ホスファチジルセリンデカルボキシラーゼ
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ホスファチジルセリンデカルボキシラーゼ(Phosphatidylserine decarboxylase、EC 4.1.1.65)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- ホスファチジル-L-セリン ホスファチジルエタノールアミン + CO2
従って、この酵素の基質は、ホスファチジルセリンのみ、生成物は、ホスファチジルエタノールアミンと二酸化炭素の2つである。
この酵素はリアーゼ、特に炭素-炭素結合を切断するカルボキシリアーゼに分類される。系統名は、ホスファチジル-L-セリン カルボキシリアーゼ (ホスファチジルエタノールアミン形成)(phosphatidyl-L-serine carboxy-lyase (phosphatidylethanolamine-forming))である。他に、PS decarboxylase、phosphatidyl-L-serine carboxy-lyase等とも呼ばれる。この酵素は、グリシン、セリン、トレオニンの代謝、またグリセロリン脂質の代謝に関与している。補酵素として、ピリドキサールリン酸とピルビン酸の2つを必要とする。
出典
[編集]- KANFER J, KENNEDY EP (1964). “METABOLISM AND FUNCTION OF BACTERIAL LIPIDS. II. BIOSYNTHESIS OF PHOSPHOLIPIDS IN ESCHERICHIA COLI”. J. Biol. Chem. 239: 1720–6. PMID 14213340.
- Satre M, Kennedy EP (1978). “Identification of bound pyruvate essential for the activity of phosphatidylserine decarboxylase of Escherichia coli”. J. Biol. Chem. 253 (2): 479–83. PMID 338609.