ベネデット・カリアリ
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ベネディット・カリアリ Benedetto Caliari | |
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1570年から1580年ごろの絵画『ヴェネツィアの別荘の庭園』 アッカデミア・カッラーラ所蔵[1] | |
生誕 |
Benedetto Caliari 1538年 ヴェネツィア共和国 ヴェネツィア |
死没 |
1598年 ヴェネツィア共和国 ヴェネツィア |
国籍 |
ヴェネツィア共和国 ヴェネツィア |
著名な実績 | 絵画 |
ベネデット・カリアリ(伊: Benedetto Caliari, 1538年-1598年)は、イタリアのルネサンス期のヴェネツィア派の画家である。ベネデットは芸術家の家族に生まれ、父ガブリエレ・カリアリ(Gabriele Caliari)は石切り職人であり、兄弟のパオロ・カリアリはルネサンス期の画家イル・ヴェロネーゼとしてよく知られている。
生涯
[編集]ヴェロネーゼの主要な助手は、弟のベネデットとヴェロネーゼの2人の息子カルロ・カリアリ(Carlo)またはカルレット・カリアリ(Carlo; Carletto Caliari , 1570年-1596年)、ガブリエレ・カリアリ(Gabriele Caliari, 1568年-1631年)であった[2]。ヴェロネーゼより10歳ほど若かったベネデットはヴェロネーゼの構図で非常に際立った特徴を形成している建築学的な背景で非常に大きなシェアを持っていたと見なされている[3]。1588年のヴェロネーゼの死後、ベネデット、カルロ、ガブリエレは彼の未完成の絵画を完成させた。また彼らはしばしばヴェロネーゼの相続人として集合的に署名した[2]。
現在、ベネディット・カリアリの作品はベルガモのアッカデミア・カッラーラ[1]、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館[4]、オハイオ州クリーブランドのクリーブランド美術館、ハワイのホノルル美術館、ウィーンの美術史美術館(ヴェロネーゼ、カルロとの共作[5])、フランスカルヴァドス県、カンのカン美術館などのパブリックコレクションに所蔵されている。
ギャラリー
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『最後の晩餐』ヴェネツィア、サンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂所蔵
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『ヴィーナスとアモール』アムステルダム国立美術館所蔵
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『十字架降下』ホノルル美術館所蔵
脚注
[編集]- ^ a b “Benedetto Caliari (?), Giardino di villa veneta con figure”. アッカデミア・カッラーラ公式サイト. 2020年5月29日閲覧。
- ^ a b “Bryan's Dictionary of Painters and Engravers, Vol.I, p.211.”. Internet Archive. 2022年10月24日閲覧。
- ^ “Dizionario biografico degli italiani, CALIARI, Benedetto”. Treccani. 2022年10月24日閲覧。
- ^ “Caliari, Benedetto. 1538-1598, Sacred Conversation”. エルミタージュ美術館公式サイト. 2020年5月29日閲覧。
- ^ “Susanna und die beiden Alten”. 美術史美術館公式サイト. 2020年5月29日閲覧。
参考文献
[編集]- Bryan, Michael (1886). Robert Edmund Graves. ed. Dictionary of Painters and Engravers, Biographical and Critical (Volume I: A-K). York St. #4, Covent Garden, London; Original from Fogg Library, Digitized May 18, 2007: George Bell and Sons. pp. 211
- Freedberg, Sydney Joseph, Painting in Italy, 1500–1600, Penguin, Baltimore, 1975.