ポリブチレンサクシネート
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ポリブチレンサクシネート | |
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別称 Poly(tetramethylene succinate) | |
識別情報 | |
略称 | PBS |
CAS登録番号 | 25777-14-4 |
ChemSpider | none |
特性 | |
化学式 | (C8H12O4)n |
密度 | 1.26 g/cm3 |
融点 |
115 °C, 388 K, 239 °F |
水への溶解度 | 不溶 |
クロロホルムへの溶解度 | 溶ける |
関連する物質 | |
関連する単量体 | コハク酸 ブタンジオール |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ポリブチレンサクシネート(PBS)は、脂肪族ポリエステルであり、熱可塑性プラスチックの一種。
このプラスチックの特徴は生分解性を持つ点に有る。物性はポリエチレンに似ていて、これら旧来のプラスチックからの置き換え需要が期待される[1]。
GsPLA または BioPBS(三菱ケミカル)のブランド名で呼ばれることもある[2]。PBSは、コハク酸ブチレンを重合単位として構成され、C8H12O4 が繰り返される。
主として石油から作られるが、植物からも合成することが可能。[3]
合成
[編集]コハク酸と1,4-ブタンジオールを合成することでPBSオリゴマーを作り出す。
次に、これらのオリゴマーを真空下でエステル交換して高分子量ポリマーにする。 このプロセスには、チタン、ジルコニウム、スズ、またはゲルマニウム誘導体などの適切な触媒が必要となる。
脚注
[編集]- ^ 常磐 豊 (2004). “バイオプロセスと生分解性プラスチック”. Journal of Environmental Biotechnology(環境バイオテクノロジー学会誌)Vol. 4, No. 1, 5–17 .
- ^ “生分解性樹脂 BioPBS™(バイオPBS)”. 三菱ケミカル株式会社. 製品情報. 2022年12月23日閲覧。
- ^ “化学合成系生分解性プラスチック/PBS系その1”. www.gtr.co.jp. 2022年12月25日閲覧。