白石市文化体育活動センター
白石市文化体育活動センター | |
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情報 | |
用途 | コンサートホール、体育館、会議室 |
設計者 | 堀池秀人、株式会社 堀池秀人都市・建築研究所[1] |
構造設計者 | 三枝成彰(音楽監督) |
設備設計者 | 大林徳吾郎(パイプオルガン設計) |
施工 | 大林組、奥村組[1] |
建築主 | 白石市[1] |
管理運営 | 公益財団法人白石市文化体育振興財団 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造[1] |
敷地面積 | 30,756.87 m² [1] |
建築面積 | 10,925.80 m² [1] |
延床面積 | 13,047.90 m² [1] |
階数 | 4階[1] |
駐車台数 | 230台[2] |
着工 | 1995年(平成7年)7月21日 |
竣工 | 1997年(平成9年)3月 |
所在地 |
宮城県白石市鷹巣東2-2[2] (白石市鷹巣字鳥喰50)[1] |
座標 | 北緯37度59分47.5秒 東経140度38分16.4秒 / 北緯37.996528度 東経140.637889度座標: 北緯37度59分47.5秒 東経140度38分16.4秒 / 北緯37.996528度 東経140.637889度 |
備考 |
第39回BCS賞受賞 第13回日本建築士会連合会賞 優秀賞受賞 |
白石市文化体育活動センター(しろいししぶんかたいいくかつどうセンター)は、宮城県白石市に所在する多目的ホール。愛称は「ホワイトキューブ」[3]。落成当初の愛称は一般公募により選ばれた「キューブ」[4]で、この他に「CUBE」の表記も用いられた。
概要
[編集]1997年(平成9年)3月[1]、コンサートホールやスポーツ向けのアリーナを備える多目的ホールとして竣工した。条例の白石市文化体育活動センター条例第5条に基づき、指定管理者に指定されている財団法人白石市文化体育振興財団が施設の管理を行う[5]。
コンサートホールは当初からオルガン音楽の演奏を念頭に設計がなされており[6]、残響時間は空席時3.9秒/500Hz・満席時2.2秒/500Hz[6]と日本一の長さ[2]で、オルガンや宗教音楽の演奏に適した構造を持つ[7]。ホールの内外装には世界初となるガラス張りの内外壁構造を採用しており[7][8]、ホール内には大林徳吾郎が設計した115のストップ(音色選択機構)を有するパイプオルガンが設置されている[6][8]。
アリーナはバスケットボール4面分の広さを有し[2][9][10]、NBAの公式戦で使用される可動床(ポータブルフロア)[9][10]と可動式座席(2,048席)[10]を備えている。バスケットボールをはじめとする屋内スポーツの大会にも使用されており、かつては国内のプロバスケットボールリーグの一つであったバスケットボール日本リーグ・日本バスケットボールリーグ (JBL) の「白石シリーズ」の開催地にもなった[2][11]。
コンサートホール
[編集]ホール設計上の音楽監督は作曲家の三枝成彰で、当初からオルガン演奏に適した音響の確保が念頭に置かれた。内装には吸音材を使用せず[6]、椅子はアクリル製の特注品を採用する[8]ことで残響時間を延ばし、日本最長となる残響時間を実現している。
一方内外装については、設計者の堀池秀人が「屋外に居るような明るいオーディトリウム」[6]を、白石市長が「これまでのホールの概念を捨て他にない特徴あるホールを作る」[6]ことを構想しており、最終的にガラス作りのコンサートホールという形で完成された。
歴史
[編集]- 1995年(平成7年)7月21日 - 起工式が行われる[12]
- 1996年(平成8年)12月20日 - 一般公募により愛称が「キューブ」に決定される[4]
- 1997年(平成9年)
- 2022年3月17日 - 前日に発生した地震(福島県沖地震)の影響でコンサートホールの天井などが崩壊する被害が確認される[15]。
受賞歴
[編集]- 第39回 BCS賞(1998年)[1]
- 第13回 日本建築士会連合会賞 優秀賞(1998年)[16]
所在地
[編集]交通アクセス
[編集]- 鉄道
- 高速道路
- 東北自動車道:白石インターチェンジから車で約15分[17]
230台が駐車可能な駐車場を備えている[2]。
その他
[編集]2020年東京オリンピック大会との関係
[編集]2020年夏季オリンピック(2020年東京オリンピック)に向けて、ベラルーシの新体操代表チームが事前合宿を白石市・柴田町で行うこととなり、その合宿練習が2017年から2020年にかけてホワイトキューブで行われる予定となっている[18]。
伊達政宗公騎馬像
