マッソイアラクトン
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マッソイアラクトン | |
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別称 | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 51154-96-2 |
PubChem | 39914 |
UNII | 847O2V0IOA |
EC番号 | 259-359-9 |
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特性 | |
化学式 | C10H16O2 |
モル質量 | 168.24 g/mol |
密度 | 0.982 g/cm3 |
融点 |
-95.2 °C, 178 K, -139 °F |
沸点 |
286-287 °C, 272 K, -199 °F |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
マッソイアラクトン(Massoia lactone)は、アルキルラクトンであり、インドネシアのパプアで見られるマッソイアの木 (Cryptocaria massoia)[2]の樹皮に由来するが、甘藷糖のモラセス、乾燥タバコ、及びモクセイ (Osmanthus fragrans) のエッセンシャルオイルでも見られる。化学的には、6-アミル-α-ピロンの移動水素化における副生成物として得られる[3]。
18世紀後半から19世紀初頭にかけてマッソイ樹皮(massoy bark)として知られていたマッソイアのエッセンシャルオイルは、かつて天然のココナッツ香料として広く使用されていた。天然のマッソイアラクトンは、抽出過程に費用がかかり、樹皮を除去する過程で木が枯れてしまうため、合成品にほぼとって替わられた。
出典
[編集]- ^ a b マッソイアラクトン(J-GLOBAL)
- ^ T. Rali, S. W. Wossa and D. N. Leach (2007) Molecules 12 149-154.
- ^ Alam, Md. Imteyaz; Khan, Tuhin S.; Haider, M. Ali (2019). "Alternate Biobased Route to Produce δ-Decalactone: Elucidating the Role of Solvent and Hydrogen Evolution in Catalytic Transfer Hydrogenation". ACS Sustainable Chemistry & Engineering. 7 (3): 2894–2898. doi:10.1021/acssuschemeng.8b05014