ホウキタケ
表示
ホウキタケ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Ramaria botrytis (Pers.) Ricken |
ホウキタケ(箒茸[1]、学名: Ramaria botrytis)は、ラッパタケ科ホウキタケ属の食用キノコの一種。地方によりカブタケ、ネズミタケともよばれる。
特徴
[編集]子実体は、秋ごろに雑木林などの地上に発生する。 高さ15センチメートル (cm) 、径15 cmに達する事もあるキノコで、色は全体的に白っぽく、丈夫な円柱状の柄からホウキのように細かく枝を分け、先端部は色づいて多数の小枝の集合体となる[1]。 歯切れが良く、和食全般に向く美味なキノコである[1]。
ただし、現在のホウキタケの学名はヨーロッパ産のものであり、日本産の「ホウキタケ」は発生場所、形態が多様性に富んでいるため学名については疑問視されていた。分子系統解析が行われた結果、日本産のホウキタケ類似種はヨーロッパ産の Ramaria botrytis とは一致しないものの非常に近縁のクレードと、 Ramaria botrytis とは異なる、日本産とヨーロッパ産にまたがるクレードに属することが判明した[2]。このため、日本産のホウキタケ類似種の多くは未記載種であり、後者については新属となる可能性が指摘されている。
脚注
[編集]- ^ a b c 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編『かしこく選ぶ・おいしく食べる 野菜まるごと事典』成美堂出版、2012年7月10日、161頁。ISBN 978-4-415-30997-2。
- ^ 安藤洋子, Josef Christan, ホウキタケ(Ramaria botrytis)およびその類縁菌の系統分類、日本菌学会第62回大会(2018年)、日本菌学会大会講演要旨集
参考画像
[編集]-
Ramaria botrytis
-
R. formosa
参考文献
[編集]- 広島県のキノコ(比婆科学教育振興会 広島きのこ同好会 共編)中国新聞社刊 ISBN 4-88517-152-0
- きのこ大図鑑(小宮山勝司著)永岡書店刊 ISBN 4-522-42398-5
- 食べられるキノコ200選(信州きのこの会編)信濃毎日新聞社刊 ISBN 4-7840-9931-X