マッドハニー
マッドハニー Mudhoney | |
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左からガイ、マーク、ダン、スティーヴ(2007年) | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 ワシントン州シアトル |
ジャンル |
オルタナティヴ・ロック グランジ ノイズロック ガレージ・パンク パンク・ロック ハードコア・パンク |
活動期間 | 1988年- |
レーベル |
サブ・ポップ リプリーズ・レコード |
共同作業者 |
メルヴィンズ バンドル・オブ・ヒス ザ・フォールアウツ ファストバックス グリーン・リヴァー リンプ・リチャーズ ラヴ・バッテリー ルーブロケイティド・ゴート The Monkeywrench Spluii Numa スクリーミング・トゥリーズ |
メンバー |
マーク・アーム スティーヴ・ターナー ダン・ピータース ガイ・マディソン |
旧メンバー | マット・ルーキン |
マッドハニー (Mudhoney) は、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身のバンド。
概要
[編集]グランジの先駆者的存在であり、グランジ、オルタナティヴ・ロックのシーン、特にニルヴァーナのカート・コバーンに多大な影響を与えた。
1988年にシアトルにて結成され、当時のシアトル周辺のインディーズバンドが多く所属していたサブ・ポップと契約したが、バンドは1992年にサブ・ポップを離脱し、リプリーズ・レコードに移籍した。しかし1999年から、サブ・ポップに復帰している。
バンド名の由来は、ラス・メイヤー監督の映画『マッド・ハニー』から。
経歴
[編集]ミスター・エップ・アンド・ザ・カリキュレーションズ
[編集]ベルビュー郊外のキリスト教系の高校で、マーク・アームとマークの数人の友人で、彼らの数学教師の名に因んだ「ミスター・エップ・アンド・ザ・カリキュレーションズ」が結成されたが、当時はメンバーの誰も楽器を弾けず、彼ら最初のショーとして、クラスで歌ったマーヴィン・ゲイの「ガット・トゥ・ギヴ・イット・アップ」は、巻いた地図をギターに見立てた、おちゃらけたものであった。それから3年後の1981年、ようやくバンドは真剣なショーを行った。そしてこの時期、マーク・アームと彼の友人であったスティーヴ・ターナーは、この冗談めいた「ミスター・エップ・アンド・ザ・カリキュレーションズ」より真剣に音楽活動に取り組み始め、新たなバンド「リンプ・リチャーズ」を結成する。「ミスター・エップ・アンド・ザ・カリキュレーションズ」は地元のラジオで「世界最悪のバンド」として出演し、シアトルで1984年2月3日、マルファンクシャンと共に最後のショウを行った。
グリーン・リヴァー
[編集]詳細は「グリーン・リヴァー」を参照
1984年、マークとスティーヴは、ドラマーとして一時期スティーヴと共に「スプルイ・ヌーマ」というバンドに在籍していたアレックス・ヴィンセントを雇い、新たなバンド「グリーン・リヴァー」を結成する。そして後にパール・ジャムを結成するジェフ・アメン(ベース)とストーン・ゴッサード(ギター)が加入する。 1985年にデビューEPであり、後に最初の真のグランジなアルバムとして扱われる『カム・オン・ダウン』を発表した。
マッドハニー
[編集]スティーヴは、後に観客の前で演奏することへの下稽古としての意味も含め、新たなバンドを始めた。スティーヴとマークは「バンドル・オブ・ヒス」のドラマーであったダン・ピータースと共に曲作りを始め、またメルヴィンズのベーシストであったマット・ルーキンを加入させることを決めた。ラス・メイヤーの映画「マッドハニー」に因み、このバンドを彼らはマッドハニーと名付けた。 1988年、彼らはデビューEPとなる『スーパーファズ』とデビュー・シングル「タッチ・ミー・アイム・シック」をサブ・ポップから録音、発売する。
メンバー
[編集]- マーク・アーム (Mark Arm) - ボーカル、ギター
- スティーヴ・ターナー (Steve Turner) - ギター、ボーカル
- ガイ・マディソン (Guy Maddison) - ベース
- ダン・ピータース (Dan Peters) - ドラム
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『マッドハニー』 - Mudhoney (1989年、サブ・ポップ)
- 『エヴリ・グッド・ボーイ・ディザーヴ・ファッジ』 - Every Good Boy Deserves Fudge (1991年、サブ・ポップ) ※旧邦題『良い子にファッジ』
- 『ピース・オブ・ケーク』 - Piece of Cake (1992年、リプリーズ・レコード)
- 『マイ・ブラザー・ザ・カウ』 - My Brother the Cow (1995年、リプリーズ・レコード)
- 『トゥモロウ・ヒット・トゥデイ』 - Tomorrow Hit Today (1998年、リプリーズ・レコード)
- 『シンス・ウィーヴ・ビカム・トランスルーセント』 - Since We've Become Translucent (2002年、サブ・ポップ)
- 『アンダー・ア・ビリオン・サンズ』 - Under a Billion Suns (2006年、サブ・ポップ)
- 『ザ・ラッキー・ワンズ』 - The Lucky Ones (2008年、サブ・ポップ)
- 『ヴァニシング・ポイント』 - Vanishing Point (2013年、サブ・ポップ)
- 『デジタル・ガービッジ』 - Digital Garbage (2018年、サブ・ポップ)
ライブ・アルバム
[編集]- Mudhoney Live (1993年、サブ・ポップ)
- Live Mud (2007年、サブ・ポップ)
- Live at El Sol (2009年、Munster)
- Live at Third Man Records (2014年、Third Man)
- On Top! KEXP Presents Mudhoney Live on Top of the Space Needle (2014年、サブ・ポップ)
- LiE (2018年、サブ・ポップ)
コンピレーション・アルバム
[編集]- 『スーパーファズ・ビッグマフ』 - Superfuzz Bigmuff Plus Early Singles (1990年、サブ・ポップ)
- 『マーチ・トゥ・ファズ』 - March to Fuzz (2000年、サブ・ポップ)
- Here Comes Sickness: The Best of the BBC (2000年、Fuel 2000)
EP
[編集]- 『スーパーファズ』 - Superfuzz Bigmuff (1988年、サブ・ポップ)
- Boiled Beef & Rotting Teeth (1989年、サブ・ポップ)
- Let It Slide (1991年、サブ・ポップ)
- 『ファイブ・ダラー・ボブズ・モック・クーター・シチュー』 - Five Dollar Bob's Mock Cooter Stew (1993年、リプリーズ・レコード)
- Buckskin Stallion Blues (1994年、サブ・ポップ)