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ベリロナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベリロナイト
インディゴライト(青色)を伴ったベリロナイト(白色)、アフガニスタン・ヌーリスターン州パプロック産出(大きさ:4 cm)
分類 リン酸塩鉱物
シュツルンツ分類 8.AA.10
Dana Classification 38.01.05.01
化学式 NaBePO4
結晶系 単斜晶系
対称 P21/n
晶癖 Crystals tabular {010} to short prismatic also in spherical aggregates, fibrous, massive; orthorhombic pseudo-symmetry
双晶 polysynthetic, contact and penetration twins; pseudo-hexagonal stellate forms
へき開 {010} perfect; {100} good, interrupted; {101} indistinct; {001} in traces
断口 貝殻状
粘靱性 脆い
モース硬度 5.5 - 6
光沢 ガラス質からアダマント、{010}においては真珠質
無色、白色から淡黄色
条痕 白色
透明度 透明から半透明
比重 2.8
光学性 二軸 (-)
屈折率 nα = 1.552 nβ = 1.558 nγ = 1.561
複屈折 δ = 0.009
光軸角 2V 68°
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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ベリロナイト(Beryllonite)は、化学式NaBePO4の希少なリン酸塩鉱物である。板状から柱状の単斜晶系結晶で、色は無色から白色、淡黄色であり、透明でガラス状光沢を持つ。双晶が一般的だが、様々な形態で産出する。モース硬度は5.5から6で、比重は2.8である。屈折率は、nα = 1.552、nβ = 1.558、nγ = 1.561である。ファセット・カットされることもあるが、屈折率は石英よりも低いため、鮮やかな宝石にはならない[4]

花崗岩及びアルカリ性ペグマタイトの中で、ベリリウム二次鉱物として発生する。メイン州オックスフォード郡ストーンハムの花崗岩鉱脈から発生した錯体結晶の破片として、最初に記載された。ここでは、長石スモーキークォーツ緑柱石コルンブ石共生している。1888年にジェームズ・デーナが発見し、ベリリウムを含有していることから命名された。

出典

[編集]
  1. ^ https://rruff.geo.arizona.edu/doclib/hom/beryllonite.pdf Handbook of Mineralogy
  2. ^ https://www.mindat.org/min-644.html Mindat.org
  3. ^ https://www.webmineral.com/data/Beryllonite.shtml Webmineral data
  4. ^  この記述にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Beryllonite". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 3 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 818.
  • Palache, C., H. Berman, and C. Frondel (1951) Dana’s system of mineralogy, (7th edition), v. II, pp. 677–679