マキシラリア・ソフロニティス
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マキシラリア・ソフロニティス | ||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Maxillaria sophronitis (Rochb. f.), 1958 |
マキシラリア・ソフロニティス Maxillaria sophronitis はラン科植物の1つで、匍匐する小型の植物。赤い小さな花をつける。
特徴
[編集]匍匐茎を伸ばす小型の多年草[1]。偽鱗茎は匍匐茎の上に互いに2.5-3.5cmほど離れて生じ、長さは約1.2cmで濁った褐色を呈する。形は扁平な球形で先端に葉を1枚付け、基部は1-2枚の鞘で包まれ、この鞘の先端にも葉身がある。葉身は長楕円形で針のようにとがり、長さは約2cmで革質。肉厚で表面には光沢がある[2]。
花期は春から夏までで、短い花柄が偽鱗茎の基部から出て、先端に花を1つつける。花は平らに開くことなく、萼と側花弁は橙赤色で唇弁は黄色い。背萼片は楕円形で先端は針のように突き出しており、長さ1cm。側萼片はそれよりやや大きく、メンタムははっきりしない。側花弁は倒卵形で先端は針状、長さは約0.8cm。唇弁は大きく3つに裂け、長さは約0.3cm。側裂片は丸くて上向きに曲がり、先端の縁には歯のような凹凸があり、内側に巻く。中裂片は卵形で乳頭状突起があり、縁は歯状。唇弁の上のカルスは隆起して、その表面は滑らか。蘂柱は長さ0.5cm。
分布
[編集]本種は1844年に J. W, Moritz と H. Wagener が海抜1200mの地域で採集したものである[3]。
利用
[編集]洋ランの1つとして観賞用に栽培される。花は小さいが色鮮やかで鑑賞価値がある。栽培も容易でよく増える[4]。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 唐澤耕司、『原色ラン図鑑 I解説編』、(2003)、日本放送出版協会
- 土橋豊、『洋ラン図鑑』、(1993)、光村推古書院
- 岡田弘、『咲かせ方がよくわかる はじめての洋ランの育て方』、(2011)、主婦の友社