マジカルムーブ
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 東京都千代田区神田練塀街300番地 |
設立 | 2017年5月24日 |
法人番号 | 7010401131725 |
事業内容 | Scatch!の運営 |
マジカルムーブ株式会社(英: MagicalMove)は、2023年5月31日付けで親会社がCBcloud株式会社に異動となり同社の100%子会社となる。ソフトバンクが2011年から実施している新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」で提案され設立された事業会社。
概要
[編集]早朝・夜間の配送サービス「Scatch!(スキャッチ!)」を運営している。社名のマジカルムーブには「まるで魔法のようにすっとものが動いて届く、最適な効率でできる社会をつくりたい、そういうプレーヤーになりたい」という意味が込められている[1]。
Scatch!
[編集]「Scatch!」(スキャッチ!)は、夜間21~24時と早朝6~9時の1時間単位で受け取り時間を指定し荷物を届けるサービス。配送は提携している複数の配送会社が行い対象エリアは東京都と大阪府の一部(対象エリアはECサイトによって異なる)に限定している[2]。日中に自宅を不在にしがちな単身者や共働き世帯の「出勤前や帰宅後、就寝前といったピンポイントの配達需要」に絞り込むことで不在再配達を減らす試みを行っている[3]。
また、アプリを通じてAIが最適な宅配順序と配送に必要な車両数を提示し効率的な配送を行ったり[4]、利用者が配送トラックの位置情報を把握できる仕組みを導入している[5]。
当初はAmazonや楽天市場など国内ECサイトで購入した商品を受取り代行し、利用者(荷受人)が利用料を支払って指定時間に届けてもらうサービスであった[6]。現在は提携ECサイトの配送料にコスト転嫁することで利用者の支払いはなくなった。2018年1月現在の提携ECサイトは3社。LOHACOのHappyOnTime、LOCONDOでは一定条件で費用が発生し、ウェビックでは配送業者の指定ができない。
2018年1月24日配達分以降からは対応時間帯を拡大し、午前9時~午後9時の取扱を開始した。ただし午前10時~午後8時の間は2時間単位の受け取り時間指定となる。
対応ECサイトと提供エリア
[編集]ECサイト | サービス名 | 対象エリア |
---|---|---|
LOHACO | HappyOnTime | 東京都江東区、中央区、千代田区、港区、世田谷区、渋谷区、品川区、目黒区、大田区、新宿区、文京区 大阪府北区、此花区、福島区、西区、中央区、旭区、都島区、鶴見区、城東区 |
LOCONDO.jp | ファーストクラス便 | 東京都港区、中央区、江東区、千代田区、品川区、渋谷区、新宿区、世田谷区、目黒区、大田区 |
Webike | エクスプレス便 深夜早朝受け取りサービス |
一部地域(東京23区内) |
Lenet | プレミアム便 | 集荷:東京都内10区(千代田区、中央区、港区、新宿区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区) 配達:東京都内23区 |
対応時間帯
[編集]午前 | 午前6~7時 | 1時間単位指定 |
午前7~8時 | ||
午前8~9時 | ||
午前9~10時 | ||
午前10時~正午 | 2時間単位指定 | |
午後 | 正午~午後2時 | |
午後2~4時 | ||
午後4~6時 | ||
午後6~8時 | ||
午後8~9時 | 1時間単位指定 | |
午後9~10時 | ||
午後10~11時 | ||
午後11時~午前0時 |
沿革
[編集]- 2014年 - ソフトバンクイノベンチャーでAIを活用して宅配するサービスを提案[7]。
- 2015年6月10日 - 東京都港区・品川区・目黒区・渋谷区で先行開始。取扱いサイズは重量5kg以内、3辺合計が100cm以内[8]。
- 2016年
- 2017年
- 4月3日 - 渋谷区、品川区にHappy On Timeのサービスエリア拡大[13]。
- 4月11日 - 大阪市西区にHappy On Timeのサービスエリア拡大[14]。
- 5月17日 - 新宿区、大阪市旭区にHappy On Timeのサービスエリア拡大[15]。
- 5月24日 - マジカルムーブ株式会社設立[16]。
- 9月14日 - 靴の通販サイト「LOCONDO.jp」で「Scatch!」導入[17]
- 10月11日 - 文京区 にHappy On Timeのサービスエリア拡大[18]。
- 10月12日 - リバークレインのバイク用品通販サイト「Webike」で「Scatch!」導入[19]。
- 12月7日 - 第一種貨物利用運送事業登録[20]。
- 2018年
- 2023年
脚注
