ペッカ・リネ
ペッカ・リネ | |
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生誕 出生地 |
1982年11月3日(42歳) フィンランド 北ポフヤンマー県ケンペレ |
身長 体重 |
6 ft 5 in (1.96 m) 196 lb (89 kg; 14 st 0 lb) |
ポジション | ゴールテンダー |
キャッチ | 左手 |
所属したチーム | オウルン・カルパト ナッシュビル・プレデターズ HCディナモ・ミンスク |
代表 | フィンランド |
NHLドラフト | 全体258位(2004年) ナッシュビル・プレデターズ |
プロ選手期間 | 2001年 – 2021年 |
ペッカ・リネ(Pekka Rinne, 1982年11月3日 - )は、フィンランドの北ポフヤンマー県ケンペレ出身の元アイスホッケー選手。ポジションはゴールテンダー。
経歴
[編集]2000年から2003年はフィンランドのアイスホッケーチームであるオウルン・カルパトのジュニア・チームでホッケーを学び、2005年に優勝したカルパトに2004年から2005年まで所属し、主にニクラス・バックストロムのバックアップを務めた。
2004年のNHLドラフト8巡目(全体258位)でナッシュビル・プレデターズから指名された。2005年8月23日、プレデターズと契約した。契約後、プレデターズのトップ・マイナー・リーグであるアメリカン・ホッケー・リーグ(AHL)のミルウォーキー・アドミナルズに所属し、北アメリカでの活動を始めた。当初リネはブライアン・フィンリーのバックアップ候補であったが、フィンリーの不調によりリネがスターターとなった。
2006年夏、面識のないカップルに暴行され[1]、その最中に肩を脱臼した。そのため手術を受けねばならず、シーズン最初の4ヶ月間出場できなかった。
2005年-2006年シーズンにプレデターズの2試合に出場した。1勝1敗で防御率0.900、1試合平均失点数 (GAA) 3.80の記録を残した。
2007年-2008年シーズンにおいてプレデターズでダン・エリスが成績を残したため、スターターであったクリス・メイソンはセントルイス・ブルースにトレードに出され、2008年-2009年シーズンではエリスのバックアップに昇格した。
2008年12月1日に完封の記録で、プレデターズのゴールテンダーとして2人目のルーキーとなった。2009年2月、12試合中9勝し、防御率0.944、GAA1.72を記録した。NHL月間ルーキーを受賞した[2]。3月14日、シーズン7回目の完封でプレデターズの記録に残った[3]。2009年、アイスホッケー世界選手権にフィンランド代表に選出された。同大会ではカリ・ラモと共にゴールテンダーとして出場した。フィンランド代表としての初試合で完封し、30球防御した。
2010年-2011年シーズン開幕戦でアナハイム・ダックスのフォワードのトロイ・ボディと衝突し、下半身を怪我した。アンダーズ・リンドバックがその後3試合を引き継ぎ、リネは復帰したが、12月に再度怪我をした。12月23日に完全復帰し、1月の1ヶ月間で彼にとって史上最高の防御率0.946、GAA1.71を記録した。このシーズンの記録から、リネは、リーグ所属のチームのゼネラル・マネージャーたちの審査による、NHLの最も優秀なゴールテンダーに与えられるヴェジーナ賞の最終3名に残った。またNHLの最優秀選手に投票されるハート記念賞で第4位となり、NHLセカンド・チーム・オールスターに選ばれた。2011年、プレデターズはスタンレー・カップ・プレイオフでアナハイム・ダックス相手に4勝2敗で勝ち抜け、リネはプレデターズをチーム史上初の2回戦に導いた。
2011年10月29日にダックスを下し、完封22でプレデターズの記録を作った。11月3日、7年総額4,900万ドルで契約延長し、当時プレデターズ史上最大の契約となった。
2011年-2012年シーズンの間はトーマス・ヴォコアンの8連勝を抜いて11連勝の記録を作った。2012年4月25日、2年連続ヴェジーナ賞最終候補となった。前年に続き好調で、2012年プレイオフでデトロイト・レッドウィングスと対戦し、4勝1敗で2回戦進出への一翼を担った。しかし2回戦ではフェニックス・コヨーテズと5試合対戦したが敗退した。
2012年9月25日、NHLがロックアウトとなり、ベラルーシにあるKHLのHCディナモ・ミンスクに参加した。12月にディナモを離れ、2013年1月ロックアウト終了と同時にプレデターズに復帰したが、2012年-2013年シーズンは48試合しか行われなかった。
2013年5月、腰の関節鏡を受けた。当時腰が感染症を起こ しており、2013年10月24日、活動を休止し、綿密なリハビリを開始した[4]。
2014年3月5日、復帰したがピッツバーグ・ペンギンズと対戦し3対1で敗退した。
2015年、再度ヴェジーナ賞最終候補に残った。
2021年に現役引退を表明した。
国際試合
[編集]2014年5月、フィンランドのオールスター・チームに選ばれ、チームはアイスホッケー世界選手権で銀メダルを獲得し、MVPを獲得した[5]。
プレイスタイル
[編集]ゴールテンダーとしてバタフライ・スタイルを取り入れており、早めに膝を床につき、低いパッドを足でブロックする。6フィート5インチ(1.96m)の長身のリネは、タンパベイ・ライトニングのベン・ビショップの6フィート7インチ(2.01m)、バッファロー・セイバーズのアンダーズ・リンドバック、シカゴ・ブラックホークスのスコット・ダーリング、ミネソタ・ワイルドのデヴァン・ダブニックの6フィート6インチ(1.96m)に続き5番目に高く、ミネソタ・ワイルドのダーシー・クーンパーと同じ高さである。この身長の高さがスティックや足をパッドに届きやすくしている。
私生活
[編集]2013年5月、長年交際していたクリシー・レートサーリと婚約した[6]。
詳細情報
[編集]レギュラー・シーズン
[編集]GP = 試合数、W = 勝, L = 敗, T = 引き分け(2005-2006年以降廃止), OTL = 延長敗, GA = 失点, SO = シャットアウト、GAA = 平均失点数、SV% = 防御率
シーズン | チーム | リーグ | GP | W | L | T | OTL | MIN | GA | SO | GAA | SV% |
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2002–03 | オウルン・カルパト | SMリーガ | 1 | 0 | 1 | 0 | — | 60 | 3 | 0 | 3.00 | .893 |
2003–04 | オウルン・カルパト | SMリーガ | 14 | 5 | 4 | 4 | — | 824 | 41 | 0 | 2.99 | .897 |
2004–05 | オウルン・カルパト | SMリーガ | 10 | 8 | 0 | 1 | — | 572 | 16 | 0 | 1.68 | .927 |
2005–06 | ミルウォーキー・アドミナルズ | AHL | 51 | 30 | 18 | 2 | — | 2960 | 139 | 2 | 2.82 | .904 |
