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ベスト・オブ・アリソン・クラウス〜ア・ハンドレッド・マイルズ・オア・モア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ベスト・オブ・アリソン・クラウス〜ア・ハンドレッド・マイルズ・オア・モア』
アリソン・クラウスベスト・アルバム
リリース
ジャンル カントリー・ミュージックブルーグラス
時間
レーベル ラウンダー・レコード
プロデュース アリソン・クラウス(#1, #2, #3, #4, #5, #7, #13, #16)
T・ボーン・バーネット(#6, #10, #12)
ゲイリー・バー(#7)
パディ・モロニー(#8)
カール・ジャクソン(#9)
フランク・ロジャース(#11)
ゴーディー・サンプソン(#14)
ジョン・ウェイト&スコット・バジェット(#15)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(ノルウェー・2008年[1]
  • 10位(アメリカ[2]
  • 38位(イギリス[3]
  • 91位(オランダ[4]
  • アリソン・クラウス アルバム 年表
    Lonely Runs Both Ways
    (2004年)
    ベスト・オブ・アリソン・クラウス〜ア・ハンドレッド・マイルズ・オア・モア
    (2007年)
    レイジング・サンド(with ロバート・プラント
    (2007年)
    テンプレートを表示

    ベスト・オブ・アリソン・クラウス〜ア・ハンドレッド・マイルズ・オア・モア』(原題:A Hundred Miles or More: A Collection)は、アメリカ合衆国ブルーグラス・ミュージシャン、アリソン・クラウス2007年に発表したベスト・アルバム

    背景

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    「ユーアー・ジャスト・ア・カントリー・ボーイ」、「シンプル・ラヴ」、「ヤコブズ・ドリーム」、「アウェイ・ダウン・ザ・リヴァー」、そしてジョン・ウェイトとのデュエット「レイ・ダウン・ビサイド・ミー」は本作が初出で、これら5曲はいずれもナッシュビルのエメラルド・スタジオA(「ユーアー・ジャスト・ア・カントリー・ボーイ」のストリングスのみナッシュビルのオーシャン・ウェイ・レコーディング)で録音された[5]。なお、新曲のうち「ヤコブズ・ドリーム」を除く4曲では、エイブラハム・ラボリエル(ベース)とエイブラハム・ラボリエル・ジュニア(ドラムス)の父子がリズム・セクションを務めた[5]

    反響

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    アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では2007年4月21日に10位を記録し、自身初の全米トップ10アルバムとなった[2]。また、『ビルボード』のカントリー・アルバム・チャートでは3位に達した[6]

    ノルウェーのアルバム・チャートでは、2007年当時は30位止まりだったが、2008年第40週に再びチャート入りして、翌週には7位に達し、合計4週にわたりトップ10入りするヒットとなった[1]全英アルバムチャートでは5週トップ100入りして最高38位を記録し、自身初の全英トップ40アルバムとなった[3]

    評価

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    本作からの新曲「シンプル・ラヴ」は、第50回グラミー賞で最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた[7]

    James Christopher Mongerはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「過去の録音が含まれているが、いわゆるグレイテスト・ヒッツ・アルバム的なパッケージではなく、収録された16曲は、クラウスの多数のコラボレーション、サウンドトラックへの提供曲、それにユニオン・ステーション以外のミュージシャンとのセッションである。とはいえ、クラウスの多才ぶりを味わいたいと思っている向きには、十分に中身のある曲集である」と評している[8]。また、ティム・ネルソンはBBCのレビューで「選曲はブルーグラス、カントリー、フォークから、ウェイトの"Missing You"(この再録音はアルバムの聴き所の一つである)というポップ・ロックにまで及んでいるが、クラウスの力強い高音ボーカルと、彼女の伝統に対する誠実さによって、まとまりを見せている」と評している[9]

