ホテル・イル・パラッツォ
ホテル・イル・パラッツォ | |
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情報 | |
用途 | ホテル |
設計者 |
基本設計:アルド・ロッシ 実施設計:金子満・弾設計 |
施工 | 辰村組(現.南海辰村建設)福岡支店 |
建築主 | ジャスマック |
管理運営 | ジャスマック→ワンファイブホテルズ(旧:博多ホテルズ) |
構造形式 | SRC造、一部RC造 |
敷地面積 | 2,517 m² |
建築面積 | 1,425 m² |
延床面積 | 6,015 m² |
階数 | 地上8階、塔屋1階、地下2階 |
竣工 | 1989年11月 |
所在地 |
〒810-0003 福岡県福岡市中央区春吉3-13-1 |
ホテル・イル・パラッツォ(Hotel Il Palazzo)は、福岡県福岡市中央区春吉にあるアルド・ロッシ設計のデザイナーズ・ホテルである。施工会社は辰村組(現・南海辰村建設)である。
概要
[編集]1989年に開業した日本におけるデザイナーズ・ホテルの先駆けで、バブル期に数多く企画された著名外国人建築家の設計による建築としても初期のものである。博多地区と天神地区の中間にあり、ラブホテルなどが多く立地する春吉に位置する。客室数は62室。「イル・パラッツォ」(Il Palazzo)はイタリア語で「宮殿」の意味である。
全体の基本設計をイタリア人建築家のアルド・ロッシが行っている。外装にはイラン産の赤みのあるトラバーチンが用いられており、垂直に走る円柱状のトラバーチンと、水平に走る緑色銅板の庇がファサードに端正な表情を与えている。
インテリア・デザインは、パブリック・スペースを内田繁、客室を三橋いく代がデザインしている。また、ホテルの四隅に設けられたバーは、基本的に同じ形状をした空間で、アルド・ロッシ、倉俣史朗、ガエターノ・ペッシェ、エットレ・ソットサスの4人が、デザインを競っている。
2009年1月5日よりリニューアル工事のため全館休業し、7月20日に再オープンした。
2019年6月に、博多ホテルズ(いちご (不動産業)の傘下で2019年3月に設立、2023年5月にワンファイブホテルズへ社名変更)の運営に変更になった。2022年1月4日から再度リニューアル工事のため休館。2023年10月1日にリニューアルオープンした[1]。今回のリニューアルでは、地下のホールを130席のラウンジ「エル・ドラド」としてリニューアルし、宿泊者は朝食(7時)からディナー(21時)まで無料で利用できるブッフェスタイルのフードプレゼンテーションを提供する[2]。アルド・ロッシがデザインした同名のバーから内装の一部を移築し、その手前には内田が晩年に手がけたインスタレーション作品「Dancing Water」を設置している。
脚注
[編集]- ^ 偉大なふたりが信じた理念を承継し、現代に「Re Design」 HOTEL IL PALAZZO(ホテル イル・パラッツォ)2023年10月1日グランドオープン - ワンファイブホテルズ 2023年8月23日(2023年8月24日閲覧)
- ^ 朝食時間帯は同じくワンファイブホテルズ運営で近郊のザ・ワンファイブテラス福岡とザ・ワンファイブヴィラ福岡宿泊客の朝食会場を兼ねる。
外部リンク
[編集]- HOTEL IL PALAZZO - 公式サイト