ペンギンが教えてくれたこと
ペンギンが教えてくれたこと | |
---|---|
Penguin Bloom | |
監督 | グレンディン・イヴィン |
脚本 | ショーン・グラント |
原作 | キャメロン・ブルーム、ブラッドリー・トレヴァー・グリーヴ『ペンギンが教えてくれたこと ある一家を救った世界一愛情ぶかい鳥の話』(マガジンハウス) |
製作 |
ブルーナ・パパンドレア エマ・クーパー ナオミ・ワッツ スティーヴ・ハッテンスキー ジョディ・マターソン |
製作総指揮 |
ソニア・アモロソ キャメロン・ブルーム サム・ブルーム ブラッドリー・トレヴァー・グリーヴ ジョージ・ケケリ メリル・メトーニ リッチ・スワート ジル・ビルコック ジョエル・パールマン エドウィナ・ワディ |
出演者 |
ナオミ・ワッツ アンドリュー・リンカーン ジャッキー・ウィーヴァー レイチェル・ハウス |
音楽 | マーセロ・ザーヴォス |
撮影 | サム・チップリン |
編集 | マリア・パプートシス |
製作会社 |
ブロードトーク メイド・アップ・ストーリーズ |
配給 |
ロードショー・エンターテインメント Netflix |
公開 |
2021年1月21日 2021年1月27日 |
製作国 | オーストラリア |
言語 | 英語 |
『ペンギンが教えてくれたこと』(原題:Penguin Bloom)は2020年に公開されたオーストラリアのドラマ映画である。監督はグレンディン・イヴィン、主演はナオミ・ワッツが務めた。本作はキャメロン・ブルームとブラッドリー・トレヴァー・グリーヴが2016年に上梓したノンフィクション『ペンギンが教えてくれたこと ある一家を救った世界一愛情ぶかい鳥の話』を原作としている。
概略
[編集]サム・ブルームは旅行先のタイで事故に遭い、下半身不随となった。サムだけではなく、夫のキャメロンと3人の子供たちも過酷な現実をなかなか受け入れることができずにいた。それまでの慎ましくも幸福な生活にはもう戻れないかに見えた。
そんなある日、怪我をした1羽のカササギフエガラスが迷い込んできた。体色の白と黒のバランスがペンギンに似ていたため、一家はそのフエガラスにペンギンと名付けた。当初、サムはペンギンを鬱陶しく思っていたが、傷ついた小鳥を放っておくこともできず、渋々世話をする日々が続いた。そうしているうちに、サムとペンギンの間に絆が芽生えていった。
本作はブルーム一家がペンギンを通して生きる希望を見出していく姿を描き出す。
キャスト
[編集]- サム・ブルーム:ナオミ・ワッツ
- キャメロン・ブルーム:アンドリュー・リンカーン
- ジャン:ジャッキー・ウィーヴァー
- ゲイ・ハットフィールド:レイチェル・ハウス
- カイリー:リアンナ・ウォルスマン
- ブロン:リサ・ヘンズリー
- ノア・ブルーム:グリフィン・マーレイ・ジョンストン
- ルーベン・ブルーム:フェリックス・キャメロン
- オリー・ブルーム:エイブ・クリフォード=バー
製作
[編集]2016年12月、ノンフィクション『ペンギンが教えてくれたこと ある一家を救った世界一愛情ぶかい鳥の話』の映画化に際して、ナオミ・ワッツが起用された[1]。2017年6月、ショーン・グラントが脚色を担当することになった[2]。2019年7月、残りの主要キャストが発表された[3][4]。8月、本作の主要撮影がオーストラリアのシドニーで始まった[3]。2020年8月18日、マーセロ・ザーヴォスが本作で使用される楽曲を手がけるとの報道があった[5]。
公開
[編集]2020年9月12日、本作は第45回トロント国際映画祭でプレミア上映された[6]。11月30日、Netflixがアメリカ合衆国、イギリス、フランス、アジア諸国における本作の配信権を購入したと報じられた[7]。
2021年1月21日、オーストラリアで劇場公開された[8]のち、2021年1月27日にその他の国でNetflixにより配信された [9]。
評価
[編集]本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには27件のレビューがあり、批評家支持率は63%、平均点は10点満点で6.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「脚色に際して、実話の持つ微妙なニュアンスがそぎ落とされてしまった感はある。しかし、ナオミ・ワッツとアンドリュー・リンカーンの素晴らしい演技のお陰で、『ペンギン・ブルーム』は情感たっぷりの作品に仕上がっている。」となっている[10]。また、Metacriticには6件のレビューがあり、加重平均値は50/100となっている[11]。
出典
[編集]- ^ “‘Penguin Bloom’ Binds Naomi Watts, Reese Witherspoon & Bruna Papandrea”. Deadline.com (2016年12月8日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “Shaun Grant To Adapt ‘Penguin Bloom’; Naomi Watts To Star”. Deadline.com (2017年6月28日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ a b “‘Walking Dead’s Andrew Lincoln Joins Naomi Watts In ‘Penguin Bloom’”. Deadline.com (2019年7月25日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “Jacki Weaver Joins Cast Of ‘Penguin Bloom’ Movie”. Deadline.com (2019年7月31日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “Marcelo Zarvos Scoring Glendyn Ivin’s ‘Penguin Bloom’”. Film Music Reporter (2020年8月18日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “Toronto Sets 2020 Lineup: Werner Herzog, Regina King, Mira Nair, Francois Ozon, Naomi Kawase Titles Join Hybrid Edition”. Deadline.com (2020年7月30日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “Naomi Watts’ ‘Penguin Bloom’ Sells to Netflix in Key Territories (EXCLUSIVE)”. Variety (2020年11月30日). 2020年12月6日閲覧。
- ^ “'The Dry' and 'Penguin Bloom' raise hopes of a strong start to 2021 for Oz cinema”. IF Magazine (2020年10月25日). 2020年10月29日閲覧。
- ^ Donnelly, Matt (2020年11月30日). “Naomi Watts' 'Penguin Bloom' Sells to Netflix in Key Territories (EXCLUSIVE)”. Variety. 2020年11月30日閲覧。
- ^ “Penguin Bloom”. Rotten Tomatoes. 2020年12月6日閲覧。
- ^ “Penguin Bloom (2020)”. Metacritic. 2020年12月6日閲覧。