    収録曲

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    1. ユーアー・ジャスト・ア・カントリー・ボーイ - "You're Just a Country Boy" (Fred Hellerman, Marshall Barer) - 3:28
      • 未発表曲。
    2. シンプル・ラヴ - "Simple Love" (Sarah Siskind) - 4:45
      • 未発表曲。
    3. ヤコブズ・ドリーム - "Jacob's Dream" (Julie Lee, John Pennell) - 5:25
      • 未発表曲。
    4. アウェイ・ダウン・ザ・リヴァー - "Away Down the River" (J. Lee) - 5:43
      • 未発表曲。
    5. ソーイング・オン・ザ・ストリングス - "Sawing on the Strings" (Lewis Compton) - 3:03
      • 2004年、CMT「フレイム・ワーシー・ビデオ・ミュージック・アワード」のショウで初披露された曲。
    6. ダウン・トゥ・ザ・リヴァー・トゥ・プレイ - "Down to the River to Pray" (Traditional) - 2:56
    7. ベイビー・マイン - "Baby Mine" (Ned Washington, Frank Churchill) - 3:37
      • コンピレーション・アルバム『The Best of Country Sing the Best of Disney』(1996年)より。
    8. モリー・バウン - "Molly Bán" (Paddy Moloney) - 4:46
      • チーフタンズのアルバム『ダウン・ジ・オールド・プランク・ロード』(2002年)より。
    9. ハウズ・ザ・ワールド・トリーティング・ユー - "How's the World Treating You" (Chet Atkins, Boudleaux Bryant) - 3:22
      • デュエット・ウィズ・ジェームス・テイラー
      • コンピレーション・アルバム『Livin', Lovin', Losin': Songs of the Louvin Brothers』(2003年)より。
    10. ザ・スカーレット・タイド - "The Scarlet Tide" (Elvis Costello, T Bone Burnett) - 2:56
    11. ウィスキー・ララバイ - "Whiskey Lullaby" (Bill Anderson, Jon Randall) - 4:20
      • デュエット・ウィズ・ブラッド・ペイズリー
      • ブラッド・ペイズリーのアルバム『Mud on the Tires』(2003年)より。
    12. ユー・ウィル・ビー・マイ・エイン・トゥルー・ラヴ - "You Will Be My Ain True Love" (Sting) - 2:31
      • 映画『コールド マウンテン』(2003年)のサウンドトラックより。
    13. アイ・ギヴ・ユー・トゥ・ヒズ・ハート - "I Give You to His Heart" (Ron Block) - 4:28
    14. ゲット・ミー・スルー・ディセンバー - "Get Me Through December" (Gordie Sampson, Fred Lavery) - 6:30
    15. ミッシング・ユー - "Missing You" (John Waite, Mark Leonard, Charles Sanford) - 4:41
      • デュエット・ウィズ・ジョン・ウェイト
      • ジョン・ウェイトのアルバム『Downtown: Journey of a Heart』(2007年)より。
    16. レイ・ダウン・ビサイド・ミー - "Lay Down Beside Me" (Don Williams) - 4:59
      • デュエット・ウィズ・ジョン・ウェイト
      • 未発表曲。

    脚注

    [編集]
    1. ^ a b norwegiancharts.com - Alison Krauss - A Hundred Miles Or More - A Collection
    2. ^ a b Alison Krauss Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2019年10月13日閲覧。
    3. ^ a b ALISON KRAUSS | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    4. ^ Alison Krauss - A Hundred Miles Or More - A Collection - dutchcharts.nl
    5. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
    6. ^ Alison Krauss Chart History - Top Country Albums”. Billboard. 2019年10月13日閲覧。
    7. ^ Alison Krauss - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2019年10月13日閲覧。
    8. ^ Monger, James Christopher. “A Hundred Miles or More: A Collection”. AllMusic. 2019年10月13日閲覧。
    9. ^ Nelson, Tim (2007年). “Review of Alison Krauss - A Hundred Miles Or More”. BBC. 2019年10月13日閲覧。