マグネットフィッシング
表示
マグネットフィッシングとは、縄のついた強力な磁石(例:ネオジム磁石)を川に投げ込み、がらくたなどを釣り上げる行為である[1][2][3]。時には骨とう品が引き上げられることがあるものの、たいていは日用品であり、アメリカ合衆国においては銃やナイフといった武器が引き上げられることもある[2]。
アメリカ合衆国においては、コロナウイルスの流行により人気の趣味となった[2]。また、愛好者のなかには発達障害のある子どもにも良いと考える者もいる[4]。
基本的なマグネットフィッシングの用具はそこまで高くないものの、磁石は冷蔵庫に使われているものよりも強力なものが必要なため、「クレイトス・マグネティックス」といった専門用具を扱う業者のニーズも高まっている[2]。
法律とのかかわり
[編集]→「泥ひばり」も参照
- ベルギー
- 2017年、マグネットフィッシングの愛好家がブラバントの殺人鬼のものと思われる火器や弾薬を見つけた[5][6]。これ以外にも弾薬が見つかった例もあった[6]。なお、地元警察は、武器(その疑いがある場合も含む)を見つけた場合は警察に知らせてほしいとしている[7]
- ドイツ
- ハンブルグでは無許可のマグネットフィッシングには罰金刑が課される[8][9]
- アメリカ合衆国
- 2022年6月下旬にはジョージア州の軍事基地のある川でロケット弾などを釣り上げた者が罰金刑を課された一方、メイン州ではマグネットフィッシング愛好家集団が9トン近い金屑を川から回収して表彰された[2]。
脚注
[編集]- ^ “宮川大輔、千葉の川でお宝を釣り上げる? “マグネットフィッシング”挑戦で大興奮”. ENCOUNT. 2024年4月7日閲覧。
- ^ a b c d e “手榴弾やロケット弾、銃が釣れちゃうことも 磁石で水中探るマグネットフィッシング人気:朝日新聞GLOBE+”. 朝日新聞GLOBE+ (2022年10月14日). 2024年4月7日閲覧。
- ^ “パリの「磁石釣り師」、運河で自転車51台釣り上げ、過去にはお宝も”. www.afpbb.com (2020年12月2日). 2024年4月7日閲覧。
- ^ “米フロリダ州の男性と孫、マグネットフィッシングで狙撃銃引き揚げる”. CNN.co.jp. 2024年4月7日閲覧。
- ^ “'Magneetvissers' bezorgen dozen met munitie en wapens aan speurders Bende van Nijvel” (オランダ語). De Standaard. Raad voor de journalistiek (Antwerp, Belgium: Nieuwsblad.be). (26 October 2017) 27 October 2017閲覧。
- ^ a b “Magnet fishers find firearms dumped in Brussels canal” (英語). The Brussels Times (22 July 2020). 2024年4月7日閲覧。
- ^ Chen, Dalson (10 March 2020). “'Magnet fishing' hobbyist finds firearm in water at Reaume Park in east Windsor”. Windsor Star. オリジナルの11 April 2020時点におけるアーカイブ。 11 April 2020閲覧。
- ^ “Behörde warnt eindringlich vor Magnetangeln [Authority warns urgently against magnetic fishing]” (ドイツ語). Peiner Allgemeine Zeitung. RedaktionsNetzwerk Deutschland (Hamburg: Madsack GmbH & Co.). (23 May 2019) 29 July 2019閲覧。
- ^ “Umweltgebührenordnung (UmwGebO) Vom 5. Dezember 1995” [Environmental fee schedule (UmwGebO) From December 5, 1995] (ドイツ語). Landesrecht online (5 December 1995). 29 July 2019閲覧。
外部リンク
[編集]- 池や川に強力な磁石を入れたら、スゴいものがじゃんじゃん釣れた - BuzzFeedによる記事、釣れたものの一例