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マツタロウオパールフタオシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マツタロウオパールフタオシジミ
 マツタロウオパールフタオシジミ
マツタロウオパールフタオシジミ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptra
: シジミチョウ科 Lycaenidae
: オパールフタオシジミ属 Matsutaroa
: マツタロウオパールフタオシジミ
M. iljai
学名
Matsutaroa iljai
H. Hayashi, Schroeder & Treadaway, 1984
和名
マツタロウオパールフタオシジミ

マツタロウオパールフタオシジミMatsutaroa iljai)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ上科シジミチョウ科に分類されるチョウの一種。フィリピン固有種。

分布

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分布は局地的でフィリピン中部、西ヴィサヤ地区マスバテネグロスパナイの3島にのみ産するが、いずれの地でも個体数は多くない。

形態

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シジミチョウとしては大型で、前翅長は18-20mm。雌雄の色彩は大いに異なり、雌雄を同時に記載出来たのは、幸運にも交尾中の本種を採集したからである。

生態

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ネグロス島カンラオン山(2465m)での3年にわたる観察の結果では発生時期は年1回、6月から8月である。山中の赤っぽい花(赤っぽく見えるのは蕾で、実際は開花すると白色の星形の花)に吸蜜にやって来ることが多い。


種名の語源:筆頭命名者の父 林松太郎に因む。

脚注

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次の報文中で「マツタロウオパールフタオシジミ」という和名を初めて使用した。

  • Hayashi, H. 2012: フィリピン撮影紀行ー自分が記載した蝶たちを探してー(The photographs of some endemic Philippine lycaenid butterflies in nature). YADORIGA やどりが, 235: 34-39.

参考文献

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  • Hayashi, H.[1]; Schroder, H.; Treadaway, C.G. 1984: New lycaenid butterflies from the Philippines (Insecta: Lepidoptera: Lycaenidae). Senckenbergiana biologica, 65(1-2): 29-41.
  • Treadaway Colin G. 1995: Checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 14: 7-118.
  • Takanami, Y. & Seki, Y., 2001. A synonymic list of Lycaenidae from the Philippines. Edn. 12 - ウェイバックマシン(1998年12月5日アーカイブ分).
  • Treadaway, Colin G. & Schrőder, Heinz G., 2012: Revised checklist of the butterflies of the Philippine Islands (Lepidoptera: Rhopalocera). Nachr. entomol. Ver. Apollo, Suppl. 20: 1-64.
  • Hayashi, H. 2012: フィリピン撮影紀行ー自分が記載した蝶たちを探してー(The photographs of some endemic Philippine lycaenid butterflies in nature). YADORIGA やどりが, 235: 34-39.