ホルヘ・マルティネス (野球)
基本情報 | |
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国籍 | ドミニカ共和国 |
出身地 | サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス |
生年月日 | 1993年3月29日(31歳) |
身長 体重 |
188 cm 77 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投両打 |
ポジション | 内野手、外野手 |
プロ入り | 2009年 アマチュアFA |
初出場 | 2018年7月27日 |
最終出場 | 2019年5月14日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ホルヘ・マルティネス (Jorge Martinez、1993年3月29日 - )は、ドミニカ共和国サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス出身のプロ野球選手(内野手、外野手)。右投両打。
経歴
[編集]13歳の時に同じ町出身のロビンソン・カノの父が開く野球アカデミーに在籍[1]。野球を始めた頃からスイッチヒッターで、「親戚がスイッチヒッターだったのを見て、自然と自分もそうなった」という[2]。
2010年から2015年までクリーブランド・インディアンス、ヒューストン・アストロズ傘下のマイナーで主に外野手、遊撃手、三塁手としてプレー。マイナー通算326試合出場、打率.230、29本塁打、178打点。
巨人時代
[編集]読売ジャイアンツが行っている海外トライアウトに6度目の受験で合格。立ち会った大森剛国際部課長は、50メートル5秒88の俊足と強肩が目にとまり「守備を見て残そうと思った」という[3]。2017年1月に読売ジャイアンツと育成契約を結び、クリストファー・クリソストモ・メルセデスと共に来日[4]。背番号は027で、登録名はマルティネス[5]。
2017年は主に三軍での出場で、二軍では10試合に出場し、打率.200、4打点という成績だった。
2018年はイースタン開幕戦で7番・二塁手でスタメン出場し、6月24日の日本ハム戦では右打席で場外ホームラン、左打席で決勝ソロと左右両打席本塁打を記録した[6]。イースタンで14本塁打と活躍し、7月27日に支配下登録され、背番号が027から96に変更となった。同日の中日戦で7番・二塁手で即一軍デビューし、2回裏の第1打席で先制ソロ本塁打を放った。育成から支配下登録され初打席本塁打を記録したのは、2011年の森田一成(阪神)、2017年のサビエル・バティスタ(広島)に次いで3人目だった[7]。試合は巨人の先発・山口俊がノーヒットノーランを達成し、試合後に山口と共にヒーローインタビューを受けた。8月9日の阪神戦では初めて1番に起用されたが、1回に三塁にヘッドスライディングした際に左手小指を負傷し2回の守備から交代した[8]。その後は打率1割台に低迷し、8月26日にアレックス・ゲレーロと入れ替わる形で登録抹消された。
2019年は外国人枠がある程度機能したため、1軍での出場機会は前年より減少した。10月1日、球団から来シーズンの契約を結ばないことを通告された。
新潟時代
[編集]2020年3月2日、ベースボール・チャレンジ・リーグの新潟アルビレックス・ベースボール・クラブと契約した[9]。しかし、1試合も出場しないまま、公式戦全日程が終了した。2021年も出場選手登録はされていたものの[10]、前年に続いて公式戦には1試合も出場がなかった[11]。正式な退団の告知はなかったが、2022年4月時点で新潟球団ウェブサイトのメンバーには記載がなく[12]、退団したとみられる。
選手としての特徴
[編集]内外野どこでも守ることができる、両打ちのユーティリティープレーヤー[13]。
人物
[編集]来日1年目に阿部慎之助から指導を受け、ティーを体の近くに置きセンター方向に打つ練習で内角の打ち方を学んだ。阿部から譲り受けたバットを二軍時代から使っており、初本塁打を打ったバットは当日に阿部からもらったものだった[14]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 巨人 | 19 | 66 | 61 | 7 | 11 | 4 | 0 | 2 | 21 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 27 | 0 | .180 | .242 | .344 | .587 |
2019 | 6 | 8 | 8 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | .125 | .125 | .250 | .375 | |
NPB:2年 | 25 | 74 | 69 | 7 | 12 | 5 | 0 | 2 | 23 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 32 | 0 | .174 | .230 | .333 | .563 |
- 2019年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
二塁 | 三塁 | 遊撃 | 外野 | ||||||||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2018 | 巨人 | 16 | 33 | 37 | 0 | 6 | 1.000 | - | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | - | ||||||||||
2019 | - | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | - | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |||||||||||
NPB | 16 | 33 | 37 | 0 | 6 | 1.000 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
- 2019年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初出場・初先発出場:2018年7月27日、対中日ドラゴンズ12回戦(東京ドーム)、7番・二塁手で先発出場
- 初打席・初安打・初本塁打・初打点:同上、2回表に山井大介から右中間ソロ
- 初盗塁:2018年8月12日、対広島東洋カープ19回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回表に二盗(投手:福井優也、捕手:磯村嘉孝)
- その他の記録
- 初打席本塁打 ※史上62人目
背番号
[編集]- 027 (2017年 - 2018年7月26日)
- 96(2018年7月27日 - 2019年)
- 31(2020年 - 2021年)
登場曲
[編集]- 「Arrepiéntete」Aposento Alto(2018年 - )
脚注
[編集]- ^ “2代目”G・マルちゃん、初打席初本塁打!支配下登録即一発回答だ
- ^ 【巨人】マルティネス、初打席弾デビュー!お立ち台叫んだ「アリガトウゴザイマス。サイコー」
- ^ Gオタクすぎる新外国人マルティネス、“完コピ”一本足で支配下入りだ!
- ^ 新外国人選手との契約合意について
- ^ プロ野球在籍者名簿 ま 日本プロ野球機構
- ^ 地下室から響く打球音…巨人の外国人枠争い激化でマルティネスの闘志に火
- ^ 巨人マルティネス初打席1号「手応えは良かった」
- ^ 吉川尚輝の二の舞…巨人マルティネスがヘッスラ負傷
- ^ “新潟がマルティネス獲得/BCリーグ”. サンスポ.com (2020年3月3日). 2020年6月27日閲覧。
- ^ ルートインBCリーグ 2021 出場選手登録一覧 (PDF) - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2021年9月14日)2022年4月7日閲覧。
- ^ 2021年打撃成績 - ベースボール・チャレンジ・リーグ(「全野手打撃成績」の箇所を参照)
- ^ メンバー - 新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ(2022年4月7日閲覧)
- ^ 巨人の育成ドミニカンが軽快に初練習 152キロ左腕メルセデス「1軍で活躍したい」
- ^ 巨人マルティネス「カンペキ」阿部バットでV弾1号
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- 個人年度別成績 マルティネス - NPB.jp 日本野球機構