マクシム・ムルヴィツァ
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マクシム・ムルヴィツァ | |
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生誕 | 1975年5月3日(49歳) |
出身地 | クロアチア ダルマチア地方シベニク |
ジャンル | クラシカル・クロスオーバー |
職業 | ピアニスト |
活動期間 | 2003年 - |
レーベル | 東芝EMI, ユニバーサルミュージック |
公式サイト | https://www.maksim.jp/ |
マクシム・ムルヴィツァ(Maksim Mrvica, 1975年5月3日 ‐ )はクロアチア出身のピアニストである。同国ダルマチア地方シベニクの生まれ。
日本では通称のマキシム(Maksim)という名義で活動している。端正な容姿をしたモデル並の甘いマスク[1]に長身、ピアニストらしからぬファッションで、あだ名は「鍵盤のプリンス」。クラシック音楽とのクロスオーバーの分野で活躍している。
来歴
[編集]- 1981年 6歳の時にピアノを始める。
- 1984年 9歳で音楽学校に入学し、マリア・シェクソの指導でピアノの研鑚を積む。
- 1987年 12歳。初めてオーケストラと共演。
- 1990年 クロアチア紛争勃発。戦火に怯えながら、地下室でピアノの練習を続ける。
- 1993年 ザグレブで開催されたコンクールで優勝。その後、ザグレブ音楽院に進学。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの弟子ヴラジミール・クルパン教授に5年に亘りピアノを学ぶ
- 1998年 ハンガリーのリスト音楽院に進学。在学中にニコライ・ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで優勝する。
- 2000年 パリに移り、イゴール・ラスコに学ぶ。
- 2001年 ポントワーズ・ピアノコンクール優勝
- 2003年 EMIと契約を交わしたのち『ピアノプレイヤー』をリリース。このアルバムは、韓国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、中国でゴールドディスク、台湾とクロアチアではプラチナディスクを、香港ではダブル・プラチナディスクをそれぞれ獲得。HMVインターナショナルでは12週連続1位になる。また『ピアノプレイヤー』に収録されている『ピアノ協奏曲イ短調(グリーグ)』は東芝の携帯電話(機種:A5506T)のCMにも使われていた。
- 2004年 アジアツアーを敢行。アルバム『ヴァリエーションズ』リリース。
- 2005年 ユーリ・シモノフ指揮のモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団とラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』を共演。正統派クラシックの分野でも実力を見せ付けた。アルバム『ニューワールド』リリース。
- 2006年 アルバム『ELECTRIK』(エレクトリック)をリリース。アルバム『チャルダッシュ』をリリース。
人物と活動
[編集]活動の場はロンドンが主でレコーディングもそこで行っている。ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演が多い。世界各地のツアーを行う一方、母国クロアチアでも定期的にコンサートを開催している。 「10年の間にきみは変わった」と親友に言われて残念であったとインタビューでは語っている。
『ピアノプレイヤー』『ヴァリエーションズ』『ニューワールド』の三枚のアルバムもいずれも「クロスオーバー」に類するものであるが、「クロスオーバーだけのピアニスト」との批判に対して古典を積極的に演奏している。
関連項目
[編集]- イリーナ・スルツカヤ - 2005-06年のシーズンにショートプログラムの音楽にマキシムのフランツ・リスト「死の舞踏」(Matt Dunkley編曲、「ヴァリエーションズ」所収)を使用。トリノオリンピックで使われた為、日本でマクシムが広く知られるきっかけとなった。2004-2005年のシーズンにはフリースケーティングで「クロアチアン・ラプソディ」「ワンダーランド」を使用。
- テレビ朝日のフィギュアスケートのテーマ曲にマクシムの「ワンダーランド」が使われている。
- 織田信成 - 2009-10年のシーズンにショートプログラムの音楽に、スルツカヤ同様に「死の舞踏」を使用。
- ザラ・ヘッケン - 2009-10年のシーズン及び、バンクーバーオリンピックのフリースケーティングの曲として、スルツカヤ同様に「クロアチアン・ラプソディ」「ワンダーランド」に加え、「リー・ルーズのテーマ」を使用。
- 羽生結弦-2011-2012年シーズンのショートプログラムにマクシムの演奏によるアレクサンドル・スクリャービン「練習曲第12番 嬰ニ短調-悲愴」(Tolga Kashif編曲、「ヴァリエーションズ」所収)
- オレクシイ・ビチェンコ - 2013-2014シーズンの一部と2014-2015シーズンのフリープログラムにマクシムの「ノストラダムス」を使用。
- 映画『栄光への脱出』のテーマ曲リメイク
- 梁懿 - 2016-17年のシーズンにショートプログラムの音楽にマキシムの「ハナの瞳」を使用。
脚注
[編集]- ^ 吉澤ヴィルヘルム『ピアニストガイド』青弓社、印刷所・製本所厚徳所、2006年2月10日、21ページ、ISBN 4-7872-7208-X