ボナンノ・ピサーノ
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ボナンノ・ピサーノ(イタリア語: Bonanno Pisano)、別名ボナンノ・ダ・ピサ(イタリア語: Bonanno da Pisa)は、イタリアの彫刻家。
経歴
[編集]1170年代から1180年代にかけて、ピサを中心に活躍した。ビザンティン美術と古典古代美術を織り交ぜた作風を特徴とする。
ピサで没した彼の遺体はピサの斜塔下部に葬られた。そのときの石棺が1820年に発見された。
なお、ジョルジョ・ヴァザーリが記した画家・彫刻家・建築家列伝に於いてピサーノが斜塔の設計者であるとされたが、実際に彼が設計したかどうかははっきりしていない。
代表作
[編集]サン・ラニエリの扉
[編集]ピサ大聖堂にある青銅製の扉。大聖堂の右翼廊に位置する。1186年から製作され、キリストの一生をテーマとしている。
ピサ大聖堂ではこのほかにも正面扉を製作したが、1595年に起こった火事で焼け落ちてしまい現存しない。
モンレアーレ大聖堂の青銅扉
[編集]モンレアーレ大聖堂にある青銅製の扉。1185年から1186年の作品とされる。扉には旧約聖書から新約聖書に至るまでの場面が描かれている。
参考文献
[編集]- Antonio Milone, '"Bonanno Pisano", in Artifex bonus, page 82-89, Roma-Bari 2004.