ボヴァリー夫人 (2014年の映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボヴァリー夫人
Madame Bovary
監督 ソフィー・バルテス
脚本 ソフィー・バルテス
フェリペ・マリーノ
原作 ギュスターヴ・フローベールボヴァリー夫人
製作 ソフィー・バルテス
フェリペ・マリーノ
ジョー・ニューローター
ジェイミー・マテウス=ティーク
製作総指揮 ポール・ブレット
アンダース・エアデン
アン・シーアン
ティム・スミス
ビル・リー
ブルック・フォード
出演者 ミア・ワシコウスカ
ヘンリー・ロイド=ヒューズ
エズラ・ミラー
ポール・ジアマッティ
音楽 エフゲニー・ガルペリン
サーシャ・ガルペリン
撮影 アンドリー・パレーク
編集 ミッケル・E・G・ニルソン
製作会社 エイデン・フィルム
アレフ・モーション・ピクチャーズ
レフト・フィールド・ベンチャーズ
オキュパント・エンターテインメント
レディアント・フィルムズ・インターナショナル
配給 アメリカ合衆国の旗ミレニアム・エンターテインメント
ドイツの旗ワーナー・ブラザース映画
日本の旗クロックワークス
公開 アメリカ合衆国の旗2015年6月12日
ドイツの旗2015年12月17日
日本の旗2016年7月17日
上映時間 119分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ドイツの旗 ドイツ
ベルギーの旗 ベルギー
言語 英語
フランス語
ラテン語
興行収入 世界の旗$708,105[2]
テンプレートを表示

ボヴァリー夫人』(原題:Madame Bovary)は2014年に公開されたアメリカ合衆国ドイツベルギー合作のドラマ映画である。監督はソフィー・バルテス、主演はミア・ワシコウスカが務めた。本作はギュスターヴ・フローベール1856年に発表した小説『ボヴァリー夫人』を原作としている。

概略[編集]

18歳のエマは父親の薦めで医者のシャルルと結婚することになった。ところが、田舎町での生活は退屈極まるものであり、エマが思い描いていた楽しい日常とはほど遠いものであった。しかも、シャルルは仕事熱心なあまりエマを気にかけようとしなかった。そんなある日、エマはレストランの店員(レオン)から言い寄られ、満更でもない気分になったが、結局は金持ちの侯爵と不倫することにした。侯爵との関係を通して華やかな世界を垣間見たエマは「自分もあの世界の一員になりたい」という思いを強くし、借金をしてまで彼らと同じ服装をするようになった。これが原因でエマは転落することになる。

キャスト[編集]

製作[編集]

2012年3月30日、ミア・ワシコウスカが本作に出演するとの報道があった[3]。5月10日、エズラ・ミラーの出演が決まったと報じられた[4]。10月、リス・エヴァンスが起用された[5]2013年9月30日、ローガン・マーシャル=グリーン、ローラ・カーマイケル、オリヴィエ・グルメがキャスト入りした[6]。同月、本作の主要撮影がフランスのノルマンディーで始まった[6][7]。2015年6月12日、オーガスト・レコーディングスが本作のサウンドトラックを発売した[8]

マーケティング・興行収入[編集]

2013年10月31日、本作の劇中写真が初めて公開された[9]。2014年8月30日、本作はテルライド映画祭でプレミア上映された[10]。9月9日、ミレニアム・エンターテインメントが本作の全米配給権を獲得したとの報道があった[11]。10日、第39回トロント国際映画祭で本作の上映が行われた[12]。2015年1月29日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[13]。2015年6月12日、本作は全米15館で限定公開され、公開初週末に2万841ドル(1館当たり1389ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場47位となった[14]

評価[編集]

本作に対する批評家の評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには68件のレビューがあり、批評家支持率は43%、平均点は10点満点で5.68点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「原作小説は映画化が極めて難しい作品であるというのが定説だが、残念なことに、『ボヴァリー夫人』はその定説の正しさをまたしても証明してしまった。」となっている[15]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は52/100となっている[16]

出典[編集]

  1. ^ ボヴァリー夫人”. 映画.com. 2020年4月28日閲覧。
  2. ^ Madame Bovary (2015)”. The Numbers. 2020年4月28日閲覧。
  3. ^ Mia Wasikowska set for ‘Bovary’”. Variety (2012年3月30日). 2020年4月28日閲覧。
  4. ^ Ezra Miller joins ‘Bovary’ cast”. Variety (2012年5月10日). 2020年4月28日閲覧。
  5. ^ Rhys Ifans books ‘Madame Bovary’ role”. Variety (2012年10月24日). 2020年4月28日閲覧。
  6. ^ a b Laura Carmichael, Olivier Gourmet, Logan Marshall-Green Join ‘Madame Bovary’”. Variety (2013年9月30日). 2020年4月28日閲覧。
  7. ^ 'Downton Abbey' Star Joins 'Madame Bovary'”. Hollywood Reporter (2013年9月30日). 2020年4月28日閲覧。
  8. ^ ‘Madame Bovary’ Soundtrack Details”. Film Music Reporter (2015年6月3日). 2020年4月28日閲覧。
  9. ^ 'Madame Bovary' first look: Mia Wasikowska stars as a tragic heroine”. Entertainment Weekly (2013年10月31日). 2020年4月28日閲覧。
  10. ^ 2014 Telluride Film Festival Lineup Announced; ’71, 99 HOMES, FOXCATCHER, WILD, MADAME BOVARY, THE IMITATION GAME and More”. Collider (2014年8月28日). 2020年4月28日閲覧。
  11. ^ Toronto Update: Re-Branding Millennium Seals Deal For ‘Madame Bovary’”. Deadline.com (2014年9月9日). 2020年4月28日閲覧。
  12. ^ TIFF 2014 Adds Tom McCarthy’s THE COBBLER, Michael Hazanavicius’ THE SEARCH, Sophie Barthes’ MADAME BOVARY, and More”. Collider (2014年8月12日). 2020年4月28日閲覧。
  13. ^ Madame Bovary - Official Trailer”. YouTube (2015年1月29日). 2020年4月28日閲覧。
  14. ^ Domestic 2015 Weekend 24 June 12-14, 2015”. Box Office Mojo. 2020年4月28日閲覧。
  15. ^ Madame Bovary”. Rotten Tomatoes. 2020年4月28日閲覧。
  16. ^ Madame Bovary (2015)”. Metacritic. 2020年4月28日閲覧。

外部リンク[編集]