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ペトレア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ペトレア
ペトレアの花(2024年10月 沖縄県うるま市 幸和ガーデン)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: クマツヅラ科 Verbenaceae
: ヤモメカズラ連 Petreeae
: ヤモメカズラ属(ペトレア属、ムラサキツクバネカズラ属) Petrea
: ペトレア P. volubilis
学名
Petrea volubilis L.
和名
ペトレア、ムラサキツクバネカズラ、ヤモメカズラ
英名
Queen's wreath, sandpaper vine

ペトレアクマツヅラ科つる性常緑低木。別名:ムラサキツクバネカズラ、ヤモメカズラ[1]。ペトレア・ウォルビリス[2]とも記される。

特徴

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花冠が二重になっているように見えるのが最大の特徴。下側の淡紫色の5枚は萼で、本来の花はその中心にあり、萼より濃い紫色。白花の品種もある。萼を含めた直径は2.5 cm、花の直径は1 cmほど。総状花序は長さ20–30 cmで、春~秋に開花。蔓は長さ7 mほどに達する。葉は長さ10–20 cm、長楕円形で全縁、対生する。英名のサンドペーパーバインは葉面がざらつくことに由来。果実は茶色で、熟すと外側に残る萼とともにプロペラのように回転落下する[3][2][4][1]

分類

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Petrea属は世界で13種ほどが知られ[5]、このうちP. volubilisは日本でも親しまれている[6]。属名の日本語表記は文献により異なる。

本項における種名の表記は林・名嘉(2022)[1]に従い、和名をペトレア、別名をムラサキツクバネカズラ、ヤモメカズラとした。種名については、最新園芸大辞典ではヤモメカズラはP. subserrataの和名とされ、P. volubilisには和名がない[3]。現在はP. subserrataP. volubilisのシノニムとされている[7]。なお、本種はYList[8]へは未掲載。

分布、生育環境と利用

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熱帯アメリカ原産で、熱帯各地で垣根や庭木としてよく利用され、沖縄県内でも公園や庭へ植栽される[2][4][1]。冬越しには10℃以上を要するため、降霜地では温室内で育てる[3][9]

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b c d (林 & 名嘉 2022, p. 56)
  2. ^ a b c (清水 1997, p. 259)
  3. ^ a b c (最新園芸大辞典編集委員会 1989, pp. 59–60)
  4. ^ a b (平良ほか 2009, p. 98)
  5. ^ Petrea”. POWO. 2024年8月25日閲覧。
  6. ^ ペトレア”. フラワーパークかごしま. 2024年8月25日閲覧。
  7. ^ Petrea volubilis”. POWO. 2024年8月25日閲覧。
  8. ^ YList”. YList. 2024年8月25日閲覧。
  9. ^ (Brickell 1996, p. 775)

参考文献

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  • Brickell, Christopher, ed. (1996), RHS A-Z encyclopedia of garden plants, United Kingdom: Dorling Kindersley, ISBN 0751303038 
  • 最新園芸大辞典編集委員会 編「Petrea(ペトレーア属)ヤモメカズラ属」『最新園芸大辞典』(第2版)誠文堂新光社、千代田区、1989年。 
  • 清水建美 著「ペトレア・ウォルビリス」、岩槻邦男ら監修 編『朝日百科 植物の世界』 2巻、朝日新聞社、東京、1997年、259頁。ISBN 9784023800106 
  • 平良一男; 新里隆一・仲村康和・松田正則「Petrea シダレペトレア」『沖縄 花めぐり』沖縄都市環境研究会、2009年。 
  • 林将之; 名嘉初美「ペトレア」『沖縄の身近な植物図鑑』ボーダーインク、2022年。ISBN 9784899824350 

外部リンク

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