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ベイラ (動物)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベイラ
保全状況評価[a 1]
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ウシ目 Artiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ブラックバック亜科 Antilopinae
: ローヤルアンテロープ族
Neotragini
: ベイラ属 Dorcatragus
: ベイラ D. megalotis
学名
Dorcatragus megalotis
(Menges, 1894)
和名
ベイラ
英名
Beira
Beira antelope

ベイラDorcatragus megalotis)は、ウシ科ベイラ属に分類される偶蹄類。本種のみでベイラ属を構成する。


分布

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エチオピアジブチ南部、ソマリア北部[1][2][3][a 1]

形態

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体長70 - 87センチメートル[3]。尾長5 - 20センチメートル[2][3]。体高50 - 75センチメートル[3]体重9 - 26キログラム[2][3]。オスよりもメスの方が大型になる[2][3]。胴は短く、肩よりも腰の方が高い[3]。尾は細長い[1][2]。全身は粗い体毛で密に被われる[3]。背面の毛衣は赤褐色や赤灰色、青灰色で[2]、体毛の先端が白いため斑点状に見える[3]。腹面や尾の毛衣は淡黄色や白[2][3]。額や鼻の毛衣は灰褐色で、眼の周辺の毛衣は白い[2]。耳介内側の毛衣は白く、黒い放射状の斑紋が入る[2]

耳介は大型[1][2][3]。吻端に体毛で被われない板状の皮膚(鼻鏡)がなく、鼻孔の周辺のみわずかに体毛がなく皮膚が裸出する[2]。四肢は細長い[2]。第3 - 4指趾の蹄(主蹄)は短く高い[2]。蹄の内側には軟骨質からなる肉球があり、岩場を移動する際にすべり止めになると考えられている[2][3]。前肢の主蹄は先端が尖り、後肢の主蹄は幅広く先端が丸みを帯びる[2]。第2、5指趾の蹄(側蹄)がある[2]

オスにのみやや前方に湾曲して外側へ向かう角がある[2]。角長7 - 13センチメートル[2]。乳頭の数は2個[2]

生態

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半砂漠地帯や岩場、河原などに生息する[2][3]。ペア、もしくその幼獣からなる小規模な群れを形成し生活する[2][3]

食性は植物食で、主に低木のを食べるがも食べる[2][3]

繁殖形態は胎生。4月に1回に1頭の幼獣を産むと考えられている[3]

人間との関係

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開発による生息地の破壊、旱魃、狩猟、家畜との競合などにより生息数は減少している[3]

参考文献

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  1. ^ a b c 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科4 大型草食獣』、平凡社1986年、140頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育7 (偶蹄目III)』、東京動物園協会、1988年、67頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、59、161頁。

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ a b The IUCN Red List of Threatened Species
    • Heckel, J.-O., Rayaleh, H.A., Wilhelmi, F. & Hammer, S. 2008.0. Dorcatragus megalotis. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.