ヘルヴェチア・ヒュッテ
表示
ヘルヴェチア・ヒュッテ | |
---|---|
情報 | |
用途 | 山小屋 |
設計者 | マックス・ヒンデル |
施工 | 水本小半治[1] |
管理運営 | 北海道大学山岳部 |
構造形式 | 木造高床式 |
竣工 | 1927年(昭和2年) |
所在地 | 北海道札幌市南区定山渓 |
座標 | 北緯43度4分24.8秒 東経141度6分9.1秒 / 北緯43.073556度 東経141.102528度座標: 北緯43度4分24.8秒 東経141度6分9.1秒 / 北緯43.073556度 東経141.102528度 |
ヘルヴェチア・ヒュッテ(ドイツ語 : Helvetia Hütte)は、北海道札幌市南区定山渓にある山小屋。「Helvetia」とはスイスの古名である[2]。ヘルベチア・ヒュッテとも表記される[2]。
1927年(昭和2年)、スイスの建築家マックス・ヒンデル、北海道大学講師アーノルド・グブラー、同大学教授・山崎春雄らによって建てられた[2]。ヒンデルが横浜に転居する前の、札幌在住中最後の作品である[1]。山崎の名義となっているのは、当時の日本では外国人名義が許可されなかったため[1]。その後、1934年(昭和9年)に北海道大学に寄贈され、1985年(昭和60年)に改修を受けた[1]。
北海道道1号小樽定山渓線沿いのシラカンバ林の中にひっそりと建つ。朝里岳・余市岳・白井岳登山基地として愛好された[3]。
屋根は柾葺き。入り口や脇の雨戸には、白地に赤の放射線模様が施されている。また入り口の上には魔除けの人面彫刻と、竣工年を示す「1927」の文字が掲げられている[1]。
1988年(昭和63年)に札幌市創建120年を記念して選定されたさっぽろ・ふるさと文化百選のNo.044に「ヘルベチアヒュッテ」が選ばれている[4]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 『札幌の建築探訪』p.131
- ^ a b c “山小屋 | 学生生活”. 北海道大学. 2024年11月20日閲覧。
- ^ 『札幌の山々』p.234
- ^ “さっぽろ・ふるさと文化百選”. 札幌市. 2024年11月20日閲覧。
参考文献
[編集]- 『札幌の山々』札幌市教育委員会文化資料室 編、北海道新聞社〈さっぽろ文庫48〉、1989年。ISBN 4893630474
- 『札幌の建築探訪』北海道近代建築研究会 編, 角幸博 監修、北海道新聞社、1998年10月30日。ISBN 978-4-89363-993-6