ヘルゲ・イングスタッド (フリゲート)
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ヘルゲ・イングスタッド | |
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基本情報 | |
建造所 | ナバンティア フェロル造船所 |
運用者 | ノルウェー海軍 |
艦種 | フリゲート |
級名 | フリチョフ・ナンセン級 |
艦歴 | |
発注 | 2000年6月23日 |
起工 | 2006年4月28日 |
進水 | 2007年11月23日 |
就役 | 2009年9月29日 |
最期 | 2018年11月13日沈没 |
除籍 | 2019年6月24日 |
その後 | 2019年2月27日引き揚げ |
現況 | 修復を断念 |
要目 | |
基準排水量 | 4,681トン |
満載排水量 | 5,121トン |
全長 | 132.0m |
最大幅 | 16.8m |
吃水 | 4.9m |
機関 | CODAG方式 |
主機 |
LM2500 ガスタービン × 1基 バサンBRAVO12V ディーゼル × 2基 |
出力 | 19.2MW / 4.5MW |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大26ノット |
航続距離 | 16ノットで4,500海里 |
乗員 | 120名 |
兵装 |
76mm単装砲 × 1基 Mk 41 VLS(8セル) × 1基 NSM SSM4連装発射筒 × 2基 324mm短魚雷連装発射管 × 2基 |
搭載機 | リンクスもしくはNH90 × 1機 |
C4ISTAR |
イージスIWS+リンク 11 / 14 / 16 Mk.99 ミサイルFCS × 2基 |
レーダー |
AN/SPY-1F 多機能 RSR 210N 対空・対水上 |
ソナー |
MRS 2000 艦底 CAPTAS Mk II V1 曳航 |
電子戦・ 対抗手段 |
CS-3701 ESM装置 DL-12T チャフ・フレア展開装置 |
ヘルゲ・イングスタッド(ブークモール:KNM Helge Ingstad, F 313)は、ノルウェー海軍のフリゲート。フリチョフ・ナンセン級フリゲートの4番艦。艦名は探検家ヘルゲ・イングスタッドに由来する。
艦歴
[編集]「ヘルゲ・イングスタッド」は、スペイン企業のナバンティアフェロル造船所で建造され、2006年4月28日起工、2007年11月23日進水、2009年9月29日に就役する。
沿岸戦隊フリゲート隊に所属し、ハーコンスヴァーン海軍基地を母港としている。
2018年11月8日午前4時(日本時間同日正午)、北大西洋条約機構(NATO)主導の軍事演習トライデント・ジャンクチャー(Trident Juncture)から帰還する途中、マルタ船籍の石油タンカーと衝突。同艦は沈没回避のため岩場へ意図的に座礁させた[1]。しかし、何らかの理由で沈没防止用のケーブルが切断された事により水没が進行し上部を残してほぼ水没した[2]。
2019年2月27日、船体が引き揚げられた[3]。
以降修復可否について調査が進められていたが、最終的に修復は断念された。修復には120~140億クローネの費用がかかると見込まれ、これは同じ仕様の新造艦を建造する費用110~130億クローネを上回り、しかも修復が実現できるか不確実であるためという[4]。2021年1月、ノルウェー政府はノースクラップ・ウエスト社(Norscrap West)と6000万クローネでスクラップ契約を締結し、本艦はスクラップとして売却されることとなる。
脚注
[編集]- ^ “ノルウェーの軍艦がタンカーと衝突、沈没回避のため意図的に座礁”. AFPBB. (2018年11月9日)
- ^ “タンカーと衝突したノルウェー軍艦、徐々に水没”. AFPBB. (2018年11月13日) 2018年11月14日閲覧。
- ^ “This is how they’re going to raise the Norwegian frigate that sank” (英語). NavyTimes. (2019年2月26日)
- ^ “海外艦艇ニュース ノルウェーがイージス艦ヘルゲ・イングスタの修復を断念”. 世界の艦船 (海人社) (907): 182. (9 2019).