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ベルベット・トーン・レコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベルベット・トーン・レコードのレーベル。1928年ころのルディ・ヴァリー (Rudy Vallee) の曲を収めたもの。

ベルベット・トーン・レコード (Velvet Tone Records) は、かつて1925年から1932年まで存在したアメリカ合衆国レコードレーベルコロムビア・レコードによって制作され、コロンビア傘下だった他のふたつの低価格レーベル、ハーモニー・レコードディーバ・レコード (Diva Records)、また、ディーバの廃止後はクラリオン・レコード (Clarion Records) などと同じような音源を扱っていた[1]

ほとんどの音源は、1929年に至るまで、当時既に時代遅れになっていたアコースティック録音(機械式吹き込み)によるものであったが、音質は、当時の水準としては平均的なものであった。音盤は、コロムビアの特許だったラミネート加工を施されたシェラック盤で、芸術的なほどの品質であった。使用回数の浅い盤であれば、より高価だった当時のビクターブランズウィック・レコード (Brunswick Records) などのラミネート加工のないシェラック盤に比べても、遥かに雑音も音の歪みも少なかった。

大衆文化の中で

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  • フランク・キャプラ監督による1946年の映画素晴らしき哉、人生!』の中には、メアリ(ドナ・リードが演じるヒロイン)が「ベルベット・トーン」とレーベルに記されたSPレコードをかける場面がある。この場面を詳細に確認すると、このレコードは「アーサー・ブラックと彼のオーケストラ (Arthur Black and His Orchestra)」が演奏する「バッファロー・ギャルズ (Buffalo Gals)」という曲であることが読み取れる。しかし、この場面に見えるレーベルのデザインは、現実のベルベット・トーンのものとは異なっている。ここで小道具として用いられているレコードは、この映画の助監督であったアーサー・ブラック (Arthur Black) にちなんだ楽屋落ちの冗談である[2]

脚注

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  1. ^ Sutton, Allan (1994). Directory of American Disc Record Brands and Manufacturers, 1891-1943. Westport & London: Greenwood. ISBN 978-0313292002 
  2. ^ Willian, Michael (2006年10月1日). The Essential It's A Wonderful Life: A Scene-by-Scene Guide to the Classic Film (2nd edition ed.). Chicago Review Press. p. 45. ISBN 978-1556526367. https://books.google.co.jp/books?id=bmHy_hRiEGsC&pg=PA45&lpg=PA45&dq=velvet+tone+it%27s+a+wonderful+life&source=bl&ots=Nf6JJgZmrZ&sig=gr3npCZhTdbQpsTFNGHT6NXdVvk&hl=en&sa=X&ei=2zAMU7-WDsaCogSeuYGgCA&redir_esc=y#v=onepage&q=velvet%20tone%20it's%20a%20wonderful%20life&f=false 2014年6月21日閲覧。 

関連項目

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