コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ペガスス座イータ星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペガスス座η星[1]
Eta Pegasi
仮符号・別名 マタル[2], Matar[3][4]
星座 ペガスス座
見かけの等級 (mv) 2.95[1]
2.92 - 2.96(変光)[5]
変光星型 疑わしい[5]
分類 分光連星[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  22h 43m 00.13743s[1]
赤緯 (Dec, δ) +30° 13′ 16.4822″[1]
赤方偏移 0.000014[1]
視線速度 (Rv) 4.17km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 13.16 ミリ秒/年[1]
赤緯: -25.67 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 15.22 ± 0.71ミリ秒[1]
(誤差4.7%)
距離 214 ± 10 光年[注 1]
(66 ± 3 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) -1.1[注 2]
η星の位置
物理的性質
自転速度 9 km/s[6]
スペクトル分類 G8II+F0V [1]
色指数 (B-V) 0.86[6]
色指数 (U-B) 0.55[6]
色指数 (R-I) 0.48[6]
他のカタログでの名称
ペガスス座44番星[1]
BD +29 4741[1]
FK5 857[1],
HD 215182[1]
HIP 112158[1],
HR 8650[1]
SAO 90734[1]
NSV 14285[1]
Template (ノート 解説) ■Project

ペガスス座η星(ペガススざイータせい、η Peg)は、ペガスス座の恒星で3等星

概要

[編集]

G型の輝巨星F型主系列星による連星系で、2つの星はわずか3auの距離を2.24年の周期で周回している[7]。90離れた位置に見えるG型の恒星2つの連星と連星系を成しているか否かは定かではない[7]。仮に2つの連星系がさらに連星系を成している場合、少なくとも6,000auの距離を最低でも170,000年をかけて周回していることとなる[7]

名称

[編集]

固有名のマタル[2]Matar[3][4])は、アラビア語で「雨の幸運(の星)」という意味の saʽd maṭar に由来する[3]。しかしながら、通常付けられる al- が欠けている理由は不明である[3]。2016年8月21日に国際天文学連合の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Matar をペガスス座η星の固有名として承認した[4]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。小数第1位まで表記

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t SIMBAD Astronomical Database”. Results for V* eta Peg. 2015年10月8日閲覧。
  2. ^ a b 原恵『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版第4刷)恒星社厚生閣、2007年2月28日、192-193頁。ISBN 978-4-7699-0825-8 
  3. ^ a b c d Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. p. 48. ISBN 978-1-931559-44-7 
  4. ^ a b c IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年11月23日閲覧。
  5. ^ a b NSV”. Results for NSV 14285. 2016年11月23日閲覧。
  6. ^ a b c d 輝星星表第5版
  7. ^ a b c James B. Kaler. “Matar”. STARS. 2016年11月23日閲覧。