マイマイ新子
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『マイマイ新子』(マイマイしんこ)とは芥川賞作家・高樹のぶ子が自身の少女時代をモデルに描いた自伝的小説である。
昭和30年の山口県防府市国衙を舞台とする。主人公は、作者の本名(旧姓)から採って「青木新子」と命名されている。
2009年公開の日本のアニメ映画『マイマイ新子と千年の魔法』の原作。
書誌情報
[編集]- 初出:クロワッサン(マガジンハウス社)2003年7月10日号 - 2004年7月25日号まで連載 全26章
- ハードカバー版:マガジンハウス社 2004年9月30日発売 ISBN 4838715315
- 文庫版:新潮文庫(新潮社) 2009年4月1日発売 ISBN 4101024227
オーディオブック化されており、wisによる朗読の音声ファイル版が2010年2月6日 - 2010年11月13日にかけ全4冊配信され、後にCDになった。
登場人物
[編集]- 新子
- 9歳。かつて周防国衙があった土地に住む。右の額にもつむじ(マイマイ)があるため、前髪が逆立っている。このマイマイがときどきアンテナのように何かをキャッチし、震える。同じ作者の芥川賞受賞作『光抱く友よ』の主人公・涼子と同じく、気になる同級生をその家まであとをつけて行く。
- 小太郎
- 長子
- 新子の母。地主の一人娘としてのどかに育った。娘がいるにもかかわらず、雑誌の写真コンテストに自分で応募する。
- 東介
- 初江
- 新子の祖母。弟を広島の原爆で亡くした。
- 光子
- 新子の妹。幼稚園児。前髪にはマイマイがなく、おかっぱの前がきれいに揃っている。
- シゲル
- 新子の友達。元青木家の小作だった自転車屋の息子。
- 貴伊子
- 新子の同級生。最近、東京から埋立地の紡績会社の社宅に引っ越して来た。工場医の娘。真っ白いソックス。耳の上の髪にパーマネントがかかっている。香水をつけて登校する。金山食堂の娘・宏子にいじめられ、取っ組み合いとなる。
- タツヨシ
- 新子の友達。5年生。父親の木刀を持ち出して来る。
- 八郎
- 新子の友達。中学生。