ホシニシキ
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ホシニシキは、2001年(平成13年)に作物研究所によって育成されたイネ(稲)の品種[1]。高アミロース米品種の一つ[2]。旧系統名は「関東181号」[1]。「ホシユタカ」と「黄金晴」とを交配して育成された[1]。
特徴
[編集]熟期は、関東では中生の中[1]。「日本晴」と比べて、熟期はやや早く、稈長は短く強稈のため耐倒伏性が強い[1]。収量は、「日本晴」よりやや少ない[1]。縞葉枯病に対する抵抗性を有する[1]。
アミロース含有率は25%程度[1][3]。粒型は長粒である[3]。愛媛県農林水産研究所において他の高アミロース米品種と同条件で栽培し、生育、収量、玄米品質、食味およびアミロース含有率等の特性を比較した結果、愛媛県での生産に適し、食味も比較した高アミロース米のなかでは最も良好であるとされた[3]。しかし、食味官能評価そのものは「ヒノヒカリ」と比較して有意に劣る[3]。そのため、加工用米として、特にレトルト食品としての利用等が考えられている[1][3]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 石谷, 孝佑 編『米の事典 -稲作からゲノムまで-』(新版)幸書房、2009年11月20日。ISBN 9784782103388。
- 日本食糧新聞社 編『全国お米のこだわり銘柄事典』日本食糧新聞社、2018年4月18日。ISBN 9784889272666。
- 水口, 聡「高アミロース米における生育,収量,品質,食味およびアミロース含有率の品種比較」『愛媛県農林水産研究所企画環境部・農業研究部研究報告』第11号、2019年、1-13頁、ISSN 18837395、NAID 40021858033。