ボウアオノリ
ボウアオノリ | ||||||||||||||||||
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ボウアオノリの接写画像
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Ulva intestinalis Linnaeus, 1753 [1] | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
ボウアオノリ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
grass kelp, gutweed |
ボウアオノリ(Ulva intestinalis) は、アオサ藻綱アオサ属に属する藻類の1種で、gutweed [2] あるいは grass kelp [3] などの別名でも知られる。2000年代初頭に分類学的再検討がなされるまで、本種を含む管状の藻体を持つ藻はアオノリ属(Enteromorpha)に分類されていた。
分布
[編集]アラスカに近い ベーリング海、アリューシャン列島、ピュージェット湾, 日本, 朝鮮、メキシコ、ロシアなどにみられる[4]。また、イスラエルやヨーロッパ諸国 (アゾレス諸島, ベルギー、デンマーク、アイルランド島、ノルウェー、ポーランドなど)、バルト海 や地中海でも分布が確認されている[5]。
環境耐性
[編集]本種は海水以外に淡水でも生育することが可能であり、その中間の汽水域にも見られる[6]。ちなみに、生育場所によって耐寒性に差が見られるものの、例えば北海道小樽市で採取されたボウアオノリは、-20 ℃の環境にも24時間ならば耐えられた[7]。しかし、同じ-20 ℃でもそれ以上の時間が経過すると次第に凍死してゆき、4日間経つとほとんどが死滅した[7]。また、-20 ℃ならば耐えられた24時間であっても、-25 ℃では24時間経過するとほぼ全てが凍死した[7]。
形態
[編集]藻体は長さ10cmから30cm、幅6mmから18mmで、先端は丸い[8]。
食用
[編集]ボウアオノリは食用にできる藻類の一つである。例えば能登では、春に酢の物などとして消費される場合がある[9]。また例えば、伊豆の松崎町では河口部の汽水域で「川ノリ」が1月から2月にかけて採取されているのだが、川ノリとして採取されている藻類の1種にボウアオノリも含まれている[10]。ここで採取された川ノリは、地元で味噌汁に入れるなどして食されている[11]。
参考文献
[編集]- 照本勲「ボウアオノリの耐凍性」『低温科学 生物篇』第19巻、北海道大学低温科学研究所、1961年12月、23-28頁、ISSN 04393546、NAID 110001802358。
脚注
[編集]- ^ Linnaeus, C. (1753), Species plantarum, exhibentes plantas rite cognitas, ad genera relatas, cum differentiis specificis, nominibus trivialibus, synonymis selectis, locis natalibus, secundum systema sexuale digestas., 2, p. 561-1200
- ^ Gutweed - Enteromorpha intestinalis
- ^ Grass-kelp, Gutweed
- ^ "Ulva intestinalis".
- ^ Guiry, M.D. (2012). "Ulva intestinalis Linnaeus, 1753". World Register of Marine Species. 2013年3月24日閲覧。
- ^ 照本勲 1961, p. 25.
- ^ a b c 照本勲 1961.
- ^ "Gut weed - Ulva intestinalis" .
- ^ 藻場と海藻利用 (「能登の里山里海」ライブラリー)
- ^ 那賀川水系河川整備基本方針論点整理表 (水系の特徴)
- ^ 川ノリ採り(伊豆松崎小辞典)