ボトリティス菌
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ボトリティス菌(ボトリティスきん)は、ボトリティス属に分類される糸状菌。
主な種
[編集]- Botrytis cinerea(ボトリティス・シネレア)
- 灰色かび病の原因となる病原菌である[1]。一方で成熟した特定の醸造用のブドウの果実に付着して代謝作用が働いたものは貴腐ワインの原料となることから貴腐菌ともいう[1]。
- Botrytis allii
- タマネギ灰色腐敗病などの病原菌である[2]。
- Botrytis elliptica
- ユリ葉枯病などの病原菌である[3]。
- Botrytis fabae
- ソラマメ赤色斑点病などの病原菌である[4]。
- Botrytis squamosa
- タマネギ小菌核腐敗病などの病原菌である[2]。
出典
[編集]- ^ a b 後藤 昭二、寺林 隆志、横塚 勇「ブドウ灰色かび病菌Botyytis cinereaの同定および培養上の特徴と病原性について」『日本農芸化学会誌』第54巻第2号、日本農芸化学会、1980年、117-121頁。
- ^ a b 松尾 綾男「ボトリティス属菌によるタマネギの病害と病名」『植物防疫』第31巻第6号、日本植物防疫協会、1977年。
- ^ 佐山 玲、藤井 直哉、斎藤 隆明「ユリ葉枯病に対するペンチオピラドと生物農薬を用いた体系防除の効果及び葉枯病菌のチオファネートメチル,ポリオキシンに対する薬剤感受性の検討」『秋田県農業試験場研究報告』第56号、秋田県農業試験場、2016年、89-94頁。
- ^ “(22)未成熟ソラマメ”. 鹿児島県. 2024年2月20日閲覧。