ベビーテック
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ベビーテック(英語: Baby Tech)とは、baby(赤ちゃん)とTechnology(技術)を組み合わせた造語。IT(情報技術)、IoTを用いて、妊娠、出産、子育てを助ける製品やWebサービスの総称。ベビテックと呼ぶこともある[1][2][3]。
アメリカ合衆国で開催されているコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では2016年より、BabyTech Awardが開催されており[4]、そこから(2016年から)ベビーテックという言葉が使われるようになった[3]。
BabyTech Awardの5分野と代表的な例(BabyTech Award 2018優勝製品概要)[2][3][4]
- Baby Eats(赤ちゃんの食事)
- スマートフォンアプリと哺乳瓶が連動し、赤ちゃんが飲んだミルクの量、時間、温度などをリアルタイムに記録する。
- Baby Learn & Play(赤ちゃんの発育)
- スマートフォンアプリ連動型デバイスで、親が子どもに話しかけた言葉の数、ポジティブな言葉、ネガティブな言葉などを記録し、評価することで、子どもに必要な活動や商品をリコメンドする。
- Baby Safety(赤ちゃんの安全)
- スマートフォンアプリ連動型のチャイルドシート。「車が動き出した」「子どもが座っていない」「チャイルドシート付近の温度が暑すぎる/寒すぎる」といった際のアラートを出す。
- Healthy Baby(赤ちゃんの健康管理)
- 乳児用ウェアラブル体温計。体温を連続で測定し、スマートフォンに送信する。
- Fertility & Pregnancy Help(妊活補助)
- スマートフォンと専用デバイスで排卵検査キットの色の変化を測定し、排卵日を特定することで妊活の補助を行う。
アメリカ合衆国やヨーロッパではスタートアップとしてベビーテックを取り扱うベンチャー企業も多い。
日本では、乳幼児向けの製品の認可が厳しいこともあるが、「育児は女性の仕事」という固定観念が根強く、機械やコンピュータに育児を任せることの抵抗感があるため、ベビーテックの普及はアメリカやヨーロッパに比べると、ベビーテックの普及は遅れている[3]。
しかしながら、祖父母が子育てを助けてくれる時代でもなく、男女雇用機会均等法の施行などから共働きの家庭が増えており、併せて保育所では保育士への負担増も指摘されているため、こういった問題解決にもベビーテックが役立つのではないかと期待されている[3]。
出典
[編集]- ^ “広がる「ベビーテック」 ITが出産・子育て支援”. 日本経済新聞. (2018年5月13日) 2018年6月27日閲覧。
- ^ a b “子育てもハイテクに?パパ・ママを助ける「べビテック」とは?”. J.Score (2018年6月8日). 2018年6月27日閲覧。
- ^ a b c d e “育児分野にもテクノロジーが進出!「ベビーテック」とは?”. 電通テック (2018年3月6日). 2018年6月27日閲覧。
- ^ a b 公文紫都 (2018年1月15日). “盛り上がる「ベビーTech」、スマート哺乳瓶、チャイルドシート、貼るスマート体温計で育児が変わる?:CES2018”. Business Insider Japan. 2018年6月27日閲覧。