱させることを主に意図して、プロジェクトを横断して追尾し、その人の作業を繰り返し批判すること。コミュニティの見解を伝えて啓発する努力を払った後も問題が継続する場合は、コミュニティは参加者間で確立した手順に従い、該当者の告発を余儀なくされる場合があります。 妨害行為:意図的に会話を切り上げ、または悪意をもって意図的に人を怒らせる投稿をすること。 3.2 権限や特権または影響力の乱用[編集]権限や特権または影響力を実際に有するまたは有すると認識される地位にある人が、他者に対して敬意を欠き残酷でさらに/または暴力的な行為を向ける場合、乱用が起きたと見なします。これらはウィキメディアの環境内ではしばしば、言葉によるあるいは心理的いじめの形で現れることがあります。
優越的地位およびコネの乱用:他の人を脅すために、自己の地位や名声を利用すること。このムーブメントで多大な経験や人脈を有する人々のコメントは意図しなかった反応を起こしかねないことを認識し、言動に特別の注意を払うことが期待されます。コミュニティで権限を有する人々は、他の人にはない特権を与えられ信頼に足りると見なされており、これらを乱用して自分自身と意見が異なる他の人を攻撃してはなりません。 心理的操作:議論に勝利しまたは他者に強制して自分の意図のままに行動させるという目的のため、悪意をもって、誰かに対してその認識、感覚、または理解に疑念を抱くようにしむけること。 3.3 コンテンツの破壊行為およびプロジェクトの乱用[編集]歪められ、虚偽の、不正確もしくは不適切なコンテンツを意図的に導入し、あるいはまたコンテンツの創作(および/または維持)を遅延させ妨げまたはその他のかたちで妨害すること。 これには次のものが含まれこれらに限定されません。
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