ホートン
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ホートン(Houghton )はかつてイギリスにあったガラス乾板、フィルム、レンズ、カメラのメーカーである。
略歴
[編集]- 1836年 - ジョージ・ホートン(George Houghton )とアントワーヌ・クローデット(Antoine Claudet )によりクローデット&ホートン(Claudet & Houghton )創業。
- 1867年 -ホートン&サン(Houghton & Son )に社名を変更。
- 1892年 -ホートン&サンズ(Houghton & Sons )に社名を変更。
- 1903年 - 日中装填可能なロールフィルムをエンサイン(Ensign 、イギリス関連に使われる旗の意)ブランドで製造を始める。株式会社(George Houghton & Sons Ltd. )化。
- 1904年 - 最高級木製カメラサンダーソンを製造していたホルムズ兄弟社等を吸収合併し社名をホートンズ(Houghtons Ltd. )とする。吸収合併した会社の製品も製造を続け、例えばサンダーソンは1939年まで製造されている。
- 1915年 - W.ブッチャー&サン(W. Butcher and Sons Ltd. )と合併しホートン・ブッチャー製造社(Houghton-Butcher Manufacturing Co. Ltd., )となる。
- 1930年 - カメラのブランドをエンサインに統一、会社名をエンサイン(Ensign Ltd. )に変更。
- 1940年 - 本社がドイツ軍の爆撃を受けた。
- 1945年 - バーネット(Barnet )ブランドのフィルムで知られていたエリオット&サンズ(Elliott & Sons Ltd. )を合併しバーネット・エンサイン(Barnet-Ensign Ltd. )に社名を変更。
- 1948年 - 光学機器メーカーであったロッスを合併、バーネット・エンサイン・ロッス(Barnet Ensign Ross Ltd. )となる。
- 1954年 - 社名をロッス・エンサイン(Ross Ensign )に変更。
- 1961年 - 倒産。
製品一覧
[編集]120フィルム使用カメラ
[編集]製品番号は撮影可能枚数と使用フィルムを示す。例えば8-20は120フィルムを使用し8枚撮り=6×9cm判。オートレンジは距離計連動の高級版、セルフィックスはファインダーのみの普及版。
- セルフィックス8-20(Selfix 820 、1950年頃発売) - 6×9cm判。
- セルフィックス16-20(Selfix 16-20 、1950年頃発売) - 6×4.5cm判。レンズはエンサー75mmF3.5。
- セルフィックス16-20II(Selfix 16-20II ) - 6×4.5cm判。セルフィックス16-20のレンズがエクスプレス75mmF3.5に変更された。
- セルフィックス12-20(Selfix 12-20 ) - 6×6cm判。レンズはエクスプレス75mmF3.5。
- オートレンジ16-20(Autorange 16-20 、1953年頃発売) - 6×4.5cm判。レンズはエクスプレス75mmF3.5。シャッターレリーズ後フィルムを巻かずにもう一度シャッターを押すとシャッターボタンの中心から針が突き出す二重撮影防止機構。フィルム送りは赤窓式で、少しでも巻くと二重撮影防止機構は働かない。
- オートレンジ8-20(Autorange 8-20 、1957年頃発売) - 6×9cm判。レンズはエクスプレス105mmF3.8。