[編集]- ^ “宅配 再配達を減らす“魔法””. NHK. (2017年6月8日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “【MagicalMove 武藤雄太社長】夜間・早朝配送を行う/都内で「スキャッチ」利用企業を拡大”. 日本ネット経済新聞. (2017年10月26日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “宅配ボックスが歩いてくる”. 日経コンピュータ. (2017年7月26日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “早朝・夜間の配送サービス「Scatch!」開始、AIも活用”. 通販通信 (2017年5月25日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “ロコンド/夜間・早朝の配送に対応/SB系配送業者と協業で”. 日本ネット経済新聞. (2017年9月1日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “ソフトバンク子会社 早朝・夜間配送サービスを展開する専門子会社を設立”. 通販新聞. (2017年6月1日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “【トップは語る】荷物受け取りやすい早朝深夜、AI活用し効率的に宅配 孫正義氏も「面白い」” (2017年8月24日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “ネットで購入した商品、早朝や夜間に受け取れる「Scatch!」 ソフトバンクグループが開始”. ITmedia NEWS. (2015年6月10日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “早朝・夜間配送サービス「スキャッチ!」とのEC連携機能提供”. ASCII.jp Web Professional (2016年2月1日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “EC事業者向けに「早朝・深夜配送」の代行、ソフトバンク子会社が開始”. 通販新聞. (2016年2月4日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “アスクルの「ロハコ」 配送時間、30分単位で通知” (2017年6月30日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “ネット通販の配送時間、30分単位で通知 アスクル”. 日本経済新聞. (2016年6月28日) 2018年1月19日閲覧。
- ^ “「Happy On Time」東京エリア拡大のお知らせ”. LOHACO (2017年4月3日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “「Happy On Time」大阪エリア拡大のお知らせ”. LOHACO (2017年4月11日). 2018年2月8日閲覧。
- ^ “「Happy On Time」サービス対象エリア拡大のお知らせ”. LOHACO (2017年5月17日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “AIを活用して早朝・夜間にネットショッピング購入商品を効率的に配達するMagicalMove株式会社を設立”. SBイノベンチャー株式会社 (2017年5月24日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “早朝・夜間の宅配サービス「Scatch!」がファッション通販サイト「LOCONDO.jp」で利用可能に” (PDF). MagicalMove 株式会社 (2017年9月14日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “「Happy On Time」サービス対象エリア拡大のお知らせ”. LOHACO (2017年10月11日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “「Webike」、早朝・夜間配送の「Scatch!」導入”. 通販通信 (2017年10月18日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “許認可事項” (PDF). 国土交通省関東運輸局 (2017年12月14日). 2018年1月19日閲覧。
- ^ “ネットショッピング専用宅配サービス「Scatch!」配達対応時間帯の大幅な拡大について” (PDF). MagicalMove株式会社 (2018年1月24日). 2018年1月25日閲覧。
- ^ “ネット宅配クリーニング「リネット」に早朝・夜間の集配サービス登場——SBグループ子会社との提携で実現”. techcrunch (2018年4月18日). 2018年4月20日閲覧。
- ^ “成田、羽田からの時間指定配達で提携”. sankeibiz (2018年11月6日). 2018年6月6日閲覧。
- ^ “ディノスの配送、早朝と夜間も ソフトバンク系利用で”. 日本経済新聞 (2018年11月6日). 2018年11月6日閲覧。
- ^ “親会社異動のお知らせ”. Magicalmove株式会社 (2023年5月31日). 2023年6月8日閲覧。
関連項目
[編集]- CBcloud株式会社