ボンベイコクタン
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ボンベイコクタン | |||||||||||||||||||||||||||
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ボンベイコクタンの樹皮
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Diospyros melanoxylon Roxb., 1795[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ボンベイコクタン | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Coromandel Ebony East Indian Ebony |
ボンベイコクタン[3](学名: Diospyros melanoxylon)はカキノキ科の被子植物で、インドおよびスリランカが自生地である。硬くて乾燥した樹皮を持っている。英名の Coromandel Ebony は、インド南東部の海岸であるコロマンデル海岸から由来する。
特徴
[編集]ボンベイコクタンは、落葉高木樹である。樹皮は灰黒色で、樹皮の剥落した跡は灰色斑紋となる。小枝と花序には、灰黒色のビロード状の毛が生える。葉は、楕円-卵形であり、厚い革質である。葉柄は短く、湾曲している。果実は、球形から卵形であり、直径3.2センチメートルである。果肉は黄色である。辺材は赤褐色で、心材は黒色である。まれに紫から褐色の縞がある。材質は緻密で、材の比重は1.19である[3]。
各地の呼び名
[編集]- オリヤー語 : Kendu
- ベンガル語 : kend、kendu
- ヒンディー語 : abnus、kendu、timburni tendu
- ネパール語 : tendu abnush
- サンスクリット語 : dirghapatraka
- タミル語 : karai、karundumbi、tumbi
- テルグ語 : tuniki、beedi aaku
用途
[編集]インドでは、 タバコの葉をボンベイコクタンの葉で包んたビーディス[4][5]が生産されている。 果実は、食用とされる。果肉は軟らかくて甘い。材は、家具、杖、櫛、額縁、彫刻、車軸、杭などの材料にされる[3]。
薬用
[編集]ボンベイコクタンの葉には、有用なフラボンが含まれる[6]。葉で発見された五環性のトリテルペンは、抗菌作用がある[7]。樹皮は、血糖を下げる効用がある[8]。インドで発見された4種のカキノキ属の樹皮には、ヒトに対するマラリアの原因となる熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium falciparum)に対して、抗虫効果がある[9]。
脚注
[編集]- ^ “Diospyros melanoxylon Roxb.”. Germplasm Resources Information Network. United States Department of Agriculture (2006年10月27日). 2014年8月20日閲覧。
- ^ “The Plant List: A Working List of All Plant Species”. 2014年8月20日閲覧。
- ^ a b c 熱帯植物研究会 編「カキノキ科」『熱帯植物要覧』北野至克(発行者)(第4版)、養賢堂、東京都文京区、1996年、396頁。ISBN 4-924395-03-X。
- ^ Arvid A. Boaz 著、谷 明洋 訳「ボンベイコクタン:たばこのための葉」、パトリシア・シャンレイ 編『森の恵み:アジアの食べ物、香辛料、工芸品と樹脂』(原著2008年)、58-60頁。ISBN 978-979-1412-667 。2014年8月20日閲覧。
- ^ Lal, Pranay (25 May 2009). “Bidi – A short history”. Current Science (Bangalore, India: Current Science Association) 96 (10): 1335–1337 2014年8月20日閲覧。.
- ^ NEW FLAVONOIDS FROM THE LEAVES OF DIOSPYROS MELANOXYLON,Uppuluri V. Mallavadhani and Anita Mahapatra
- ^ Antimicrobial Activity of Some Pentacyclic Triterpenes and Their Synthesized 3-O-Lipophilic Chains,Uppuluri Venkata MALLAVADHANI,*,a Anita MAHAPATRA,a Kaiser JAMIL,b and Peddi Srinivasa REDDYb , Biol. Pharm. Bull. 27(10) 1576—1579 (2004) Vol. 27, No. 10
- ^ Antihyperglycemic effect of Diospyros melanoxylon (Roxb.) bark against Alloxan-induced diabetic rats Jadhav J. K*.Masirkar V. J., Deshmukh V. N.International Journal of PharmTech Research CODEN( USA): IJPRIF, ISSN 0974-4304 ,Vol.1, No.2, pp 196-200 , April–June 2009
- ^ Investigation of Indian Diospyros Species for Antiplasmodial Properties,V. S. Satyanarayana Kantamreddi and Colin W. Wright. eCAM 2008;5(2)187–190