[編集]ゲームソフトメーカー「カプコン」とアニメーション製作会社「プロダクション・アイジー」から発売されているアクションゲーム「戦国BASARA」シリーズの伊達政宗公騎馬像が、正面玄関右手の2階フロアへ続く階段脇に飾られている。2015年(平成27年)10月3日に開催された「白石市×戦国BASARAトークライブ」を受けてカプコンから贈呈されたもので、同年11月7日から一般に公開された[19][20]。騎馬像はプラスチック樹脂製で、横3メートル、高さが台座を含め3.2メートルである[21]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l “BCS賞受賞作品|日本建設業連合会”. 一般社団法人 日本建設業連合会. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g “文化体育活動センター(ホワイトキュ-ブ) - 白石市ホームページ”. 白石市 (2016年2月3日). 2017年7月2日閲覧。
- ^ “白石市文化体育活動センター条例”. 白石市. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b “創刊からの広報しろいし8 - 白石市ホームページ”. 白石市役所. 2017年7月2日閲覧。
- ^ “平成28年度からの指定管理者一覧 - 白石市ホームページ”. 白石市役所 (2016年2月3日). 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “永田音響設計News 97-6号(通巻114号)”. 株式会社 永田音響設計 (1997年6月25日). 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b “コンサートホール|ホワイトキューブ”. 公益財団法人 白石市文化体育振興財団. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b c 『広報しろいし』 第454号、p.4
- ^ a b “アリーナ|ホワイトキューブ”. 公益財団法人 白石市文化体育振興財団. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b c 『広報しろいし』 第454号、p.5
- ^ a b 『広報しろいし』 第457号、p.6
- ^ “創刊からの広報しろいし7 - 白石市ホームページ”. 白石市役所. 2017年7月2日閲覧。
- ^ 『広報しろいし』 第456号、p.3
- ^ 『広報しろいし』 第457号、p.5
- ^ “東日本大震災で損傷のパイプオルガン、また被害 宮城”. 毎日新聞 (2022年3月18日). 2022年3月18日閲覧。
- ^ “1998年 第13回 日本建築士会連合会賞入賞者 一覧 - 社団法人 日本建築士会連合会”. 社団法人 日本建築士会連合会. 2017年7月2日閲覧。
- ^ a b c “アクセス|ホワイトキューブ”. 公益財団法人 白石市文化体育振興財団. 2017年7月2日閲覧。
- ^ “2020東京オリンピック大会のベラルーシ共和国新体操チーム事前合宿招致が決定しました - 白石市ホームページ”. 白石市役所 (2017年2月2日). 2017年7月2日閲覧。
- ^ “戦国BASARA伊達政宗公騎馬像をお披露目します。 - 白石市ホームページ”. 白石市役所 (2016年2月3日). 2017年7月2日閲覧。
- ^ “「戦国BASARA」伊達政宗騎馬像を宮城県白石市へ寄贈!|CAPCOM:戦国BASARAシリーズ 公式サイト”. カプコン (2015年11月19日). 2017年7月2日閲覧。
- ^ “戦国BASARA 政宗騎馬像を披露 白石市に寄贈 /宮城”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年11月8日). オリジナルの2016年4月18日時点におけるアーカイブ。 2016年4月18日閲覧。
参考文献
[編集]- 白石市役所 「広報しろいし」 第454号(1997年5月号) (PDF)
- 白石市役所 「広報しろいし」 第456号(1997年7月号) (PDF)
- 白石市役所 「広報しろいし」 第457号(1997年8月号) (PDF)
関連項目
[編集]- 全日本こけしコンクール - 毎年5月に本センターで開催されるこけしの展覧会。白石物産展も併催される。
- 1990年代の建築
外部リンク
[編集]- ホワイトキューブ - 公式サイト
- 文化体育活動センター(ホワイトキューブ) - 白石市
- 白石市文化体育活動センター (whitecube.shiroishi) - Facebook