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マインザットバード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マインザットバード
欧字表記 Mine That Bird[1][2]
品種 サラブレッド[1][2]
性別 [1][2]
毛色 鹿毛[1][2]
生誕 2006年5月10日[1][2]
Birdstone[1][2]
Mining My Own[1][2]
母の父 Smart Strike[1][2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(ケンタッキー州)[1][2]
生産者 Lamantia Blackburn
& Needham/Betz Thoroughbreds
[1]
馬主 Dominion Bloodstock
D. Ball and HGHR Inc.
→Double Eagle Ranch
and Bueno Suerte Equine
[1]
調教師 David Cotey(カナダ
→Richard E. Mandella(アメリカ
→Bennie L Woolley Jr(アメリカ)
→Darrell Wayne Lukas(アメリカ)
[1]
競走成績
タイトル ソヴリン賞最優秀2歳牡馬(2008年)[1]
生涯成績 18戦5勝[1][2]
獲得賞金 2,228,637USドル[1]
勝ち鞍
G1 ケンタッキーダービー 2009年
G3 グレイステークス 2008年
Listed シルヴァーデピュティステークス 2008年
Listed スインフォードステークス 2008年
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マインザットバード (Mine That Bird) [2][3]アメリカ合衆国生産の競走馬。おもな勝ち鞍に2009年ケンタッキーダービー2008年グレイステークス英語版(G3)など。2008年のソヴリン賞最優秀2歳牡馬に選出された。

戦績

[編集]
  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]

2008年7月20日、カナダのデビット・コティ厩舎所属馬としてウッドバイン競馬場のメイドン競走でデビューし、5着。2戦目で勝ちあがるとリステッド競走のシルヴァーデピュティステークス、スインフォードステークス、G3競走グレイステークスをも勝って4連勝を記録する。グレイステークスののち、アメリカ合衆国のリチャード・マンデラ厩舎に移籍してブリーダーズカップ・ジュヴェナイルに出走するが、ミッドシップマンから9馬身4分の3差離された12頭立ての最下位に終わる[4]。2歳時はカナダ時代の5戦を含めて重賞1勝を含む6戦4勝、ソヴリン賞の最優秀2歳牡馬に選ばれた。

ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルのあと、ベニー・ウォーレイ厩舎に移籍。2009年を迎えて2つのリステッド競走、ボーダーランドダービーとサンランドダービーに出走するがそれぞれ2着と4着に終わる。その後ケンタッキーダービーに出走するが、評価は低く19頭立ての17番人気、配当も50対1(51倍見当)と明らかな不人気であった[3][5]。レースでは道中最後方に位置し、直線にかかるや内側から抜け出して2着パイオニアオブザナイルに6馬身4分の3差つけて優勝[3]。着差は1946年三冠馬アソールトの8馬身差に次ぐ史上2番目に大きい着差、2ドルをかけると103ドルになって戻ることを意味する50対1の配当は1913年ドーンレイル英語版に次ぐ記録となった[6][7]。鞍上のカルヴィン・ボレルは前日のケンタッキーオークスレイチェルアレクサンドラで制しており[3]、史上7人目の同一年ダービー・オークス制覇となった。2冠目のプリークネスステークスではボレルがレイチェルアレクサンドラに騎乗するためマイク・スミスが騎乗し、レースでは逃げるレイチェルアレクサンドラを追い込むが1馬身とどかず2着[8]ベルモントステークスで鞍上はボレルに戻ったがサマーバードの3着に終わる[9]。その後は8月1日のウェストヴァージニアダービーに出走したが、ボレルはベルモントステークスのあとに降板を申し出ており[10]、スミスの手綱で出走も3着。その後は鞍上が再びボレルに戻ったもののグッドウッドステークス6着、ブリーダーズカップ・クラシックでも9着と6着以下の成績が続き、古馬になった2010年にはウェイン・ルーカス厩舎に移籍するも勝てない競馬が続いて、11月6日のブリーダーズカップ・ダートマイルで10着に終わったのが最後の競馬となった[11]

引退後は、ニューメキシコ州ロズウェル近郊にあるダブルイーグルランチの農場に繋養されている[5]功労馬繋養施設オールドフレンズからの譲渡申し入れもあったが、ダブルイーグルランチのオーナーであるマーク・アレンの「彼は私たちの家族の一員だから」という意向により断っている[5]

2022年からはテキサス州のトレーニングセンターHVランチのステーブルポニーとなっている[12]

