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ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン』
ボズ・スキャッグススタジオ・アルバム
リリース
録音 アラバマ州 マッスル・ショールズ・サウンド・レコーダーズ[1][2]
ジャンル ブルー・アイド・ソウル
時間
レーベル アトランティック・レコード
プロデュース ボズ・スキャッグス、ヤン・ウェナー、マーリン・グリーン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 171位(アメリカ[3]
  • ボズ・スキャッグス アルバム 年表
    ボズ
    (1965年)
    ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン
    (1969年)
    モーメンツ
    (1971年)
    テンプレートを表示

    ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン』(原題:Boz Scaggs)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、ボズ・スキャッグス1969年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    スキャッグスはスティーヴ・ミラー・バンド脱退後、『ローリング・ストーン』誌の創刊者ヤン・ウェナーの紹介によりアトランティック・レコードとの契約を得た[1][4]。ただし、アトランティックとの契約は本作限りとなり、1971年にはコロムビア・レコードへ移籍している[4]

    本作のレコーディングは、マッスル・ショールズ・リズム・セクション英語版デュアン・オールマンらを迎えて行われた[1]。収録曲「ローン・ミー・ア・ダイム」は、オリジナルLPのクレジットではスキャッグスのオリジナル曲となっていたが[5]、実際にはフェントン・ロビンソンのカヴァーで、後にロビンソンから訴えられ、クレジットが修正された[4]

    反響・評価

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    母国アメリカでは、リリース当時はヒットしなかったが、1974年7月13日付のBillboard 200で初のチャート・インを果たし、1976年7月24日には最高171位を記録した[3]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ソウル/R&Bを基盤としつつ、カントリーやブルースにも手を出している」「ブルー・アイド・ソウルの不朽の名盤」と評している[1]。また、ロバート・クリストガウは本作にBプラスを付け「アメリカ音楽に対する良質なオマージュ」と評している[6]

    『ローリング・ストーン』誌が選出した「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」の2012年の改訂版では、496位にランク・インした[7]

    リイシュー

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    本作は、1977年10月にトム・ペリーによりリミックスが施され[2]、後の再発CDも1977年のヴァージョンに準じている[8]。宇田和弘は、1977年のリミックスに関して「デュアン・オールマンのギターがクローズアップされたが、オリジナルのマッスル・ショールズ録音らしい野太いサウンド・イメージは、残念ながら後退してしまった」と指摘している[8]。ただし、2015年にEdsel Recordsから発売された再発CD (EDSK 7093)は、オリジナル・ミックスと1977年リミックスの両方を抱き合わせた2枚組となった[9]

    収録曲

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    特記なき楽曲はボズ・スキャッグス作。

    Side 1
    1. アイム・イージー - "I'm Easy" (Boz Scaggs, Barry Beckett) - 3:08
    2. アイル・ビー・ロング・ゴーン - "I'll Be Long Gone" - 4:15
    3. アナザー・デイ - "Another Day (Another Letter)" - 2:58
    4. 君去りし時 - "Now You're Gone" - 3:49
    5. ファインディング・ハー - "Finding Her" - 3:57
    6. ルック・ホワット・アイ・ガット - "Look What I Got" (Charles Chalmers, Donna Rhodes) - 4:12
    Side 2
    1. ウェイティング・フォー・ア・トレイン - "Waiting for a Train" (Jimmie Rodgers) - 2:41
    2. ローン・ミー・ア・ダイム - "Loan Me a Dime" (Fenton Robinson) - 12:31
    3. スウィート・リリース - "Sweet Release" (B. Scaggs, B. Beckett) - 6:15

    2016年再発CD (WPCR-17063)ボーナス・トラック

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    1. アイル・ビー・ロング・ゴーン(ショート・シングル・ヴァージョン) - "I'll Be Long Gone (Short Single Version)" - 2:27
    2. アイル・ビー・ロング・ゴーン(ロング・シングル・ヴァージョン) - "I'll Be Long Gone (Long Single Version)" - 3:35

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    • ベン・コーリー - トランペット(on #1)
    • チャールズ・チャーマーズ - テナー・サクソフォーン(on #1)
    • フロイド・ニューマン - バリトン・サクソフォーン(on #1)
    • トレイシー・ネルソン、アーマ・ルーテン、ジョイス・ダン - バックグラウンド・ボーカル(on #2, #4)

    脚注

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    1. ^ a b c d Erlewine, Stephen Thomas. “Boz Scaggs - Boz Scaggs Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年12月30日閲覧。
    2. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
    3. ^ a b Boz Scaggs Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2022年12月30日閲覧。
    4. ^ a b c Ankeny, Jason. “Boz Scaggs Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. 2022年12月30日閲覧。
    5. ^ Boz Scaggs - Boz Scaggs (1969, PR; Gatefold; matte, Vinyl) - Discogs
    6. ^ Christgau, Robert. “CG: boz scaggs”. 2022年12月30日閲覧。
    7. ^ Greatest Albums List (Published 2003)”. Rolling Stone. 2022年12月30日閲覧。
    8. ^ a b 2009年再発CD (WQCP-814)ライナーノーツ(宇田和弘、2009年8月)
    9. ^ Boz Scaggs - Boz Scaggs (1969 Version + 1977 Remix Version) (2015, CD) - Discogs

    外部リンク

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