ベントレー・コンチネンタルR
ベントレー・コンチネンタルR | |
---|---|
ベントレー・コンチネンタルR(1998) | |
概要 | |
販売期間 | 1991年–2002年 |
ボディ | |
ボディタイプ | 2ドアクーペ |
パワートレイン | |
エンジン | 6.75リットルロールス・ロイス製V型8気筒ターボ |
変速機 | 4速 4L80-E AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 3,061mm |
全長 | 5,342mm |
全幅 | 2,045mm |
全高 | 1,463mm |
車両重量 | 2,420kg |
その他 | |
別名 |
ベントレー・コンチネンタルS ベントレー・コンチネンタルT |
姉妹車 |
ベントレー・ミュルザンヌ (1980-1992) ベントレー・アズール |
系譜 | |
先代 | ベントレー・コンチネンタル |
後継 | ベントレー・コンチネンタルGT |
コンチネンタルR(Continental R )はイギリスの自動車メーカーであるベントレーモーターズが販売するクーペタイプの高級車である。1991年から2002年まで販売され、当時ベントレーで最もパワフルで最も高価なモデルであった。このモデルは1965年のベントレー・Sタイプ以来、久々のロールス・ロイスと共有されない独自のモデルである。また初めてGM製4L80-Eトランスミッションを採用したモデルでもある。1995年、コンバーチブルバージョンのベントレー・アズールが登場した。
起源
[編集]1984年、ベントレーはサロン・アンテルナショナル・ド・ロトで"プロジェクト90"というコンセプトカーを発表した。熱烈な歓迎によりコンチネンタルRとして開発し1991年から生産することとなった。ベントレー・ターボRのフロアをベースに、クーペボディーが搭載された。1991年、サロン・アンテルナショナル・ド・ロトでコンチネンタルは発表され、ブルネイ国王がその場でショーカーを購入した。
"コンチネンタル"の名称は戦後のベントレー・コンチネンタルを由来とする。"R"は1950年代のタイプRや、1980年代のターボRを想起させる。
ボディーはジョン・ヘファーマンとケン・グリーンリーによりデザインされ、その他のモデルにも展開された。ロールス・ロイスの平らな面とは対照的に、わずかに湾曲した面が与えられた。0.465のCd値自体は平凡だったが、それ以前のベントレーよりは大幅に改善された。コンチネンタルRはサッシュレスドア、後部の微妙なスポイラー効果、18inのアロイホイールを特色とした。
コンチネンタルR
[編集]コンチネンタルRにはベントレー・ターボRのギャレット・エアリサーチ(Garrett AiResearch )製ターボチャージャー付き6.75リットルエンジンが搭載された。最高出力は242kW、最大トルクは610N·mであったが、ロールス・ロイスは公式には数値の提供を拒否した。
新しいGM製4L80-Eオートマチックトランスミッションを採用し、前輪はベンチレーテッドディスクブレーキを搭載した。最高速度は233km/h、0-60mph(0-97km/h)は6.6秒であった。1992年当時のアメリカでの価格は$271,780であった。
コンチネンタルSはインタークーラーが追加された限定版のパフォーマンスモデルで、1994年から1995年にかけて生産された。わずか37台が生産されたのち、コンチネンタルRにもインタークーラーが搭載された。
コンチネンタルRマリナーはサロン・アンテルナショナル・ド・ロトで発表され、1999年3月から提供された。コンチネンタルRマリナーには最も強力なエンジンが搭載された。このエンジンの最高出力は313kWで、最大トルクは881N·mである。最高速度は274km/hに達した。
コンチネンタルT
[編集]ハイパフォーマンスなベントレー・コンチネンタルTはコンチネンタルシリーズにスポーティーなハンドリングとハイパワーをもたらした。
ベントレー・コンチネンタルTの最大トルクは800N·mで、1997年からは881N·mとなった。コンチネンタルTは2+2クーペとして開発され、よりスポーティーな外見を得るためホイールベースは10cm縮められ、前後のホイールアーチは拡大された。インテリアはコンチネンタルRのウッド仕上げとは対照的にクローム仕上げとなる。コンチネンタルTのエンジンはプッシュボタンにより始動する。
1999年、ベントレー・コンチネンタルTマリナーが登場した。ハンドリングを向上させるためにショックアブソーバーが変更されたほか、固めのトーションバー(フロント+40%、リア+20%)が導入された。
コンチネンタルSCセダンカ
[編集]1999年、コンチネンタルSCセダンカが73台限定で生産された。コンチネンタルTをベースに脱着可能なグラスサンルーフが搭載された。オーナーの1人としてプロボクサーのマイク・タイソンがいる。[1]
生産台数
[編集]- コンチネンタルR/S: 1,504台
- コンチネンタルR (1991年–2002年): 1,290台
- コンチネンタルS (1994年–1995年): 37台
- コンチネンタルR マリナー (1999年–2003年): 46台
- コンチネンタルR ルマン (2001年): 131台
- コンチネンタルT: 350台
- コンチネンタルT (1996年 ― 2002年): 322台
- コンチネンタルT マリナー (1999年): 23台
- コンチネンタルT ルマン (2001年): 5台
- コンチネンタルSC および SC マリナー (1999年): 79台
参考文献
[編集]- ^ “Mike Tyson | Bentley up for sale | Fans to bid | The Sun |HomePage|Motors”. The Sun (2008年3月8日). 2010年10月2日閲覧。
- “K.-J. Roßfeldt: Bentley Continental R”. RRAB.com. February 17, 2006閲覧。
- “K.-J. Roßfeldt: Bentley Continental T”. RRAB.com. February 17, 2006閲覧。
- Ray Hutton. “Preview: Bentley Continental R”. Car and Driver (March 1992): 71–75.
外部リンク
[編集]- Bentley Motors Limited — ベントレーによる公式サイト(英語)
- ベントレーモーターズ
タイプ | 1980年代 | 1990年代 | 2000年代 | 2010年代 | 2020年代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | |
普及モデル | エイト | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
基本モデル | ミュルザンヌ (1980年 - 1992年) | ブルックランズ | アルナージ | ミュルザンヌ (2010年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
クーペ | コーニッシュ | コンチネンタルR | コンチネンタルGT (初代) | コンチネンタルGT (2代目) | コンチネンタルGT (3代目) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スピード | ミュルザンヌ・ターボ (1980年 - 1992年) | ターボR | ターボRT | コンチネンタル・フライングスパー | フライングスパー (初代) | フライングスパー (2代目) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オープン | コーニッシュ | コンチネンタル | アズール | アズール | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コンチネンタルGTC (初代) | コンチネンタルGTC (2代目) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
SUV | ベンテイガ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所有者 | ヴィッカース | フォルクスワーゲン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|