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ベニヒモノキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベニヒモノキ
ベニヒモノキの花
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類I eurosids I
(マメ類 fabids)
: キントラノオ目 Malpighiales
: トウダイグサ科 Euphorbiaceae
亜科 : エノキグサ亜科 Acalyphoideae
: エノキグサ連 Acalypheae
: エノキグサ属 Acalypha
: ベニヒモノキ A. hispida
学名
Acalypha hispida Burm.f.
和名
ベニヒモノキ
英名
chenille plant, foxtail
樹姿(2024年8月 沖縄県本部町 熱帯ドリームセンター)

ベニヒモノキ(別名 ナガボアミガサノキ、学名:Acalypha hispida)はトウダイグサ科エノキグサ属の常緑低木-中木。種小名hispidaは剛毛を意味し、垂れ下がるブラシ状の花序に由来する[1]。英名のchenilleは毛虫、foxtailは狐の尾の意。和名も特徴的な花序の色と形にちなむ[2][3]

特徴

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エノキグサ属は一般に葉を鑑賞対象とするが、本種は花を鑑賞する。高さ4 mほど。葉は広卵形で先は尖り、鋸歯縁で互生する。深紅色のひも状の穂状花序を20–50 cmほど伸ばす。花序の長さは成長の度合いにより異なる。周年開花する。園芸品種には葉が赤いドウバベニヒモノキや、花序が乳白色になるシロヒモノキがある[4][5][2][6][7][3][8][1]

分布

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文献により原産地の表記が異なり、西インド諸島[2][6][8][1]、インド[4]~マレー半島[3]~ニューギニア[5]など。POWO[9]ではパプアニューギニアビスマルク諸島が自生地で、他産地は導入とされる。

生育環境、利用

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公園樹、庭園樹、生垣用。枝が柔らかく耐風性は弱いため、植栽場所は注意する。挿し木で繁殖可能[4][5][6][3]

脚注

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  1. ^ a b c (沖田原 2021, p. 195)
  2. ^ a b c (秋山 1997, p. 53)
  3. ^ a b c d (屋比久 2006, p. 33)
  4. ^ a b c (池原 1979, p. 120)
  5. ^ a b c (白井 1980, p. 35)
  6. ^ a b c (海洋博記念公園管理財団 1997, p. 102)
  7. ^ (原田 2002, p. 66)
  8. ^ a b (平良ほか 2009, p. 86)
  9. ^ Acalypha hispida Burm.f. | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2024年10月9日閲覧。

参考文献

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  • 池原直樹「ナガボアミガサノキ」『沖縄植物野外活用図鑑 第1巻 栽培植物と果樹』新星図書出版、1979年。 
  • 白井祥平『沖縄園芸植物大図鑑』 4巻《熱帯花木》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。 
  • 秋山忍 著「ベニヒモノキ」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 4巻、朝日新聞社、東京、1997年、53頁。ISBN 9784023800106 
  • 海洋博記念公園管理財団『沖縄の都市緑化植物図鑑』新星出版、那覇市、1997年。ISBN 9784902193732 
  • 原田親『別冊NHK 趣味の園芸 観葉植物と熱帯花木』日本放送出版協会、東京都渋谷区、2002年。ISBN 4146457610 
  • 屋比久壮実『花ごよみ 亜熱帯沖縄の花』アクアコーラル企画、2006年。ISBN 4990191730 
  • 平良一男; 新里隆一・仲村康和・松田正則「ナガボアミガサノキ」『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年。 
  • 沖田原耕作『おきなわの園芸図鑑 園芸植物とその名前』新星出版、那覇市、2021年。ISBN 9784909366832 

外部リンク

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