競走成績

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以下の内容は、EQIBASE[1]の情報および記載法に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2008.07.20 ウッドバイン 未勝利 AW6f 5着 C. モンペリエ 9 1/4馬身 Oconee
2008.08.04 ウッドバイン 未勝利 AW6f 1着 C. モンペリエ 1 3/4馬身 (Trip Permit)
2008.08.23 ウッドバイン シルヴァーデピュティS L AW6.5f 1着 C. サザーランド 2馬身 (Oconee)
2008.09.14 ウッドバイン スインフォードS L AW7f 1着 C. サザーランド クビ (Win And Reign)
2008.10.05 ウッドバイン グレイS G3 AW8.5f 1着 C. サザーランド 1/2馬身 (Bear's Conductor)
2008.10.25 サンタアニタ ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル G1 AW8.5f 12着 C. サザーランド 5馬身 Midshipman
2009.02.28 サンランドパーク ボーダーランドダービー L D8.5f 2着 C.ランバート クビ Scorewithcater
2009.03.29 サンランドパーク サンランドダービー L D9f 4着 C.ランバート 3 1/4馬身 Kelly Leak
2009.05.02 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 D10f 1着 C. ボレル 6 3/4馬身 (Pioneerof the Nile)
2009.05.16 ピムリコ プリークネスS G1 D9.5f 2着 M. スミス 1馬身 Rachel Alexandra
2009.06.06 ベルモントパーク ベルモントS G1 D12f 3着 C. ボレル 2 3/4馬身 Summer Bird
2009.08.01 マウンテニアパーク ウェストヴァージニアダービー G2 D9f 3着 M. スミス 1 3/4馬身 Soul Warrior
2009.10.10 サンタアニタ グッドウッドS G1 AW9f 6着 C. ボレル 3 1/4馬身 Gitano Hernando
2009.11.07 サンタアニタ ブリーダーズカップ・クラシック G1 AW10f 9着 C. ボレル 11馬身 Zenyatta
2010.07.04 チャーチルダウンズ ファイアークラッカーH G2 D9f 8着 C. ボレル 7 3/4馬身 Tizdejavu
2010.08.07 サラトガ ホイットニーH G1 D9f 5着 C. ボレル 12 1/2馬身 Blame
2010.09.04 サラトガ ウッドワードS G1 D9f 7着 R. マラージ 21 1/4馬身 Quality Road
2010.11.06 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・ダートマイル G1 D8f 10着 M. スミス 10 1/2馬身 Dakota Phone

血統表

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マインザットバード (Mine That Bird)血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系

Birdstone
2001 鹿毛
父の父
Grindstone
1993 黒鹿毛
Unbridled Fappiano
Gana Facil
Buzz My Bell Drone
Chateaupavia
父の母
Dear Birdie
1987 栗毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Hush Dear Silent Screen
You All

Mining My Own
2001 栗毛
Smart Strike
1992 鹿毛
Mr. Prospector Raise A Native
Gold Digger
Classy'n Smart Smarten
No Class
母の母
Aspenelle
1990 栗毛
Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Little to Do Dynastic
Tribal to Do
母系(F-No.) (FN:23-b) [§ 2]
5代内の近親交配 Mr. Prospector 3 × 5 = 15.62%、Northern Dancer 4 × 4 = 12.50%、Nashua 5 × 5 = 6.25% [§ 3]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [13]
  3. ^ [13]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q Mine That Bird (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k Mine That Bird(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月6日閲覧。
  3. ^ a b c d ケンタッキーダービー、伏兵マインザットバードがV”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年5月3日). 2020年5月6日閲覧。
  4. ^ Results - Charts - Bessemer Trust Breeders' Cup Juvenile (Gr. 1)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年5月6日閲覧。
  5. ^ a b c A Close Encounter With Mine That Bird”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2018年6月5日). 2020年5月6日閲覧。
  6. ^ Borel, Mine That Bird Soar in Derby Shocker”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年5月2日). 2020年5月6日閲覧。
  7. ^ Long-odds win in Kentucky Derby”. BBC SPORT. 英国放送協会 (2009年5月3日). 2020年5月6日閲覧。
  8. ^ プリークネスS、牝馬レイチェルアレクサンドラが85年ぶり快挙”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年5月17日). 2020年5月6日閲覧。
  9. ^ ベルモントS、デビュー3か月の1勝馬サマーバードがV”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年6月7日). 2020年5月6日閲覧。
  10. ^ Borel No Longer Jockey for Mine That Bird”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2009年7月1日). 2020年5月6日閲覧。
  11. ^ Derby Winner Mine That Bird Retired”. BloodHorse.com. Blood-Horse LLC. (2010年11月8日). 2020年5月6日閲覧。
  12. ^ At Age 16, a New Scene for Derby Winner Mine That Bird”. bloodhorse.com (2022年4月6日). 2022年4月7日閲覧。
  13. ^ a b c Mine That Bird(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年5月6日閲覧。

外部リンク

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