ポセイドン (映画)
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ポセイドン | |
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Poseidon | |
監督 | ウォルフガング・ペーターゼン |
脚本 | マーク・プロトセヴィッチ |
原作 | ポール・ギャリコ |
製作 |
ウォルフガング・ペーターゼン マイク・フレイス アキヴァ・ゴールズマン ダンカン・ヘンダーソン |
製作総指揮 |
シーラ・アレン ケヴィン・バーンズ ジョン・J・ジャシュニ ベン・ウェイスブレン |
出演者 |
カート・ラッセル ジョシュ・ルーカス リチャード・ドレイファス エミー・ロッサム ジャシンダ・バレット マイク・ヴォーゲル ミア・マエストロ ジミー・ベネット アンドレ・ブラウアー |
音楽 | クラウス・バデルト |
撮影 | ジョン・シール |
編集 | ピーター・ホーネス |
製作会社 | Virtual Studios |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 |
2006年5月12日 2006年6月3日 |
上映時間 | 98分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $160,000,000[1](概算) |
興行収入 |
$60,674,817[1] $181,674,817[1] 13.7億円[2] |
『ポセイドン』(原題:Poseidon)は、2006年のアメリカ映画。1972年の『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイクである。監督はウォルフガング・ペーターゼン。
『ポセイドン・アドベンチャー』制作当時の特撮技術では表現不可能だった部分がCGにより表現されている。
ストーリー
[編集]- プロローグ
- 大晦日の夜、豪華客船「ポセイドン号」には、4000人を超える多くの客が乗り、盛大なパーティーが行われていた。
- しかし新年を迎えた直後、ポセイドン号は突如現れた異常波浪による巨大な波の直撃を受け、ポセイドン号は転覆して上下反転した状態になってしまう。火災・爆発・感電などが発生したこともあり、3000名以上の乗客が命を失った船内は、生き残った人達によってパニック状態になる。
- 序盤
- 天地逆転したボール・ルームに残る、わずか数百名の生存者たち。ブラッドフォード船長は、救助が来るまでこの場に止まるよう全員に命じる。しかし、プロのギャンブラー、ディランは留まっていては助からないと自らの直感を信じ、一人脱出を企てる。
- 一方、元消防士で前NY市長のロバートも、ディスコにいる娘 ジェニファーを捜すため、ディランに協力し合おうと持ち掛ける。さらに、シングルマザーのマギー、彼女の息子のコナー、自殺志願の老人ネルソンも彼らに付いていくことにした。
- 今、生き残りをかけた彼らの、引き返すことの出来ない極限の脱出劇が始まった……。エレベーターの上昇スペースを通過する際、ロバートに雇われたウェイターのマルコをやむを得ず見捨てざるを得なくなり、彼は突き落とされて亡くなる。
- ホールの上空を通過中に、天井から落下してきた機材によって潰され、酔っ払いのラッキーが亡くなる。
- 中盤
- 窓ガラスが割れて浸水が始まった船内で、ディスコホールにいた他の多くの生存者らと共に、ブラッドフォード船長と女性歌手のグロリアが亡くなる。
- 急激な浸水によって海水が押し寄せる中、ディラン達は通気口を上に向かって登っていく。しかし、脱出口がネジ止めされており、子供のコナーがネジを回してかろうじて脱出に成功する。
- バラストタンクへと入った一行は、わざとバラスト・タンクに水を入れることで、水と一緒にバラストタンクから脱出しようとする。息の続くギリギリでバラストタンクから脱出した一行は、さらに水没した船内を通っていくが、水中でエリナが障害物に引っかかり、ネルソンによって助け出されるも亡くなってしまう。
- 終盤
- 船底まで到達した一行は、バウ・スラスターの機関室まで行き、開口部から外へ出ようとする。しかし、船首はすでに水没しており、泳いで向かうこともできないことが判明する。さらに水没が早まる中、大爆発が起こって水が押し寄せて、船首の水がなくなったことで進めるようになる。しかし、息子のコナーが行方不明になる。
- バウ・スラスターに到達したものの、ハッチを開けようとしたネルソンが衝撃によって怪我を負う。バウ・スラスターからの脱出のため、ジェニファーを婚約者のクリスに託して、父親のロバートは長時間水に潜って制御室へと向かう。しかし、制御室は事故によってボタンが壊れており、ロバートは意識を失いながらも「面舵ボタン」を押して亡くなる。
