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マッサワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マッサワ

ምጽዋ
マッサワ市内
マッサワ市内
マッサワの位置(エリトリア内)
マッサワ
マッサワ
エリトリア内の位置
北緯15度36分33秒 東経39度26分43秒 / 北緯15.60917度 東経39.44528度 / 15.60917; 39.44528
エリトリアの旗 エリトリア
地方 セメナウィ・ケイバハリ地方
地区 マッサワ地区
標高
63 m
人口
2005年推計)
 • 合計 24,419人
等時帯 UTC+3 (東アフリカ時間)

マッサワゲエズ語:ምጽዋ,アラビア語: مصوع‎,英語: Massawa,イタリア語: Massaua)は、紅海に面したエリトリア中部の都市の1つである。人口は36,700人(2004年[1]

地理

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エリトリア中東部に位置し、紅海・マッサワ海峡に面する[2]セメナウィ・ケイバハリ地方マッサワ地区に属し、同地方及び同地区の行政府所在地である。紅海有数の良港であり、造船所発電所を備えている[2]

歴史

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マッサワが初めて文献に現れるのは、エチオピア皇帝イシャク1世 (Yeshaq Iの時である。エチオピア皇帝が総督を送り統治を始めたことが記されている。当初はマッサワ島に町が造られていたが、後にアフリカ大陸側にまで都市が拡大した。長らくエチオピア領であったが、1557年オスマン帝国占領している。エチオピア皇帝サルツァ・デンゲル (Sarsa Dengelはオスマン帝国に敗れ、町とその周辺はオスマン帝国から派遣されたベジャ族によって統治された。19世紀にはオスマン帝国の後見のもとにエジプトムハンマド・アリー朝)が統治するが、その後、1885年イタリアに占領され1890年ウッチャリ条約の締結をもって正式に植民地となった。

1921年には沖合いを震源とする比較的規模の大きな地震が発生し、マッサワの港では多くの物的損害が出た上に、多数の死者も出たと報告されている[3]

第二次世界大戦時には、イタリア軍が駐屯しており、艦隊も駐留していたが、連合国軍の攻撃により降伏、ごく一部の艦船が脱出したのみであった。イギリス軍軍政を経てエチオピア領となった。水深のある良港として、エチオピア海軍の基地があった。

エリトリア独立戦争中の1990年2月に、エリトリア人民解放戦線が奇襲により町を占領している(第2次マッサワの戦い。フェンキル攻勢とも呼ばれる。)。1993年5月24日、正式に独立したためエリトリア国セメナウィ・ケイバハリ地方の州都になっているが、戦争により町は被害を受け、2005年時点でも復興作業が行われている。

教育

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交通

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マッサワ市内のバス停

気候

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マッサワは夏季には高い湿度を記録し、年間の平均気温が最も高い都市群のひとつである。

Massawaの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 29
(84)
29
(84)
31
(88)
33
(91)
36
(97)
40
(104)
40
(104)
40
(104)
38
(100)
35
(95)
33
(91)
30
(86)
34.5
(94.1)
日平均気温 °C°F 24.5
(76.1)
25
(77)
27
(81)
29
(84)
31
(88)
33
(91)
35
(95)
34
(93)
33
(91)
30
(86)
28
(82)
25.5
(77.9)
29.7
(85.5)
平均最低気温 °C°F 20
(68)
21
(70)
22
(72)
24
(75)
25
(77)
27
(81)
29
(84)
28
(82)
27
(81)
25
(77)
22
(72)
21
(70)
22.4
(72.3)
雨量 mm (inch) 33
(1.3)
25
(0.98)
8
(0.31)
8
(0.31)
4
(0.16)
0
(0)
9
(0.35)
11
(0.43)
4
(0.16)
16
(0.63)
33
(1.3)
33
(1.3)
184
(7.24)
平均降雨日数 (≥0.1 mm) 5 4 3 1 1 0 1 1 0 2 3 4 25
湿度 79 79 78 75 69 58 57 61 65 70 74 79 70.3
出典:[4]

出典

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  1. ^ de la Peña, Maria E. (2006年8月). “Identification and evaluation of reuse-oriented sanitation concepts for Massawa, Eritrea” (PDF). 2007年5月24日閲覧。
  2. ^ a b c 『コンサイス地名辞典』、三省堂、1977年7月、P1001。
  3. ^ Ambraseys, N.; Melville, C.P.; Adams, R.D. (1994). The Seismicity of Egypt, Arabia and the Red Sea: A Historical Review. Cambridge University Press. ISBN 0-521-39120-2 
  4. ^ Massawa-climatemp.info 2012年6月26日閲覧。

関連項目

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