マエストロ (タジ・マハールのアルバム)
『マエストロ』 | ||||
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タジ・マハール の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
カリフォルニア州ロサンゼルス ウルトラトーン(#1, #4, #6, #9, #11, #12)[1] カリフォルニア州アーバイン ソニックワイヤー・スタジオ(#2, #7)[1] カリフォルニア州ロサンゼルス キャピトル・スタジオ(#3)[1] カリフォルニア州ロサンゼルス ウェストレイク・レコーディング・スタジオ(#5)[1] ルイジアナ州ニューオーリンズ ザ・シェッド(#8, #10)[1] | |||
ジャンル | ブルース | |||
時間 | ||||
レーベル | ヘッズ・アップ・インターナショナル | |||
プロデュース |
タジ・マハール&ファントム・ブルース・バンド(#1, #4, #9, #12)[1] タジ・マハール(#2, #5, #6, #7, #11)[1] ベン・ハーパー(#3)[1] ウォーレン・ヘインズ(#8, #10)[1] | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
タジ・マハール アルバム 年表 | ||||
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『マエストロ』(Maestro)は、アメリカ合衆国のブルース・ミュージシャン、タジ・マハールが2008年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ヘッズ・アップ・インターナショナル移籍第1弾アルバムに当たる[2]。マハールのデビュー40周年を記念した作品で、ジギー・マーリー、ロス・ロボス、ベン・ハーパー、アンジェリーク・キジョーを含むゲスト・ミュージシャンが迎えられた[3]。また、「ネヴァー・レット・ユー・ゴー」にはマハールの娘デヴァが参加している[4]。
「ザンジバル」は、マハールが「ザ・カルチャー・ミュージカル・クラブ・オブ・ザンジバル」と共演したアルバム『ザンジバル』からの曲のリメイクで、オリジナル・ヴァージョンはインストゥルメンタルだったが[5]、本作ではアンジェリーク・キジョーのボーカルがフィーチャーされた。また、同曲にゲスト参加したコラ奏者のトゥマニ・ジャバテは、本作以前にも1999年のアルバム『Kulanjan』でマハールと共演している[6]。
反響・評価
[編集]アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200入りは逃したが、『ビルボード』のブルース・アルバム・チャートでは2位に達した[7]。第51回グラミー賞では最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞にノミネートされた[8]。
アレックス・ヘンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「『マエストロ』はエレクトリック・ブルース色も備えているが、この老練なシンガーは、ソウル、初期のR&Bからレゲエやアフリカン・ポップまで、様々な領域に踏み込んでいる」「決して散漫には響かない」と評している[3]。また、Doug ColletteはAll About Jazzのレビューで5点満点中4点を付け「個々の曲にどれほど豪華なスターがゲスト参加していようとも、方向性を決定づけているのは明らかにマハール自身である」と評している[4]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はタジ・マハール作。
- スクラッチ・マイ・バック - "Scratch My Back" (James Moore) - 4:20
- ネヴァー・レット・ユー・ゴー - "Never Let You Go" (Deva Mahal, Taj Mahal) - 4:43
- ダスト・ミー・ダウン - "Dust Me Down" (Ben Harper) - 3:28
- ファーザー・オン・ダウン・ザ・ロード - "Further On Down the Road" (T. Mahal, Jesse Edwin Davis III) - 4:47
- ブラック・マン、ブラウン・マン - "Black Man, Brown Man" - 3:52
- ザンジバル - "Zanzibar" (Angélique Kidjo, T. Mahal) - 5:52
- TVママ - "TV Mama" (Lou Willie Turner) - 3:43
- アイ・キャン・メイク・ユー・ハッピー - "I Can Make You Happy" - 4:59
- スロー・ドラッグ - "Slow Drag" - 6:33
- ハロー・ジョセフィン - "Hello Josephine" (Dave Bartholomew, Antoine Domino) - 4:48
- ストロング・マン・ホラー - "Strong Man Holler" - 5:49
- ディディ・ワー・ディディ - "Diddy Wah Diddy" (Ellas McDaniel, Willie Dixon) - 4:36
アメリカ盤LP (HULP 8164)ボーナス・トラック
[編集]- "Mambo No.5 (7-11)" (Pérez Prado) - 3:40
- "On A Little Bamboo Bridge" (Al Sherman, Archie Fletcher) - 4:02
参加ミュージシャン
[編集]- タジ・マハール - ボーカル、ギター、ウクレレ、バンジョー、ハーモニカ
- デヴァ・マハール - ボーカル(on #2)
- ベン・ハーパー - ボーカル(on #3)
- ジャック・ジョンソン - ボーカル(on #4)
- ジギー・マーリー - ボーカル(on #5)
- ルディ・コスタ - アルト・サクソフォーン(on #5)
- アンジェリーク・キジョー - ボーカル(on #6)
- トゥマニ・ジャバテ - コラ(on #6)
- ファントム・ブルース・バンド(on #1, #4, #9, #12)
- ロス・ロボス(on #2, #7)
- ジギー・マーリーズ・バンド(on #5)
- 秋元武 - ギター
- マイケル・ハイド - キーボード
- ポール・ステネット - ベース
- カールトン・デイヴィス - ドラムス
- エンジェル・ロシェ - パーカッション
- トレイシー・ハザード - バッキング・ボーカル
- ニューオリンズ・ソシアル・クラブ(on #8, #10)
- アイヴァン・ネヴィル - ハモンドオルガン
- ヘンリー・バトラー - ピアノ
- レオ・ノセンテリ - ギター
- ジョージ・ポーターJr. - ベース
- レイモンド・ウェバー - ドラムス(on #8, #10)、ウォッシュボード(on #10)
- ジェイソン・モゼルスキー - ギター(on #3)
- ジェイソン・イェーツ - キーボード(on #3)
- ジェシ・インガルス - ベース(on #3)
- マイケル・ジェローム - ドラムス、パーカッション(on #3)
- C・C・ホワイト、ペブルス・フィリップス - バッキング・ボーカル(on #3)
- ミック・ウィーヴァー - キーボード(on #4)、ハモンドオルガン(on #11)
- ビル・リッチ - ベース(on #6, #11)
- ケスター・スミス - ドラムス(on #6, #11)、パーカッション(on #6)
- デブラ・ドブキン - パーカッション(on #6)
- バセコウ・クヤーテ - ンゴニ(on #6)
- ビリー・ブランチ - ハーモニカ(on #11)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i CD英文ブックレット内クレジット
- ^ “Taj Mahal/マエストロ”. Tower Records Japan. 2021年7月8日閲覧。
- ^ a b Henderson, Alex. “Maestro - Taj Mahal”. AllMusic. 2021年7月8日閲覧。
- ^ a b Collette, Doug (2008年10月2日). “Taj Mahal: Maestro album review”. All About Jazz. 2021年7月8日閲覧。
- ^ Denselow, Robin (2008年10月2日). “Folk music review: Taj Mahal, Maestro/The Natch'l Blues”. The Guardian. Guardian News & Media. 2021年7月8日閲覧。
- ^ Huey, Steve. “Taj Mahal - Biography”. AllMusic. 2021年7月8日閲覧。
- ^ “Taj Mahal - Awards”. AllMusic. 2016年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月8日閲覧。
- ^ “Taj Mahal - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2021年7月8日閲覧。