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ポーランド空軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
空軍
創設 1918年
国籍 ポーランド
軍種 空軍
上級部隊 ポーランド軍
本部 ワルシャワ
主な戦歴 ポーランド・ソビエト戦争
第二次世界大戦
イラク戦争
アフガニスタン紛争
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ポーランド空軍の紋章

ポーランド空軍ポーランド語: Siły Powietrzne シーウィ・ポヴィェートシュネ、略称SP)は、ポーランド軍の空軍組織。空軍司令部は、ワルシャワに位置する。2005年10月1日現在で、職業軍人15,543人、任期制2,711人、任期延長者1,013人、召集兵10,372人。なお、ポーランドではこのほかに陸軍航空隊Mi-24のような地上部隊支援用のヘリコプターの運用を、海軍航空隊Mi-14のような海上ヘリコプターの運用を行っている。

編成

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ポーランド空軍は、航空軍、防空軍、電波技術軍の3主要構成要素から成る。

航空軍

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ポーランド空軍の展示飛行チーム

航空軍(Wojska Lotnicze)。

  • 第1戦術航空旅団
  • 第2戦術航空旅団
  • 第36特殊輸送航空連隊
    • 第2輸送航空飛行隊
    • 第3輸送航空飛行隊
  • 第13輸送航空飛行隊
  • デンブリン教育センター
  • ラドム教育センター

2個戦術航空旅団は、9個戦術航空飛行隊(第1、3、6、7、8、10、39、40、41)から成り、MiG-29Su-22を装備する。

防空軍

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防空軍(Wojska Obrony Przeciwlotniczej;略称WLOP)。

  • 第1防空ミサイル旅団:シロンスク
  • 第3防空ミサイル旅団:ワルシャワ
  • 第61防空ミサイル旅団:ソハチェフ
  • 第78防空ミサイル連隊:ムジェジン

電波技術軍

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電波技術軍(Wojska Radiotechniczne)。

装備

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国産練習機PZL-130オルリク
イタリアフランス製輸送機C-295
航空機 設計国 分類 派生型 稼働数 備考
作戦機
MiG-29 ソビエト連邦[1] マルチロール MiG-29A/UB[2] 23[3]
Sukhoi Su-22 ソビエト連邦 戦闘機・爆撃機 18[4]
F-16 Fighting Falcon アメリカ マルチロール C/D 48[3] D型機12機を訓練用に転用
F-35 Lightning II アメリカ マルチロール F-35A 32機発注中[3][5]
FA-50 韓国 軽マルチロール FA-50PL 48機発注中
輸送機
ボーイング 737 アメリカ 政府専用機 737-800/BBJ 1/2[6]
CASA C-295 スペイン 輸送機 16[3]
PZL M28 Skytruck英語版 ポーランド 輸送機 23[3]
C-130 Hercules アメリカ 輸送機 C-130E 5 5 on order - ex-USAF aircraft[7][3]
Gulfstream G550 アメリカ 政府専用機 2[8]
ヘリコプター
Mil Mi-8 ロシア 多目的 Mi-8/17 11[3]
PZL Mi-2 ポーランド 通信機 訓練用としてのみ利用 16[3]
PZL W-3 ポーランド 多目的 16[3]
訓練機
PZL SW-4英語版 ポーランド ヘリコプター訓練機 24[3]
Alenia M-346 イタリア 高等訓練機 16 追加で4機発注中(受領かつ就役済)[3]
Diamond DA42英語版 オーストリア 双発機訓練機 3[3]
PZL-130 Orlik ポーランド 訓練機 22[3]
Guimbal Cabri G2英語版 フランス ヘリコプター訓練機 6[3]
Robinson R44 アメリカ ヘリコプター訓練機 3[3]
PZL TS-11 Iskra ポーランド ジェット訓練機 8[3]
UAV
バイラクタル TB2 トルコ UCAV 24機発注中[9]
MQ-9_リーパー アメリカ UCAV 6機発注中[10]

MiG-21の退役に伴い数量ともに主力戦闘機となったMiG-29に関しては、近年かつてSu-22M4/UB3Kを増強したようにドイツ空軍よりMiG-29G/GT’(ドイツ空軍のMiG-29は旧東ドイツ空軍から引き継いだ機材)の購入を行い増強を図っている。これら旧東側製の機体はすべてNATO規格に合わせた標準化を行っており、今後とも維持していく方針である。また、これに加えてアメリカ合衆国よりF-16戦闘機の購入を行い、より一層のNATO標準化を目指している。F-16は2006年から導入が開始された。輸送機では、これに先立ちてC-295のような西側製の機体を導入している。また、これまでに引き続き国産機の開発も行っていく方針である。

対空兵器 

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防空システム 設計国 分類 派生型 稼働数 備考
対空ミサイル
ポプラド (self-propelled anti-aircraft missile system)英語版 ポーランド 短距離防空システム SPZR Poprad 2システム ポーランド国産の対空兵器。グロム英語版ピオルン英語版を後部の4連装発射機に搭載する。
PAC-3 アメリカ 弾道ミサイル迎撃用(ミサイル防衛)システム PAC-3 1システム 1システムを発注済、6システムを追加で配備を検討中。
S-200英語版 ソ連 1システム(発射機×6)
S-125 ネヴァ ソ連 対空ミサイル (航空機) 51セット
携行式対空ミサイル (MANPADS)
グロム英語版 ポーランド 携帯式防空ミサイル (MANPADS)
ピオルン英語版 ポーランド 携帯式防空ミサイル (MANPADS)
対空砲
PSR-A ピリカ英語版 ポーランド 短距離防空 2基 2020年より配備が始まった最新型の対空砲システム。ZU-23-2対空砲に国産のグロム英語版ピオルン英語版を連装発射機に搭載している。Jelcz 442.32 トラックの荷台にも搭載できる。また火器管制装置を搭載した車両と普段は行動を共にする。トラックの荷台から下ろした状態での運用も可能。

脚注

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  1. ^ Poland brings Soviet era Mig-29's back into service”. thefirstnews.com. 21 January 2020閲覧。
  2. ^ Polish air force receives first upgraded MiG-29”. flightglobal.com. 31 January 2016閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p World Air Forces 2022”. Flightglobal Insight (2022年). 14 December 2021閲覧。
  4. ^ Interpelacja nr 1959 - tekst odpowiedzi”. www.sejm.gov.pl. 2020年3月22日閲覧。
  5. ^ Poland signs F-35 contract worth $4.6bn”. flightglobal.com. 31 January 2020閲覧。
  6. ^ Inspektorat Uzbrojenia (2021年12月30日). “Zamówiony Boeing 737-800BJ W Warszawie” (ポーランド語). 2022年1月1日閲覧。
  7. ^ Poland fields last second-hand C-130 Hercules”. flightglobal.com. 1 January 2018閲覧。
  8. ^ “The Polish Air Force Takes Delivery Of Its First Gulfstream G550 VIP Aircraft” (英語). The Aviationist. (2017年6月22日). https://theaviationist.com/2017/06/22/the-polish-air-force-takes-delivery-of-its-first-gulfstream-g550-vip-aircraft/ 2017年12月3日閲覧。 
  9. ^ Link-Lenczowski, Jakub (2021年5月26日). “Poland signs Bayraktar TB2 contract with Turkey”. Janes. 2022年1月1日閲覧。
  10. ^ Link-Lenczowski, Jakub (2022年2月28日). “Poland orders MQ-9 Reaper”. Defence24. 2022年2月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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