- ラスト
- ロバートの機転のおかげで、溺れかけていたコナーは助け出され、脱出の可能性が出てくる。ディランは暴走するスクリューに、燃料ボンベを投下することで爆発させて、壊れたスクリュー部から海面へと脱出する。
- 救命ボートに乗り込んだ一考は、沈没していくポセイドン号から逃れ、信号弾を打ち上げる。救難信号を傍受していた救命ヘリが駆けつたところで、物語は終わりを告げる。
登場人物
[編集]- ディラン・ジョーンズ(Dylan J. Johns)
- 演 - ジョシュ・ルーカス
- プロのギャンブラー。マギーを口説いていた。
- ロバート・ラムジー(Robert Ramsey)
- 演 - カート・ラッセル
- 前ニューヨーク市長で、元消防士。厳格な性格で娘とクリスチャンの交際を快く思っておらず、そのことで逆に娘からも快く思われていないことがある。
- リチャード・ネルソン(Richard Nelson)
- 演 - リチャード・ドレイファス
- 設計士。ゲイ。
- ジェニファー・ラムジー(Jennifer Ramsey)
- 演 - エミー・ロッサム
- ロバートの娘。クリスチャンと交際している。
- クリスチャン・サンダース(Christian Sanders)
- 演 - マイク・ヴォーゲル
- ジェニファーの恋人。
- マギー・ジェームズ(Maggie James)
- 演 - ジャシンダ・バレット
- シングルマザー。
- コナー・ジェームズ(Conor James)
- 演 - ジミー・ベネット
- マギーの息子。
- エレナ・モラレス(Elena Morales)
- 演 - ミア・マエストロ
- 密航者。
- ラッキー・ラリー(Lucky Larry)
- 演 - ケヴィン・ディロン
- 酔っぱらい。
- マルコ・バレンタイン(Marco Valentin)
- 演 - フレディ・ロドリゲス
- ポセイドン号のウェイター。
- グロリア(Gloria)
- 演 - ステイシー・ファーガソン
- 歌手。
- マイケル・ブラッドフォード(Captain Michael Bradford)
- 演 - アンドレ・ブラウアー
- ポセイドン号の船長。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ディラン・ジョーンズ | ジョシュ・ルーカス | 咲野俊介 |
ロバート・ラムジー | カート・ラッセル | 堀勝之祐 |
リチャード・ネルソン | リチャード・ドレイファス | 石波義人 |
ジェニファー・ラムジー | エミー・ロッサム | 宮島依里 |
クリスチャン・サンダース | マイク・ヴォーゲル | 坂詰貴之 |
マギー・ジェームズ | ジャシンダ・バレット | 安藤麻吹 |
コナー・ジェームズ | ジミー・ベネット | 矢島晶子 |
エレナ・モラレス | ミア・マエストロ | 斎藤恵理 |
ラッキー・ラリー | ケヴィン・ディロン | 田中正彦 |
マルコ・バレンタイン | フレディ・ロドリゲス | 浜田賢二 |
グロリア | ステイシー・ファーガソン | 桂木黎奈 |
マイケル・ブラッドフォード | アンドレ・ブラウアー | 乃村健次 |
役不明又はその他 | — | 飯島肇 魚建 鈴木貴征 武藤正史 赤城進 三戸崇史 加納千秋 森口芽衣 |
プロデューサー | 尾谷アイコ 田村恵 | |
演出 | 羽田野千賀子 | |
翻訳 | 久保喜昭 | |
録音・調整 | 菊地一之 | |
制作担当 | 臼杵俊之 | |
制作 | ワーナー・ホーム・ビデオ プロセンスタジオ |
スタッフ
[編集]備考
[編集]- 批評家からは、「『ポセイドン・アドベンチャー』で描かれていた人間ドラマ的な面は大きく省かれた」という評価を受けた。
- 第79回アカデミー賞にて視覚効果賞にノミネートされた。また、第27回ゴールデンラズベリー賞の最低リメイク賞にもノミネートされた。
- 2008年10月5日にテレビ朝日「日曜洋画劇場」内で地上波初放送。
- 2010年7月30日に日本テレビ系「金曜ロードショー」内で2度目の地上波放送。この際、通常より30分繰り下げの21:30から放送された。
脚注
[編集]- ^ a b c “Poseidon (2006)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年2月6日閲覧。
- ^ 2006年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