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マツムシソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マツムシソウ
マツムシソウ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: マツムシソウ目 Dipsacales
: マツムシソウ科 Dipsacaceae
: マツムシソウ属 Scabiosa
: マツムシソウ S. japonica
学名
Scabiosa japonica Miq.
和名
マツムシソウ(松虫草)

マツムシソウ(松虫草、山蘿蔔[1]Scabiosa japonica)は、マツムシソウ科マツムシソウ属越年草多年草。北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種[2]、山地の草原に生育する。

特徴

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草丈はおよそ60-90 cmで、は対生し、羽状に裂ける。夏から秋にかけて紫色の花をつける。花は頭状花序で、花の大きさは径4 cmほどである。開花時期は、8~10月。

葉を出して冬を越し、花を付けてから枯れる冬型一年草(越年草)だが、高地では枯れずに2年目の葉を出す多年草である[3]

マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるとする説がある。薬草として皮膚病などに用いられることもある。日本の31の各都道府県で減少傾向にあり、各々のレッドリストに指定されている[4]

属名の「スカビオサ」という名前で園芸品種として栽培されるのは、近縁種のセイヨウマツムシソウ(Scabiosa atropurpurea)であることが多い。

下位分類

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  • シロバナマツムシソウ Scabiosa japonica Miq. f. albiflora (Honda) H.Hara -白花品種。
  • ソナレマツムシソウ Scabiosa japonica Miq. f. littoralis Nakai -丈が10~25 cmと低い海岸型品種。関東地方の海岸に分布する。
  • エゾマツムシソウ Scabiosa japonica Miq. var. acutiloba H.Hara -本州北部と北海道に分布する変種。
  • タカネマツムシソウ Scabiosa japonica Miq. var. alpina Takeda -丈が30~35 cmと低く、頭花が大きい高山型変種。本州中部以北と四国の高山に分布する。
  • シロバナタカネマツムシソウ Scabiosa japonica Miq. var. alpina Takeda f. alba Sugim. -タカネマツムシソウの白花品種。

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ まつむしそう | 言葉 | 漢字ペディア”. www.kanjipedia.jp. 2021年3月30日閲覧。
  2. ^ マツムシソウ” (PDF). 愛知県. 2011年7月31日閲覧。
  3. ^ 清水建美「マツムシソウ」『週刊朝日百科植物の世界』9、1の260ページ、264ページ。
  4. ^ 日本のレッドデータ検索システム(マツムシソウ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年7月31日閲覧。

参考文献

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  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』 平凡社、1981年10月
  • 清水建美「マツムシソウ」、『週刊朝日百科植物の世界』9(マシムシソウ オミナエシ)、朝日新聞社、1994年6月12日発行。
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月、pp.137-139頁。ISBN 9784635090421 
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-) BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)

関連項目

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