ヘルシーフードピラミッド
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ヘルシーフードピラミッド (Healthy eating pyramid) とは、ハーバード大学医学部公衆衛生大学院のウォルター・ウィレット教授らが作成したイラストで示される食生活指針である。後に健康的な食事プレート (Healthy Eating Plate) となる。ウィレットは、アメリカ農務省のフードピラミッドは産業の影響が強く、人々の健康が最優先の目的となっていないとし[1]、後に更新されたマイピラミッドは抽象的となり図を見るだけでは意味を解読することは困難となっていたが[2]、その後マイプレートへと変わった。ハーバード大学医学部を通して疫学研究を反映した食事ガイドを作成している。
食品の区分
[編集]- 摂取を控える食品
- 赤肉やバターは控える。
- 精白された穀物、白米やパン、パスタ、ジャガイモ、砂糖の入った飲食品は控える。
- 摂取を推奨する食品
- 乳製品やカルシウムのサプリメント。『太らない、病気にならない、おいしいダイエット』では、世界の多くの地域で牛乳は飲まれておらず、アジア人の90%に乳糖不耐症があり、また骨折率の低下につながらず前立腺がんや卵巣がんのリスクを上げるため、サプリメントの摂取を推奨している。
- 魚や鶏肉や卵。1日0-2回。
- ナッツや豆類。1日1-3回。
- 果物。1日2-3回。
- 野菜。
- ほぼ毎食の健康的な植物油、オリーブオイルや菜種油、大豆油など。
- ほぼ毎食の全粒穀物、玄米や全粒粉のパンやパスタ、オートミール。
- 推奨する行為
- 毎日の運動による体重管理とカロリーの消費。
出典
[編集]- ^ W. C. ウィレット、M. J. スタンファー 著「ヘルシーな食事の新しい常識」、日経サイエンス編集部 編『エイジング研究の最前線 心とからだの健康』日経サイエンス〈別冊日経サイエンス 147〉、2004年11月11日、116-125頁。ISBN 978-4-532-51147-0 。 Willett, Walter C.; Stampfer, Meir J. (2006). sp “Rebuilding the Food Pyramid”. Scientific American 16 (4): 12–21. doi:10.1038/scientificamerican1206-12sp .
- ^ Skerrett PJ, Willett WC (2010). “Essentials of healthy eating: a guide”. J Midwifery Womens Health 55 (6): 492–501. doi:10.1016/j.jmwh.2010.06.019. PMC 3471136. PMID 20974411 .
参考文献
[編集]- Walter C. Willett; P. J. Skerrett (2001-07-31). Eat, Drink, and Be Healthy: The Harvard Medical School Guide to Healthy Eating. Free Press. ISBN 0-684-86337-5
- ウォルター・C・ウィレット『太らない、病気にならない、おいしいダイエット ハーバード・メディカル・スクール公式ガイド』前田和久 訳、光文社、2003年5月。ISBN 4-334-97396-5。
- Improving the Food Pyramid Nutrition Review, April 22, 2013.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 健康的な食事プレート(Nutrition Source、ハーバード公衆衛生大学院)
- メタボリックシンドロームが気になる方に - 健長寿のためのヘルシーフードピラミッド(アンチエイジングワールド)