ベアトリス・スティックス=ブルネル
ベアトリス・スティックス=ブルネル Beatriz Stix-Brunell | |
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生誕 |
ベアトリス・ユージェニア・スティックス=ブルネル Beatriz Eugenia Stix-Brunell 1993年1月27日(31歳) アメリカ合衆国・フロリダ州マイアミ |
職業 | バレエダンサー |
過去所属 | ロイヤル・バレエ団 Morphoses |
ベアトリス・ユージェニア・スティックス=ブルネル(Beatriz Eugenia Stix-Brunell、1993年1月27日生まれ)はアメリカのバレエダンサーである。14歳のときにクリストファー・ウィールドン率いるMorphosesでデビューした。2010年にロイヤル・バレエ団に入団して2016年にはファースト・ソリストに昇進、2021年に引退した。
幼少期
[編集]マイアミで生まれ、ニューヨークで育った。父は金融業、母はインテリア・デザイナーであった。7歳でアメリカン・バレエ学校に入り、バレエに取り組み始めたが、その一方で名門大学への進学を目指す予科学校であるナイチンゲール・バンフォード・スクールにも通っていた。12歳でパリ・オペラ座バレエ学校に移り、母と兄弟もパリに転居したが、父はアメリカに留まって可能な限りパリに通うようになった。スティックス=ブルネルはフランス語が話せない状態で渡仏したが3ヶ月で習得して、1年でクラス首席となったものの、ニューヨークに戻って個人指導を受けながらナイチンゲール・バンフォード・スクールで勉学に励んだ[1][2]。
キャリア
[編集]14歳のときにクリストファー・ウィールドン率いるMorphosesのダンサー募集広告を見たのがきっかけでそのオーディションを受け、ウィールドンの招きもあって入団して『ミューズを率いるアポロ』や『ポリフォニア』などの作品を踊った。ここでロイヤル・バレエ団とニューヨーク・シティ・バレエ団のダンサー(リーン・ベンジャミン、エドワード・ワトソン、ウェンディ・ウィラン、マリア・コウロスキ、タイラー・ペックなど)と共演しつつ、学業を続けた[1][2][3]。
Morphosesのロンドンツアーに帯同したスティック=ブルネルは、当時ロイヤル・バレエ団芸術監督であったモニカ・メイソンの知遇を得た。電子メールのやりとりをするようになり、2010年、17歳の時にメイソンからオーディションなしでロイヤル・バレエ団への入団オファーを受け、同年中にアーティストとして入団した[4]。階級としては最下位のアーティストでありながら、負傷したマリアネラ・ヌニェスに代わって『不思議の国のアリス』のタイトル・ロールを踊ったり、その数週間後には『パゴダの王子』を降板したローレン・カスバートソンの代役を掴むなど、プリンシパル・ロールを演じている。ロンドンでの最初の1年にはSkypeを通じて授業を受け、高校を卒業している[2]。
2012年にはファースト・アーティストを飛び級してソリスト[2]、2016年にはファースト・ソリストに昇格した。ロイヤル・バレエ団では『ロミオとジュリエット』のジュリエット、『二羽の鳩』の少女、『くるみ割り人形』の金平糖の精、そして『ジュエルズ』のエメラルドとダイヤモンドなどを踊った[1]。
2021年7月に同シーズンをもってロイヤル・バレエ団を引退し、勉学のためスタンフォード大学に入学した。引退公演はウィールドンの『After the Rain』であった[5]。
受賞歴
[編集]- 2012年英国ダンス批評家協会賞 アウトスタンディング・フィメール・パフォーマンス賞(クラシック部門)ノミネート
参考文献
[編集]- ^ a b c “Beatriz Stix-Brunell”. Royal Opera House. 30 April 2020閲覧。
- ^ a b c d “A Touch of Magic: American Prodigy Beatriz Stix-Brunell Comes Into Her Own at The Royal Ballet”. Pointe Magazine. (24 September 2012)
- ^ “Beatriz Stix-Brunell”. Ballet Association (17 February 2017). 2020年3月22日閲覧。
- ^ “Beatrix Stix-Brunell: A Prodigy Grows Up”. Pointe Magazine. (12 May 2011)
- ^ Cremer-Vazquez, Nuria (July 6, 2021). “Beatriz Stix-Brunell Is Swapping Her Ballet Shoes for Books”. Dance Magazine