2005–06 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 2 | 1 | 1 | — | 0 | 63 | 4 | 0 | 3.80 | .900 |
2006–07 | ミルウォーキー・アドミナルズ | AHL | 29 | 15 | 7 | 6 | — | 1670 | 65 | 3 | 2.34 | .920 |
2007–08 | ミルウォーキー・アドミナルズ | AHL | 65 | 36 | 24 | 3 | — | 3840 | 158 | 5 | 2.47 | .908 |
2007–08 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 1 | 0 | 0 | — | 0 | 29 | 0 | 0 | 0.00 | 1.000 |
2008–09 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 52 | 29 | 15 | — | 4 | 2999 | 119 | 7 | 2.38 | .917 |
2009–10 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 58 | 32 | 16 | — | 5 | 3246 | 137 | 7 | 2.53 | .911 |
2010–11 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 64 | 33 | 22 | — | 9 | 3789 | 134 | 6 | 2.12 | .930 |
2011–12 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 73 | 43 | 18 | — | 8 | 4169 | 166 | 5 | 2.39 | .923 |
2012–13 | HCディナモ・ミンスク | KHL | 22 | 9 | 11 | — | — | 1327 | 68 | 1 | 3.08 | .897 |
2012–13 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 43 | 15 | 16 | — | 8 | 2444 | 99 | 5 | 2.43 | .910 |
2013–14 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 24 | 10 | 10 | — | 3 | 1367 | 63 | 2 | 2.77 | .902 |
2013–14 | ミルウォーキー・アドミナルズ | AHL | 2 | 2 | 0 | — | 0 | 121 | 2 | 0 | 0.99 | .943 |
2014–15 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 64 | 41 | 17 | — | 6 | 3851 | 140 | 4 | 2.18 | .923 |
NHLトータル | 381 | 204 | 115 | — | 43 | 21,957 | 862 | 36 | 2.36 | .919 |
プレイオフ
[編集]シーズン | チーム | リーグ | GP | W | L | MIN | GA | SO | GAA | SV% |
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2003–04 | オウルン・カルパト | SMリーガ | 2 | 1 | 0 | 22 | 0 | 0 | 0.00 | 1.000 |
2005–06 | ミルウォーキー・アドミナルズ | AHL | 14 | 10 | 4 | 734 | 35 | 3 | 2.86 | .905 |
2006–07 | ミルウォーキー・アドミナルズ | AHL | 4 | 0 | 4 | 247 | 12 | 0 | 2.91 | — |
2007–08 | ミルウォーキー・アドミナルズ | AHL | 6 | 2 | 4 | — | 15 | 1 | 2.51 | .923 |
2009–10 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 6 | 2 | 4 | 358 | 16 | 0 | 2.68 | .911 |
2010–11 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 12 | 6 | 6 | 748 | 32 | 0 | 2.57 | .907 |
2011–12 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 10 | 5 | 5 | 609 | 21 | 1 | 2.07 | .929 |
2014–15 | ナッシュビル・プレデターズ | NHL | 6 | 2 | 4 | 425 | 19 | 0 | 2.68 | .909 |
NHLトータル | 34 | 15 | 19 | 2,140 | 88 | 1 | 2.47 | .914 |
受賞歴
[編集]NHL
[編集]賞 | 年 |
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セカンド・オールスター・チーム | 2011 |
ヴェジーナ賞最終候補 | 2011、2012、2015 |
国際大会
[編集]賞 | 年 |
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世界選手権最優秀ゴールテンダー | 2015 |
世界選手権オールスター・チーム | 2014 |
世界選手権MVP | 2014 |
脚注
[編集]- ^ “Assault steeled Nashville Predator’s Pekka Rinne for NHL success”. 20110620閲覧。
- ^ “Predators' Rinne named NHL Rookie of the Month”. NHL.com. 19 March 2009閲覧。
- ^ “Rinne sets shutout record as Predators win in Phoenix”. The City Paper. 19 March 2009閲覧。
- ^ Cooper, Josh (2014年1月10日). “Predators' Pekka Rinne can begin weight-bearing exercises”. USA Today 2014年2月7日閲覧。
- ^ “Rinne MVP”. IIHF (25 May 2014). 26 May 2014閲覧。
- ^ http://www.kaleva.fi/viihde/pekka-rinne-laulajan-kanssa-kihloihin-kirsi-lehtosaari-levyttanyt-uutta-musiikkia/628617/