マイコン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

マイコン

コンピュータ関係の略語
  • マイクロコンピュータ - もともと大型コンピュータやミニコンよりも小さなコンピュータという意味を込めた概念・呼称で、現在パーソナルコンピュータと呼ばれているものの1970年代後半ころの形態。ただしマイクロコンピュータをマイコンと略すのは日本でしか通じない表現であり、英語では通じない。英語では略さずそのまま「マイクロコンピュータ microcomputer」と呼ぶ。
  • 月刊マイコン - 電波新聞社が1977年にマイクロコンピュータ雑誌として創刊した雑誌で、しばらくするうちにパソコン雑誌となり、1995年4月に廃刊となったもの。
  • マイクロコントローラ(MCU) - の和製の略語。マイクロプロセッサに実装されたコントローラ(制御装置)であり、CPUだけでなく主メモリやI/Oも内蔵し、このプロセッサ単体だけでコンピュータシステムとして機能し、主に組み込みシステムに使われる。少なくとも2000年代以降に日本の技術者が「マイコン」と言う場合こちらを指すことが一般的。ただし、いずれにせよ略語で「マイコン」というのは和製英語であり、英語話者相手ならMCU(エム・シー・ユー)と略さないと通じない。
人物名
その他

脚注[編集]

  1. ^ 日本人は、1970年代や80年代は、「個人用の」という意味で「マイ○○」という和製英語を頻繁に使った。たとえば英語でprivately owned car(個人所有の車)と呼ぶものを、日本では1960年代から和製英語で「マイカー」と呼んだ。[1]

出典[編集]

  1. ^ 安田寿明『マイ・コンピュータ入門―コンピュータはあなたにもつくれる』講談社〈ブルーバックス〉、1977年。  - 個人用のコンピュータという意味の和製英語。 安田寿明『マイ・コンピュータをつくる―組み立てのテクニック』講談社〈ブルーバックス〉、1977年。 
    安田寿明『マイコンピュータをつかう―周辺機器と活用の実際』講談社〈ブルーバックス〉、1978年。 
  2. ^ [2]