ホーカー ヘッジホッグ
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ホーカー ヘッジホッグ
- 用途:試作機(偵察機)
- 製造者:ホーカー・エアクラフト
- 運用者:不採用
- 初飛行:1924年
- 生産数:1
- 運用状況:退役
ホーカー ヘッジホッグ(Hawker Hedgehog)は、ホーカー・エアクラフト製の航空機。偵察機として開発された三人乗りの複葉機であり、1機が製造されるに留まった。
開発
[編集]ヘッジホッグは、イギリス空軍省の要求仕様37/22に応じて、1923年に開発が開始され、翌年初飛行した。乗員は、パイロット、オブザーバー、銃手の3名であり、機体は同世代の航空機と同様に木製の構造に布張りであった。ブリストル ジュピター IV空冷星形エンジン1基で、機首の木製2枚翅のプロペラを駆動した。
武装は前方に固定式の0.303口径(7.7mm)ヴィッカース機銃1挺、後方にスカーフリング式銃座に取り付けられた0.303口径(7.7mm)ルイス機銃1挺であった。主脚は車輪に代えて車輪付きのフロートとすることで水上機としての運用も可能とされていた。主翼は折りたたみが可能で、翼幅を16フィート7インチ半(4.87m)まで縮めることが可能であった。
試験は成功裏に終わったが、飛行テストが終了した時点で計画自体がキャンセルされた。これは、ヘッジホッグの性能が既存の偵察機であるアブロ バイソンとブラックバーン ブラックバーンを更新するには不十分なものであることによるものであった[1]。結果、製造数は1機に留まっている。
- 乗員: 3名
- 全長: 30フィート8インチ3/4(9.36m)
- 翼幅: 40フィート1/4インチ(12.2m)
- 全高: 12フィート6インチ(3.81m)
- 翼面積: 480.7平方フィート (44.46m2)
- 空虚重量: 2,995ポンド(1,358kg)
- 運用重量: 4,791ポンド(2,173kg)
- 最大離陸重量: 4,791ポンド(2,173kg)
- エンジン: ブリストル ジュピター IV 1基 398hp(300kW)
- 最高速度:海面で120.5マイル/h(194km/h、105ノット)
- 巡航速度:89マイル/h(143km/h、77ノット)
- 失速速度:45マイル/h(72km/h、39ノット)
- 上昇限度:13,500フィート(4,115m)
- 上昇率:10,000フィート(3,044m)まで、23分59秒
- 飛行時間:2.5時間
- 武装:0.303口径(7.7mm)ヴィッカース機銃(胴体)、0.303口径(7.7mm)ルイス機銃(後席、スカーフリング式銃座)
出典・注
[編集]- ^ 競合機ブラックバーン エアデールも同様の評価であり、フェアリー フェレットは関心を持たれなかった。
- ^ Mason, Francis K. Hawker Aircraft since 1920 London:Putnam, 1991. ISBN 0 85177 839 9. , 113 - 115ページ。