ポケットペア
本社が入居する東五反田スクエア | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒141-0022 東京都品川区東五反田2-10-2 東五反田スクエア 北緯35度37分29.1秒 東経139度43分38.4秒 / 北緯35.624750度 東経139.727333度座標: 北緯35度37分29.1秒 東経139度43分38.4秒 / 北緯35.624750度 東経139.727333度 |
設立 | 2015年4月 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9010401118084 |
事業内容 | ゲームソフトウェアの企画、開発、運営 |
代表者 | 代表取締役社長 溝部拓郎 |
外部リンク | https://www.pocketpair.jp/ |
株式会社ポケットペア(英: Pocketpair, Inc.[a])は、東京都品川区に本社を置く日本のゲーム開発会社。2015年に溝部拓郎によって設立された。同社は『クラフトピア』や『パルワールド』といった作品で知られる。
同社の1作目は2019年にリリースしたカードアクションゲーム『オーバーダンジョン』だった。2020年にはオープンワールド・サバイバルクラフトゲーム『クラフトピア』をリリースし、2021年には『パルワールド』を発表した。しかし同作は開発が遅れ、2022年に3作目となる『AIアートインポスター』をリリースした。2024年には3年の開発を経て『パルワールド』をリリースした。
歴史
[編集]ポケットぺアは2015年に溝部拓郎によって設立された[3]。溝部は東京工業大学在学中に任天堂のゲームセミナーでインターンシップに参加し、大学卒業後はJPモルガン・チェースに就職するもすぐに退職し、Coincheckの立ち上げやWebサービスの運営に携わっていた[3][4]。当初の開発メンバーのうち半分は溝部が任天堂のゲームセミナーで出会った友人で、もう半分が大学の後輩だった[3]。
ポケットペアは2019年にカードアクションゲームである『オーバーダンジョン』(Overdungeon) をリリースした[3]。同作は『Slay the Spire』と『クラッシュ・ロワイヤル』というカードゲームを融合させるという着想をもとに開発された[5][6]。同作は2018年11月にポケットぺアによって早期アクセス配信が始まり、2019年に中国のパブリッシャーであるLeiting Gamesより販売が開始された[5]。しかし、パブリッシャーとの契約などが関係して同作のアップデートに着手することができず、ポケットペアはアップデートを諦めて2作目である『クラフトピア』(Craftopia) の開発を開始した[5]。
ゲームを融合させるという着想で開発された『オーバーダンジョン』での経験をもとに、『クラフトピア』ではより多くのゲームの要素を入れるという着想で開発を行い、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『Minecraft』、『ARK: Survival Evolved』などの作品の要素を用いた[6]。2020年9月には『クラフトピア』の早期アクセス配信を開始した[7]。
ポケットぺアは『クラフトピア』の早期アクセス配信の半年後に『パルワールド』の開発を開始した[8]。同作の開発でポケットペアは人員を大幅に増やした[8]。『パルワールド』は2021年6月にINDIE Live Expoで発表された[9][10]。当時は発表から1年ほどで完成させる方針だったが、開発の遅れから延期した[8]。その間にあたる2022年11月には同社はスマートフォンに対応した作品である『AIアートインポスター』をリリースした[11]。また、2023年5月には2Dアクションゲームであり、ポケットペアの社内スタジオであるFrontside 180 Studioが開発する『Never Grave: The Witch and The Curse』を発表した[12]。『パルワールド』の開発は2023年8月をめどに行われたものの再び延期し、同年11月にネットワークテストを実施したのちに2024年1月に早期アクセス配信が開始された[8]。
2024年9月19日、同社のゲームタイトル『パルワールド』について、複数の特許権を侵害しているとして、任天堂および株式会社ポケモンが特許権の侵害訴訟を東京地方裁判所に提起[13]。
製品
[編集]年 | タイトル | パブリッシャー | プラットフォーム | 出典 |
---|---|---|---|---|
2019 | オーバーダンジョン | Leiting Games | Windows | [3] |
2020 | クラフトピア | ポケットペア | Xbox One、Xbox Series X/S、Windows | [7] |
2022 | AIアートインポスター | ポケットペア | Android、iOS、Windows | [11] |
2024 | パルワールド | ポケットペア | Xbox One、Xbox Series X/S、Windows | [8] |
未定 | Never Grave: The Witch and The Curse | ポケットペア | Windows(予定) | [12] |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “株式会社ポケットペア - ゲーム開発”. ポケットペア. 2024年1月23日閲覧。
- ^ “Pocket Pair”. Gematsu. 2024年1月23日閲覧。
- ^ a b c d e “素材の組み合わせだけのゲームが5万本セールス!? 「ほぼ1枚も描いていない」という『Overdungeon』作者に訊くWeb的ゲーム開発”. 電ファミニコゲーマー (2019年9月6日). 2024年1月22日閲覧。
- ^ “coincheck for ec”. コインチェック. 2018年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月26日閲覧。
- ^ a b c Keiichi Yokoyama (2023年5月22日). “Steamハチャメチャ国産デッキ構築ゲーム『Overdungeon』“4年ぶり”大型アプデ配信。しがらみを断ち切り、再び動き出す”. Automaton. 2024年1月22日閲覧。
- ^ a b “文化はマッシュアップによって発展していく:わたしたちがゲームをつくる理由(5)ポケットペア 溝部拓郎”. Wired (2022年11月20日). 2024年1月22日閲覧。
- ^ a b Hideaki Fujisawa (2023年7月1日). “『クラフトピア』大型アップデート後人気爆発。シームレスアップデートでユーザー急増、その反響を開発元に訊いた”. Automaton. 2024年1月22日閲覧。
- ^ a b c d e Automaton JP (2024年1月19日). “『パルワールド』開発者インタビュー。「Steamウィッシュリスト180万」「事例研究したのに前例ない仕様に」異例だらけの新作オープンワールドゲームの破天荒すぎる船出事情”. Automaton. 2024年1月22日閲覧。
- ^ Inc, Aetas. “オープンワールドモンスター育成RPG「Palworld」が2022年内にリリース。“クラフトピア”を手掛けるポケットペアの新作”. 4Gamer.net. 2022年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月24日閲覧。
- ^ Yokoyama, Keiichi (2021年6月5日). “オープンワールドモンスター育成銃撃RPG『パルワールド』発表。不思議な生物パルと共に送る生活と戦闘”. AUTOMATON. 2021年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月24日閲覧。
- ^ a b Keiichi Yokoyama (2022年11月4日). “AIお絵描き人狼『AIアートインポスター』Steam/スマホ向けに早期アクセス配信開始。イラスト生成AIを用いた偽物探し”. Automaton. 2024年1月22日閲覧。
- ^ a b Keiichi Yokoyama (2023年5月20日). “要素山盛りアクションゲーム『Never Grave: The Witch and The Curse』発表。ローグライクとメトロイドヴァニア要素を取り入れ、オンラインマルチをプラス”. Automaton. 2024年1月22日閲覧。
- ^ 『株式会社ポケットペアに対する特許権侵害訴訟の提起について』(プレスリリース)株式会社ポケモン・任天堂株式会社、2024年9月19日 。